2008.05.15 (Thu)
ぎぶそん 〜伊藤 たかみ〜
2008.05.13 (Tue)
ぼく、オタリーマン。3 〜よしたに〜

早くも3作目になりましたオタリーマン。
相変わらずのよしたにくんは
今日も元気に仕事にヲタに恋愛に・・・(これはないけど・・・)ばく進中。
本人はオタクじゃないよ〜といいつつも
その生態はやっぱりオタク。
だけど、それが悪いわけじゃないよ。
ただ筋金入りのオタクとはまた一線を画すんだろうけど。
ネタ切れ感もあるんだけど、
途中途中の中編作品はなかなか悲哀を感じられてよかった。
正直、この手の作品はネタが切れたら終わりかな、とも思う。
日常はそう変化に富んでいるわけではないし、
毎日ルーティンワークに追われ続けていたら
ネタ探しも大変だろうな、と。
だからといって突撃レポートみたいなことまでしなくてもな〜。
仕事休んでまでも・・・。
必死感が漂いつつも
まぁ、まだ許せる範囲だけど。
決して嫌いではないので
じっくり時間をかけて良い作品(?)を生み出してもらわないと。
2008.05.12 (Mon)
燃えるサバンナ 〜澤見 彰〜

ミステリーYAシリーズ18作品目
これまでの作品とは違った感じの作品でした。
アフリカを舞台に
呪われた名前を持つ女性戦士が
自らの運命を乗り越えようと
伝説の赤毛のライオンを倒そうとする物語。
シバは呪われた名前を持つマサイの女性戦士。
村の最高権力者、大呪術師の孫でありながら
夢見の能力を持ち、
その大呪術師からも疎まれていた。
干ばつで村の移動をせねばならなくなったとき
シバは祖父である大呪術師の占いに真っ向から反対し、
伝説の赤毛のライオンを倒し、
雨を降らせるべく、村を後にする。
これまでと違う感じの作品だったので
正直、最後まで読めるかなぁ?と不安でしたけど、
読み始めると以外に読みやすく
最後まで一気に読むことが出来た。
部族の中でのけ者、忌み者にされている主人公シバの哀しさや
好きな女性を一人旅立たせてしまったことを悔やむチャパ老の哀しさ。
物語り全体がどうしようもなく切なく悲しみに満ち溢れているのだけど
不思議と嫌な感じはしなかった。
特にシバの覚悟のようなものが
物語の芯にしっかりあったからではないかと思う。
同じような境遇のチャパ老との掛け合いもおかしく、
この作品もなかなか面白かった。
2008.05.10 (Sat)
12歳たちの伝説3 〜後藤 竜二〜

今作はほとんど一人の児童、海口草平、による一人語り。
GW明けのクラスは再びパニック学級に戻っていた。
苛められているわけではないけれど、
3人しかいない班の中で、自分ひとりがちょっかいを出される。
小さい頃からずっと仲良しで
親友だ、なんて思っているけれど・・・。
そんな二人の友人を題材にしたクラス新聞が発行される。
その記事を読んだ一人が大暴れして
教室を飛び出してしまう。
その友人から飛び出た言葉。
その言葉に傷つきながらも
少しだけお互いの本音を話す。
少しだけまた距離が縮まったがする。
子どもはやっぱり時に残酷で、時に自分勝手である。
だからこそ、子どもなんだと思う。
妙に世「間が分かってます」、と醒めた目で見るような子どもも
不幸だとは思うけど、
子どもをそんな風にしていくのはやっぱり我々大人の責任だと思う。
親だけではなくて、
教師もそうだし、
周囲の人間の、もっと子どもに気を配ってあげなくては、と改めて思う。
2008.05.09 (Fri)
12歳たちの伝説2 〜後藤 竜二〜

