
インディゴシリーズで人気のある加藤さんのこの作品。
インディゴ好きにはどう映るのか?
この作品、分かる人と分からない人の差が大きいような気がするなぁ。
タイムスリップ物です。
イマドキ高校生の健太がタイムスリップして1984年に行き、
そこで出会った人たちとの出会いを通して
成長する物語。
まぁ、よくある話なんですけど、
タイムスリップした時代が1984年。
懐かしすぎる。
1984年といえば、16歳。
健太たちは17歳。
一つしか違わない。
だから、ここで描かれている
例えば男女の服装であるとか、髪型であるとか、
流行物であるとか、歌だとか、風俗だとか、
もう、すべて、すべて懐かしすぎて、
本編よりもそっちに気が向いてしまいましたよ。
章毎のタイトルが
「前略、道の上より」(一世風靡セピア)とか「青春のいじわる」(菊池桃子)とか
「少女人形」(伊藤つかさ)とかスネークマンショーに「ハイティーンブギ」とか
ちょっとマイナーなところが入ってたりするとこもツボ。
この時代、ちょっとしたことでいきがって、熱くて、暑苦しくて
ノスタルジックな気分に浸れた1冊でした。
最後のシーン。
タイムスリップ先で世話してくれた久保田君との
現代での再会。
ぐっと来たね。
あの後どんな話しをしたんだろう。気になるね。
それと結局ちょっとだけ未来が変わってしまっているんだけど、
それは問題なしなのだろうか・・・。