プロフィール

す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
TB、コメント非常に喜びます。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


ブロとも申請フォーム


フリーエリア

現在の閲覧者数:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

元職員   ~吉田 修一~

motoshokuin.jpg

職場の金を横領している男の話し。

最初はタイに旅行できた男の話しかと思いきや、
途中で公金を横領し、
タイに遊びに来ているということが分かる。

横領が発覚することを恐れながらも
発覚するはずがない、と最後に開き直るその態度。
タイに来たことで
自分の気持ちに整理がついたのか、
帰りの飛行機の中で大笑いする。
そのラストに微妙に引いてしまいました。

横領の話よりも
タイでの出来事、タイで出会った人たちとの交流がメインのような。
その中で
彼の中に何かが芽生え、公金横領に対する後ろめたさまでも
失わせる。
それがタイの魅力によるものなのかどうかは分からないが、
果たして対を舞台にする必要性は?
横領したから高飛び=アジアの国?という連想?
もう少し犯罪小説として書かれてもよかったんじゃないだろうか。
まぁ、彼の場合『悪人』『さよなら渓谷』等で評価を得ているようなので
そこまで書く必要がなかったのか・・・。

どちらにせよ、この前に読んだ『あの空の下で』が良かっただけに
何だか、もったいないような気がした。

TBさせていただいたブログ
待ち合わせは本屋さんで
スポンサーサイト

あの空の下で   ~吉田 修一~

underthesky.jpg

ANAの機内誌『翼の王国』で連載されていた短編とエッセイをまとめた1冊。
機内誌連載なだけに飛行機や旅に纏わる話が多かった。
どの話も短くて
さ~っと読めてしまう話ばかりなんだけど、
何故だか不思議に
その情景が目に浮かんでくるようだった。

旅っていいなぁ~。
それが近場でも遠くても。
一人旅でもグループでも。
それぞれに色んな思いを持って旅に出る。
楽しい旅かもしれない。
傷心の旅かもしれない。
この短編集に出てくる主人公たちは
前向きに生きていこう、って言う気持ちが紙面からも伝わってくる。

特に自分が気に入ったのは『恋する惑星』というお話。
年齢差11の男女の物語。
年下の男の子の一途な本気の想いに「やるなぁ~」と思いました。

月1の割合でANAには乗っているのに
最近は自分の読書ばかりで『翼の王国』にも目を通していなかった。
空の旅のちょっとしたお供にもなりえたこの物語たち。
空の上で読みたかったなぁ~。

TBさせていただいたブログ
ぼちぼち

初恋温泉   ~吉田 修一~

hatsukoi.jpg




温泉旅行。
離婚や不倫、婚前、高校生のデート等で訪れる温泉地。
それぞれの想いをこの旅行でどう昇華させるのだろう?
最後まで読んでも
その部分が曖昧で、
なんだか、後は自分で想像してくれと放り出された気分。

なんだか後ろめたく
苦しく辛い話が多かったな。
これが吉田さんの持ち味といえばそうなのかもしれないけど、
たまには
からっとした話も読んでみたいと思う。

TBさせていただいたブログ
本のある生活

長崎乱楽坂   ~吉田 修一~

nagasaki.jpg


いかにも『昭和』の匂いのする小説だった。

本当に吉田修一の作品は読みにくいというか
合わないというか、
いや、嫌いというわけではないが、
肌にこうしっくり来ない、そんな作家である。
なのに何故か次の作品を求めてしまうから不思議だ。

この作品は任侠の世界に産まれた兄弟の話だが、
ほとんどを兄の視点から描いている。
兄は自分のいる場所が本当に自分のいるべき場所なのか、
幼いころから考え、
今の場所から逃げ出そうとするが、
結局はその場から出て行くことは出来ず、
最後までその家に留まることになる。
反対に任侠の世界を肌に感じることのなかった弟が
家を出て東京に行ってしまう。
最後には残された兄と母親は家の昔の面影を胸に抱いたまま
同じ家で二人過ごすことを選ぶ。

何故兄は東京に出なかったのか。
そして亡き叔父が住まいとしていた離れで
叔父と同じように絵を描いていたのか、疑問は残る。
6章あるが、時間が飛び飛びで描かれているので
そこまでに至る経緯が良く分からないのが惜しい、といえば惜しいが、
そこに別の余韻も生まれてくる。

最後のシーンで兄に弟に聞こえてきた声は一体なんだったのだろうか?


吉田さんの作品にはよくゲイが登場するけれど、
今回も直接的なシーンはないにしても
たとえば自殺した叔父の描いていた絵が男ばっかりであったとか、
同じように男の絵を描くようになった兄、
そしてその兄が面倒を見るようになった近くに住む中学生。
ちょっとしたところに
そういう配置をしているのが
やはり吉田さんらしいといえば『らしい』のか。

女たちは二度遊ぶ   ~吉田 修一~

onna.jpg


11編からなる短編集。

タイトルから判断すると女性が主役のように思えるけれど
実際は男たちが過去に自分に関わった女性の話しを語ると言うもの。
現在進行形ではなく、
過去の話を思い出話として語るだけ、と言ったら言い過ぎか。

