プロフィール

す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
TB、コメント非常に喜びます。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


ブロとも申請フォーム


フリーエリア

現在の閲覧者数:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オイアウエ漂流記   ~荻原 浩~

oiaue.jpg

飛行機が墜落し、
無人島にたどり着いた10人と犬1頭。
その無人島での生活を描いた作品です。

無人島にたどり着き、
すぐに助けが来るだろうと楽観していた彼らが
少しずつ現実に向き合い、
無人島で生きていく術を身に着け、
誰一人脱落することなく抜け出せる・・・のか?

600ページを超える大作なんですよ。
途中でだれるかな、と思いましたが、
視点が一人からの話ではなく、
数人からの視点で描かれているので
途中でだれずに最後まで読み切れたなぁ。
しかも面白いし。
でも本当にこんな生活になったら
こんな極限状態に陥ったら
こんなに楽な展開はないだろうなぁ。
小説だからこそできる
明るい無人島漂流生活のような気がしましたが、
いや、人間って生きる意志があれば
生き延びられるんじゃない、かと
思ってしまった次第です。

よし、頑張ろう。
スポンサーサイト

月の上の観覧車   ~荻原 浩~

tsukinoueno.jpg

守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。
逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢。
いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。

8編からなる短編集。
そこに登場する人たちは
みんな過去に何かしら心残りを抱いている。
どの人物もやるせない思いを抱きながら
今を生きている。
その姿がなんだか切なくて
読んでいて哀しくなる。
誰もが幸せな生活を送れるわけでもなく、
あの時こうしていれば・・・とか
あの時こっちを選んでいれば・・・と
ちょっとした後悔を抱きながら生きている。
哀しくはなるけれど、
彼らの人生にも共感を覚える。

ちょいな人々   ~荻原 浩~

choi.jpg

カジュアルフライデーに苦戦する会社員
隣の庭木を憎む主婦、
脱サラした占い師、
いじめられっ子と一緒に復讐する相談員
犬猫語翻訳機に右往左往する人々、
音声認識携帯電話に右往左往する人々、
阪神大好き男とその恋人

おっちょこちょいだけど、憎めない、愛すべき人たちのちょいな日々。

ユーモア溢れる作品でした。
こんな人たち、確かに周りにいるかも。
一生懸命やってるんだけど、報われない・・・。
やっぱり「ちょい」なんだよな~。

何をしても抜け目なくやる人もいれば
間の抜けている人もいる。
そんな間の抜けてしまった人たちの悪戦苦闘の日常。
どの登場人物も本当に後もうちょい、な感じなんだよね。
これを乗り切ればきっと輝かしい日々が・・・
まぁ、待ってるわけでもないと思うけど。
でもその頑張りぶりが妙に笑えて、ちょっとしんみりしたり。

そういう自分も「ちょい」なところが多くて
あんまり笑ってばかりもいられなかったりして。

TBさせていただいたブログ
ナナメモ
ぼちぼち
まったり読書日記
かみさまの贈りもの~読書日記~
猛読醉書

メリーゴーランド   ~荻原 浩~

merrygoround.jpg

公務員も大変なんすよ。
なんて声が聞こえてきそうな・・・。

主人公啓一が出向を命じられたのは
赤字を抱えたテーマパーク、アテネ村。
再建を託された部署にはやる気のなさそうな面々ばかり。
その中で奮闘する啓一だが・・・。

良くも悪くも公務員ってこんな感じ、と揶揄とも取れる内容に
そうそう、お役所ってこんな感じだよな・・・と数ヶ月臨時で市役所にいた自分は
思ってしまう。
もちろん全ての公務員がそういうわけではないけど、
やる気のなさがありありな公務員もいるわけで
そういう人を見ると批判されてもしょうがないかなぁ~なんて思ってしまうこともある。

でもでも、
頑張って仕事している人も多いんだよ~ってこの啓一を見てると
大きな声で叫びたくなります。

市役所の職員だって
市長が変われば配置転換なんて当たり前。
市長の気持ち一つでイロイロ変わってしまうこともある、と聞きます。

このお話も最後はそう。
報われないことが多いのに
頑張らなくてはいけない、
それが働くということ、
そんな結論を抱きました。

物語では啓一の昔なじみの劇団のメンバーが
非常に個性的で
この面々のおかげで
ユーモアたっぷりなお話に仕上がっています。

さすがの荻原さん、
仕事に奮闘する人間を
ユーモアたっぷりに描くのはやはり上手いです。

愛しの座敷わらし   ~荻原 浩~

itoshino.jpg


家族5人がそれぞれ別の方向を向いているような一家。
夫の転勤を気に、古い民家に移り住む。
そこでの出来事が家族をまた一つにしていく。
家族の再生物語。

なんといっても
座敷わらしがかわいらしい。
座敷わらしは住む家に幸福をもたらしてくれる。
ただしこの家族にとっての幸福は
お金や物ではなくて、
家族のまとまり、だった。
座敷わらしのおかげでばらばらになりそうだった家族が
また一つになる。
それ以上の幸福があるだろうか。

