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ふたつめの月   〜近藤 史恵〜

futatsume.jpg



『賢者はベンチで思索する』の続編。
赤坂による誘拐事件から2年。
久里子はファミレスをやめ、正社員として勤めることになるが、
リストラの憂き目に。
しかし、リストラされたのは自分だけで
しかも依願退職になっているという。
そこに隠された謎は・・・。

全作でいい感じになっていた譲との関係もギクシャクし、
なんだかうまく行かないところに
2年ぶりに赤坂と出会う。

2年経った設定だけれど
あまり久里子に成長が見られないような・・・。
赤坂と再会して少しずつ成長していってるような気もするけれど、
もう少ししっかりしないとな〜。
まるで親のような気分だ。

恋の行方も微妙ながら
最後にはうまく行って
赤坂とはまた別れてしまうけれど、
何故かまた会えそうな予感はするんだな。

ほんの些細な悪意や思い込みがあって、
それが事件を生んでしまう世の中だけど、
何もかもが悪い方向に進んでばかりじゃない。

最後はなんだかほんわかしてしまいました。

TBさせていただいたブログ
苗坊の読書日記

賢者はベンチで思索する   〜近藤 史恵〜

kenjya.jpg


「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」

そうだ。
この作品に出てくる事件は
本当に身近で起こっている。
犬殺しにファミレスでの異味事件、誘拐事件(よりもその真相)。
ほんの些細な悪意が事件を生んでいく。
そんな事件を解決するのは
ファミレスで働く久里子とそのファミレスによく来る国枝老人。
この国枝老人が謎の人物で
最後にはその正体が分かるけれども、
的確なアドバイスと行動でその謎を解決して行く。

そこに久里子の恋物語もちょこっと入り、
家族の問題も描かれ、ミステリー以外の部分も
ハラハラしながら読めました。

老人と21歳の女性。
探偵コンビとしてはなかなか珍しい組み合わせですが
コンビとしてはなかなかの名コンビだったと思う。
これで終わりか、と思いきや
『ふたつめの月』にも再登場ですね。
こちらも手元にあるので早く読まなきゃ。

そしてアンとトモという2匹の犬がいい味出してます。
やっぱり犬が好き、なんだな〜自分。

スタバトマーテル   〜近藤 史恵〜

sutaba.jpg


スタバ・・・
スターバックスの話?
馬鹿です。
スイマセン・・・。

物語はヘビーです。
りり子が愛した男、大地。
彼には盲目的に彼を愛する母、瑞穂の存在があった。
大地の親しくなるにつれて
りり子の周りには不可思議なことが起こって行く。
そして元恋人から告げられた言葉。
「大地と付き合うと不幸になる」
その言葉通り、
徐々に追い詰められていくりり子。
しかし、最後には・・・。

何が怖いって母親の子どもを思う情念。
いや、それはありだと思うけど、
深すぎるのもまた罪作りだなぁ〜と。
ただただ怖いの一言でした。
その怖さを思い知らされたりり子でさえも、
同じような気持ちを持ち始めているところに
この物語の奥の深さがあるように思えます。

モップの魔女は呪文を知ってる   〜近藤 史恵〜

majyo.jpg


待望のキリコシリーズ第3弾。

スポーツジムで起こった火傷事件。
飼い猫が入れ替わった事件。
病院内に見つかった魔女の話。
妹を誤って殺してしまった女実業家の話。

今回もちょっとした事件をキリコが解決していく・・・。
はずなんだけど、
今回はあまり表立って活躍はしていません。
もちろん、謎解きはキリコがやるんだけど、
なんとなくキリコは脇に回っているような感じがして
ちょっと不完全燃焼でした。
キリコらしさが十分に出ているとは思えないですが、
それでも十分に楽しめます。

残念なのは、
今回大介がまったく出ていないということと。
悲しむキリコの姿が多かった、ってとこですね。

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はちみつ書房
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苗坊の読書日記

茨姫はたたかう   〜近藤 史恵〜

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整体師 合田力シリーズ第2弾。

今回は、ストーカー被害に悩む女性のお話。
全作よりも事件性がなく、
どちらかというとおとなしめの印象。
それでも力先生も、小松崎も活躍してくれます。
意外な人物が犯人?
いや、途中で予測できるところが・・・・ですが、
まぁ、それもよし。