前作とは語り手が全て変わって
BARA2班のメンバー中心に話が進んで行く。
その中に前作での語り手たちも登場するわけだが、
語り手が違えば
一人ひとりの生徒の印象もだいぶ変わってくる。
この班のメンバーは全員、
何かしらからかわれたり、イジメに近い仕打ちを受けながら
学校に通っている。
その中で芽生えてくる班員同士の連帯感、のようなものに救われる。
しかし子どもは残酷だ。
この中にあっても
一歩外に出てしまえば
また苛めたり、からかったり、加害者の立場になってしまう子もいる。
その危うさも描かれている。
どこの世界にもあることだけれど、
小学校という場所での出来事だけに
余計、怖い気がする。
彼ら彼女たちを救うことは出来るのだろうか。
現時の問題としても重く受け止めなければならない、
物語だと思う。
2008.05.08 (Thu)
床下仙人 〜原 宏一〜

シュールですよね。
仕事にかまけているうちに
床下に入り込んだ仙人の様な男に
家も家族も乗っ取られてしまう男の話。
会社を倒産させられた男が復讐のために
その会社に社員としてもぐりこみ
専務の追い落としを図る。
男社会にうんざりした女性たちが
男社会に反旗を翻すも・・・
仲間割れから大変なことに。
派遣社員あらぬ派遣社長に振り回され
結局自分も派遣の身に。
ありとあらゆる会社が全て派遣社員たちで埋め尽くされ・・・
そんな現実を何とか変えようと決意する。
仕事もリストラされ、家族からも見放された中年男が
靴磨きの女の子と
擬似家族を演じる。
どの話も現代生活や現代社会を風刺した感じの話で
ところどころユーモアも交えているけれど、
振り返るとやっぱりシュールな感じで
どことなく薄ら寒さも感じてしまう作品でした。
2008.05.05 (Mon)
12歳たちの伝説1 〜後藤 竜二〜

小学5年生時に学級崩壊してしまったクラス。
小学6年生に上がっても
一向に治まる気配もない。
そんなクラスの担任になったのは
まだ若い女の先生。
一見頼りなさげに見えるこの先生が
実は、本当に頼りないんだけど、
逆に生徒たちの心を少しずつ解して行く。
物語はそのクラスの何名かが
自分の思いを語る、そんな形式で進んでいく。
その子どもたちが、どう変化して行くのか、楽しみである。
小学生の学級崩壊の話は今ではどこでも耳にする。
その原因はどこにあるのか?
色んな人が色んなことを言っているけれど、
現場に立つ人間も
悩んでしまうほどくらい複雑な背景があるのに、
現場に立ったこともないような評論家の方々が
口にする言葉には本当に苛立ちを隠せない自分がいます。
この物語では少しずつ明るい兆しが見えてくる。
それが本当に明るい結末になることを
期待して続編を読み進めていきたいと思う。
2008.05.04 (Sun)
母恋旅烏 〜荻原 浩〜

旅芸人だった花菱清太郎は自分の劇団を作り独立するが、
その後廃業。廃業後は様々な仕事を興すものの全て失敗に終わる。
借金を抱えた清太郎は
元の劇団の団長に借金を申し込みに行くが
結局その息子の劇団の座員として
大衆演劇に復帰する。
この物語は
そんな清太郎だけの物語ではなく、
そんな清太郎を夫に持った、父に持った家族の物語である。
それぞれの視点で物語が進んで行くのだけれど、
それぞれの想いがしっかりと描かれている。
家を出る子どもたちもいるけれど
それでも最後はしっかりと清太郎の下で
舞台に立ってたりする。
蛙の子どもは蛙ということわざを地で行く物語だった。
ところどころにユーモアを交えながら
物語は進む。
最後は切ない終わりかただなぁ〜と思うんだけれど、
きっと元の鞘に収まるんじゃないかという気もする。
どのキャラもすごく生き生きと描かれている。
どんなに腐っていたりマイナス思考に突き動かされている子どもたちでも
その姿は生き生きとしているように思えた。


