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ABCDEFG殺人事件   〜鯨 統一郎〜

abcdefg.jpg


ミステリーYAシリーズも21作品目終了。

鯨さんの作品だし、
わりと面白く読めるかな?と思ったけれど、
ちょっと合わなかったかも。
面白くないわけではないけれど・・・。

主人公の堀アンナは
両親を亡くし、かわいがってた愛猫にも先立たれた18歳の女の子。
探偵社に勤務してはいるものの
所長からはきついことばかり言われる毎日。
過度のストレスからか耳が聞こえなくなるが・・・

安楽椅子探偵は存在するが、
安楽椅子そのものが推理する話し・・・。
アンナはその推理に手を貸しているような状態なので
主人公なんだけどな・・・という
フラストレーションがたまってしまいました。

耳が聞こえなくなったアンナは
そのおかげで固形物の声を聴くことができるようになる。
そのために安楽椅子との交信も出来るようになり、
難事件を解決していくんだけれど
何だか展開が甘すぎませんか?
という気分になるのは自分だけだろうか?

同じミステリーYAで書いた『ルビアンの秘密』の方がまだ面白かったかな、と思う。

何だかもったいないなぁ〜と思った作品でした。

なみだ特捜班におまかせ   〜鯨 統一郎〜

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伝説のセラピスト 波田煌子 の第2作。
前作で「なみだ研究所」を辞めた波田先生は
前作の最後のクライエント、久保さんに迎えられ
警視庁の特捜班へ。
ここは未解決の猟奇殺人を専門に扱う部署だった。

前作の松本と小野寺さんのようなキャラも登場し、
なんとなく雰囲気は前作と同じ雰囲気ですが、
ちょっと波田先生のキャラが
前作よりも強そうな感じ。
なんとなく違和感がありました。
相変わらずの推理力?思いつき?で
未解決の猟奇事件を次々と解決して行く波田先生。
そして相変わらずセラピストとしての能力、というか、
心理学やプロファイリングの意味さえも分かってないような
そんな態度がまぁ、笑いを誘ってくれます。
でも、前回ほど
突拍子もない推理ではなかったような気もする。

ただただ性格変わりましたか?ってくらい
波田先生のキャラが違っているように
感じたのが残念です。

波田先生の生い立ちなんかも分かって
すごく面白い展開になりそうなんですが、
次作ではどうなることやら・・・。

もちろん、未解決事件を全て片付けた
波田先生は
次なる活躍の場を求めてさすらうのでした・・・。

なみだ研究所へようこそ!   〜〜鯨 統一郎

namida1.jpg


新米臨床心理士と伝説のサイコセラピスト、
そして美貌の女会計士が繰り広げる、クライエントとのユーモア溢れるドラマ。
伝説のセラピスト・波田先生の涙が落ちるとき、不思議なフシギな推理がはじまる…。

心に病を持った人ってたくさんいる。
その心に病を持った人たちを幾人も救い
生きながら伝説のセラピストとなった波田先生と
新米臨床心理士松本清。
あまりにも突拍子もない、ぶっとんだ波田先生診断に
異を唱える松本。
しかし、波田先生はクライエントの心の闇を
そのぶっ飛んだ推理で、いや、診察で癒していく。
その診断が本当にぶっ飛びすぎて、読んでるこちらもまずは脱力してしまう。
しかし、その解説を聞くと
なるほど、確かに、と納得させられてしまうから不思議だ。

登場人物のキャラクター設定も素晴らしく、
話の展開も面白い。
そして心理学についても、きちんと調べている感じがして
鯨さんの勉強ぶりには頭が下がる思いです。

最終話でなみだ研究所を辞めることになる波田先生は
警察にプロファイリングの専門家として入ることになる。
それが次作に繋がるんだろうけど、
この作品はこの作品として
単独で読んでも十分に面白い作品でした。

邪馬台国はどこですか?   〜鯨 統一郎〜

yamatai.jpg


歴史ミステリーというより
歴史のお勉強をしているような感じでした。

ここに出てくる
宮田の大胆な仮説に驚きつつ、
まぁ、本当にそうだったら
実際に学会も動いているよな・・・。
でも歴史書を重箱をつつくように調べると
やっぱり色々ぼろが出てくるんだなぁ〜、と
そっちも新鮮でした。

鵜呑みにするわけではないけれど、
高校のときに日本史を取っていたので
非常にワクワクしながら読みました。

浦島太郎の真相   〜鯨 統一郎〜

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『九つの殺人メルヘン』の続編、といっていい作品。
あれ?
前作で工藤を始めこのヤクドシトリオは・・・
まぁ、あれから数年経ち、
警察を辞めた工藤は探偵になり、
そこに持ち込まれた案件を
「森へ抜ける道」で東子が華麗に謎解きをしていく。