座敷わらしの哀しい言い伝え。
何ともいえず悲しかった。
その昔、そんなことがあったとは今の年になれば
分かってはいることだけれど
もし座敷わらしがその言い伝えのままの存在であれば本当に悲しい。

色んなことを考えさせる物語だった。

常識を疑い、固定観念を捨てろ

今作で一番効いた言葉。
常識だけに捉われずに、色んなことを考えながら
前を向いて歩いていこう。

最後の1行で
なんだか
救われた。
思わずニヤリでしたね。

TBさせていただいたブログ
苗坊の読書日記


母恋旅烏   ~荻原 浩~

hahakoi.jpg


旅芸人だった花菱清太郎は自分の劇団を作り独立するが、
その後廃業。廃業後は様々な仕事を興すものの全て失敗に終わる。
借金を抱えた清太郎は
元の劇団の団長に借金を申し込みに行くが
結局その息子の劇団の座員として
大衆演劇に復帰する。

この物語は
そんな清太郎だけの物語ではなく、
そんな清太郎を夫に持った、父に持った家族の物語である。

それぞれの視点で物語が進んで行くのだけれど、
それぞれの想いがしっかりと描かれている。
家を出る子どもたちもいるけれど
それでも最後はしっかりと清太郎の下で
舞台に立ってたりする。
蛙の子どもは蛙ということわざを地で行く物語だった。

ところどころにユーモアを交えながら
物語は進む。
最後は切ない終わりかただなぁ~と思うんだけれど、
きっと元の鞘に収まるんじゃないかという気もする。

どのキャラもすごく生き生きと描かれている。
どんなに腐っていたりマイナス思考に突き動かされている子どもたちでも
その姿は生き生きとしているように思えた。

神様からひと言   ~荻原 浩~

gods.jpg


前の会社を上司とのトラブルで辞めてしまった涼平。
次の勤め先でもトラブルを起こし、『お客様相談室』へ。
商品のクレームから世間話まで
幅広いお客様の声と日々格闘して行くわけになるのだが、
その相談室の面々が一筋縄では行かないような人々・・・。

その中で涼平は何かを学び、一人の社会人として
成長して行く(多分・・・)

単なるサクセスストーリーではない、
どちらかといえば、
堕ちて行く転落系ストーリーに近い。
しかし、最後はスカッとする終わり方で
読んでて最後ににやりとさせられた。

長編なのに、
その長さをまったく気にすることなく
スラスラと読めてしまった。

荻原さんの描く登場人物たちが魅力的であるからかもしれない。
みんなの置かれている立場は非常に辛いものがあるんだけど、
それでも「生きている」っていう感じが伝わってくる。
一人だけ辛い終わり方を迎えてしまう人物もいるけれど、
そこが、切ないし、痛い。

それ以外は非常に面白く読めた作品だった。

さよなら、そしてこんにちは   ~荻原 浩~

goodby.jpg


荻原さんの新作。

世のため自分のため人のため家族のため、
一生懸命働いているのに、
報われないことってあるんだよね~。
そんな悲哀が十二分に伝わる短編集。

荻原さんのユーモア溢れる作品は
読んでいて本当に心地よい。
特に今作では
同じ働く者の悲哀が面白いくらい伝わってくる。
そうそう、そうなんだよな、って。

報われなかったりもするけれど、
ガクっとくることも多いけど、
働くことって楽しいことばかりじゃない。
そんなことを明るいタッチで
描ききってます。
「長福寺のメリークリスマス」なんて特に秀逸です。
寺の住職が人目を忍んでクリスマスグッズを買いに出かける。
仏教とキリスト教の間で揺れ動く住職。
面白すぎ。

頑張れって思わず声をかけたくなる人々の日々。
愛おしいです。

TBさせていただいたブログ
いつか どこかで
ほんだらけ
かみさまの贈りもの
粋な提案
はちみつ書房
+++こんな一冊+++
日だまりで読書
それでも本を読む
苗坊の読書日記
新・たこの感想文

 | ホーム |  次のページ»»


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。