女に生まれて損だ、何てセリフも出てくるけれど、
最後は女に生まれて良かったと。
男であれ、女であれ、
そう思えるようになることが
実は一番幸せなのかもしれない。

小松崎と歩の恋にも進展が。
心に傷を持ち摂食障害に悩む歩をしっかりと支えてやって欲しいもんだ。
頑張れ、小松崎!(笑)

カナリヤは眠れない   〜近藤 史恵〜

kanariya.jpg


整体師 合田力シリーズ第1弾。

いやぁ〜こんな整体師にこの僕の体を治して頂きたいっ!
そう、心から思いました。
そして体だけではなく、心の不調もね。

買い物依存症の主婦。
いけないと分かっていても、
自分を止めることは出来ない。
どうにか自分に理由をつけ、自分の行動を正当化させようとする、
彼女の気持ちは
実は、良く分かります。
同じように依存症に近いものを持っている人って多いんじゃないか、と思う。
自覚できるだけ余計に辛い、憂鬱になる、そんな気持ちが
痛いほど伝わってきました。

もちろん彼女を救う力先生のすごさ、
体に触れただけで、その人の心の奥にあるものを
瞬時に読み取ってしまう力先生に出会えたことが、彼女を救う。

最後は救いのある終わり方で良かった。
そんな気持ちで一杯です。

もちろん、脇の登場人物たち・・・
小松崎、歩、恵 
一癖も二癖もあり、そして心に傷をもつこの人たちが
しっかり頑張れるのも力先生の存在がるからこそ、なんだよなぁ〜。

若葉の頃は終わった    〜近藤 史恵〜

wakaba.jpg


キリコシリーズで一躍お気に入りの作家になった近藤史恵。
ってことで別の作品も読んでしまおうと思って
手に取った作品がこれ。

大学の頃の友人6人。
卒業した後も良く集まったりしていたが、
その中の一人瞳子が自殺をした。
その後、『私を殺さないで』という葉書きが届く。
瞳子を死に追いやったのは何か?
残り5人のうち誰かが直接手を下したのか?
それぞれが疑心暗鬼になりながら、
それぞれが彼女の死の理由に思い当たる節もあり、
それだけでこんがらがっていきそうですが、
結末は・・・。
あ、そうなの?って感じで
ちょっと拍子抜け。
結局死ぬほどのことがあったのだろうか?と
思いつつも
死しか選べなかった瞳子の哀れさだけが際立っていたかな、と。

でも、なんか登場人物がみんなウジウジしてて
その辺が気にかかりましたね。

『愛情という形で押し付けられるものは、
 拒むことができない』

確かにそうかもしれないけどさ、
拒む力も持ち合わせていないといけないんだよね。

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モップの精は深夜に現れる    〜近藤 史恵 〜

angel2.jpg


元気な清掃作業員キリコが活躍する物語。

前作を読んでどうしてもすぐ続編が読みたくなった作品でした。
今回も面白かった。
ただ今回は大介(キリコの夫)が話し手ではなく、
それぞれ中年サラリーマンだったり小さい出版社のライターだったり
男に振られたモデルだったり・・・。
彼、彼女たちの周りに起こる出来事。
小さな悪意が生み出す事件。
その事件を解決するキリコにも悩みもあり・・。
そんなキリコのことを愛するがゆえに不安になって行く大介。
しっかりしろよ!って言いたくなるくらいよわっちいです。
でもそんな大介に一番共感したりしてますが・・・。

何とか大介・キリコも一段落したようだし、
ぜひその後の二人も描いて欲しいですね。
続編を希望する作品です。

考えさせられる点もありました。
介護が必要な大介の祖母の面倒を見ているのはキリコ。
その祖母が転倒して怪我をしてしまったときの
大介の叔母の態度に、
そして大介の兄夫婦に。
そばにいて面倒を見ていない人たちは
何かあったときだけ、責め立てる。
何もないときには知らん顔。
そして陰で悪口。
何もしないのに、してくれる人に対して
それがさも当たり前のように振舞うその人たちの姿勢に
がっかりするのと同時に
自分もそうなのかも・・・と考えてしまいました。


しかし、今回も一気に読んでしまった。
勿体なかったかな〜。
もっとじっくり読み直してみようかな、と思わせる作品でした。

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