相変わらずの鯨さんですね。

日本の御伽噺を新解釈で切っていく。
そしてそれと絡ませて
工藤が抱える難事件の犯人の『心のアリバイ』を
解明していく。
その新解釈が目からうろこで、なるほど、そんな解釈もありか、と
前作同様驚きの連続でした。
言われれば、そういう解釈もできるなぁ〜と感心しきり。
鯨さんすごいですね。

そして本編とは一見関係なさそうに進む
ヤクドシトリオの思い出話、トリビア合戦。
40代の人たちには本当に懐かしい、
それ以外の人たちには「???」な内容ではあるけれど、
微妙に年齢の近い自分には
かなりかぶるも話もあって
こちらはこちらでかなり楽しめました。
そしてその無駄話が実は事件の話しへの前振りだって
言うこともまたよく考えられているな、と感心しました。

前作同様、こちらも面白かったです。

TBさせていただいたブログ
苗坊の読書日記

ルビアンの秘密   〜鯨 統一郎〜

rubian.jpg


ミステリーYAシリーズ

ようやくミステリーらしくなってきた!?
今作は鯨統一郎作。
今まで読んだ7作の中でダントツで面白かった。

植物学者の父を殺されたレイは
その犯人を探し出そうとする。
そして父と関係のあった人間が次々と殺されていき、
はては実家まで放火にあってしまう。
父を殺した犯人は?
そして父が死ぬ前に残した「ルビアン」という言葉の意味は?
なぜ父は殺されなければならなかったのか?

さくさくと読めるのに、
奥が深い。
そんな印象でした。
自分と母親を残して家を出て行った父を憎んでいたはずなのに、
事件の核心に近づくにつれ、
そして最後には
その父親のことをやっぱり好きだったと気付く。
父が残してくれたものは
どんなものよりもレイの心に残るものだった。
そんなレイの心情の変化と事件の核心。
ともすれば、
どちらかだけに意識が集中してしまって
散漫になりそうだが、
両方の部分がしっかりと描ききってある。
だから話自体もわりとすんなり読み進められたのかな、と思う。

決して目新しいトリックがあるわけではないんだけど、
事件の裏にあるものが
ものすごく恐ろしく、
でももしかしたら
今の世の中でも行われているのかも?と思うと
余計に鳥肌ものです。
こんなことが起こってなければいいんだけど。

ただ、「ルビアン」の意味が
あまりにもこじつけっぽくて
まぁそこが笑えてしまうんだよな〜。
もっと深い意味があるのかと思ったけど・・・。
まぁ、レイにとっては何よりも大事な言葉なんだけど。

あと、植物がたくさん出てきます。
そちらの勉強にもなるかも。

TBさせていただいたブログ
ナナメモ
しんちゃんの買い物帳
まったり読書日記

九つの殺人メルヘン   〜鯨 統一郎〜

ninemeru.jpg



彼女がワイングラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが
崩れ出す! 渋谷区にある日本酒バー。
金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子が、
常連の工藤と山内、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する
九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の
真相とは!? 

という触れ込みのこの物語。
9つの殺人事件をグリム童話やペロー童話集になぞらえ、
巧みに進めていく面白さはある。
刑事工藤が抱える難事件を
日本酒を飲むだけで冴え渡る頭脳を武器に変え、
桜川東子は崩せないアリバイを崩していく。
まだ20なのに・・・。

登場する童話は誰もが知っている童話。
その裏にある本当の怖さを事件に絡めつつ
そのあたりが見事としか言いようがない。
童話好きな人もそうでない人も
きれいにまとめられた童話の裏側を読めて一石二鳥?
さらに毎話登場する日本酒の数々。
飲みたいっ!
そんな気持ちにさせてくれるもしかしたら極上の日本酒紹介小説!?

立て続けに2作読んだ鯨作品。
今のところハズレはない。
これからも読んでいけそうな作家さんである。

みなとみらいで捕まえて   〜鯨 統一郎〜

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初鯨統一郎でした。

警視庁から神奈川県警に出向してきた「半任優里」と
神奈川県警の刑事「南登野洋子」の二人が殺人事件を解決する。

まず、登場人物の名前からして
くだらない。
くだらなすぎて笑いが出てきてしまいます。
この時点でツボにはまりました。
なんていうか、南登野洋子って「港のヨーコ横浜横須賀〜♪」を
知らない人にはピンと来ないかもしれませんが・・・。

で、この二人に事件の解決の鍵を授ける老人「明丹廷」。
というかこの明丹廷が事件を解決しているような気が・・・。
論語の一部が謎解きに関係しているんだけど、
論語を良く知らない人にとっては・・・。

どの事件も奇抜なトリックがあるわけではないのだけど、
面白く読めた。
南登野刑事のぼけっぷりがわざとらしくて
鼻についたりもするのだけど、
(刑事としてはそれじゃいかんだろ?みたいな)
かなり楽しめました。

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