短い話が多いので
割とさっと読めるんだけど、
それだけにあんまり心に残る話が少なかったかな、と思う。

唯一、『最初の妻』と言う話が
なんだか切なくて、
中学生の女の子の辛さだけが印象に残ってしまいました。

TBさせていただいたブログ
本のある生活

ひなた    ~吉田 修一~

hinata.jpg


男女4人がそれぞれ話しを進めていく。
春夏秋冬で1年間をそれぞれがそれぞれの立場で
他の3人と周りを取り囲む人々の現状も踏まえながら話を続けていく。

それぞれが何かしら不安や悩みを抱えながら、
日々の生活を送っている。
そこに誰しもがもつ不安感や焦りなんかが上手くちりばめられているような気がする。
まぁ、あんまり出生の秘密を持っている人は少ないかもしれないけど。

あるひとりが言う
「女が働き続けるのには理由がいる。」
多分結婚している女性のことだと思うけど、
普通に満たされていたら
働かなくてもいいんじゃない?みたいな。
それが彼女の悩みだったりしたんだろうな、と思う。

ただ、筆者がどう思っているか知らないけれど、
これは女性を軽く見てるよね・・・って感じがしました。
問題提起かもしれないし、実際そう思っているのかもしれないんだけど。
彼の作品には時々「?」って思う表現があって
それが本人の気持ちなのか、問題提起なのか、未だにつかめません。
まぁ、自分が大げさに考えているだけかもしれませんが。

タイトルは「ひなた」ですが、
明らかにこの4人は日陰の部分が多いような気がします。
だからこそ彼らに必要なのは「ひなた」なんだろうな、って思います。

あ~でも、今まで読んだ彼の作品には
よくゲイもしくはゲイ的行動が描かれてます。
必要性・必然性があるのか?どうなのか?
単に話のアクセントとして使いたいのか?
非常に微妙です。

TBさせていただいたブログ
+++ こんな一冊 +++
+ ChiekoaLibrary +
本のある生活
ナナメモ
活字中毒日記!
かみさまの贈りもの~読書日記~

最後の息子     ~吉田 修一~

lastson.jpg


爽快感200%、とってもキュートな青春小説!!という触れ込みですが・・・。

どこが?と聞きたくなるくらい爽快感はありません。
キュートでもありません。
割と重いです。

最後の息子
破片
Water       の3作品が収められてます。

最後の息子と破片は芥川賞候補らしいですが、
やはり芥川賞候補になるだけあって・・・・

もちろん主人公の微妙な心理の描き方はものすごく
上手いなぁ~と認めざるをえないんだけど、
そこに爽快感はないし、正直読後感は・・・疲れた、の一言です。

唯一「Water」には高校生最後の夏、部活に燃える高校生の爽快感が
感じ取れるんだけど。
ただ、内容よりも細かい部分で???が多かったです。
水泳部を舞台にしてるんだけど、
水泳部の3年生の最後の大会は高校総体。
高校総体は全国でも8月には終わっちゃうし、
県大会なんて5~6月には終わってしまう。
なのに、今作品では9月に県大会が開かれてます・・・。
そして、普通は予選決勝は同一日に行われるのが常識なのに、
それさえも分かってない。
世界大会では予選準決勝、翌日に決勝を持ってきてるけど、
それもここ最近のことだし。
高校生レベルの大会では同一日実施がすべてです。

何だか、取材が上手くできてないなぁ~、と思いました。

今月は吉田修一月間にする予定でしたが、
ここで挫折してしまいそうです。

ただ、

「苦しみにも2通りあって、それは、認めてもらえない者と、
 認めなければならない者とが、それぞれ1つずつ持っているのだろうと思う」 

という表現にはそうだよなぁ~、と妙に納得してしまいました。

あ、表題作「最後の息子」にはまったく触れてませんが・・・
結局上の一言を伝えたかったんじゃないかと思う。

吉田修一は読み手を選ぶ作家だなぁ、と改めて思いました。
しかし、やっぱり読んでやる!

日曜日たち      ~吉田 修一~

sunday.jpg



吉田修一は芥川賞作品「パーク・ライフ」以来に読んでみました。
「パーク・ライフ」は読んでみて別に面白いともなんとも感じなかったので
それ以降読む気も起こらなかったのですが、
つい今回はてにして読んでみました。

5人の若者の特別な日曜日。

そしてその5人の現在と過去に現れる2人の兄弟。

微妙に絡まりあいながら話が進んでいく。
こういう話が割と好きなので一気に読んでいけました。

最初の話ではほとんど分からなかった2人の兄弟の
真実が少しずつ明らかになっていく。
その2人の兄弟と微妙に絡み合った5人の男女。
なぜか、それぞれの過去の中に強烈な印象を残していた。
お互いはなんの接点もないのに。
2~3作読んだ時点で、この話しは5人の男女の物語というより
二人の兄弟の話なんではないか、という気持ちが強くなってきました。

そして、現在の二人は・・。

読み終わった後、
これは特別な日曜日を過ごした5人の男女の話ではなく、
やっぱりこの2人の兄弟の話だったんだ、と確認しました。

この二人と接した時が日曜日で、
そして彼らに特別なことがあるのも日曜日。
二人の兄弟が引き合わせた幻想?なのでは・・・。

最後の表題作「日曜日たち」が二人の現在の姿を
垣間見ることができ、
一番切ない話しだった。

割と「吉田修一」も読ませる作者なんだなぁ~と
確認してしまいました。
今度は別の作品を読んでみようかな。

TBさせていただいたブログ
かみさまの贈り物~読書日記~
ぶんこや

 | ホーム | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。