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あたり[魚信]   〜山本 甲士〜

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ふと手にした釣竿。釣りの面白さにハマった主人公たちに起きた奇跡とは?
釣りを通しての人々の心の交流を描く幸せ満点の連作集

何気に釣りをしている人と知り合い、
釣りの面白さに触れ
自ら釣竿を手にして魚を釣り始める。
そこで出会う人々が、奇跡的な繋がりを持って
一つの奇跡を起こす。

自分は釣りをまったくしない人なんですけど、
ここに登場する人たちも
ほとんどがつりに興味のない人たちばかり。
そんな人たちが、
つりに興味を覚え、釣りにはまり、
釣りを通して人との交流が深まる。
それこそが奇跡だった、と思う。

辛い人生を送ってきた人、
悩みを抱えている人、
罪を犯しそうになっている人、

そんな人たちが、1本の釣竿で、自分の人生を変えてしまうような
奇跡的な出会いを見つける。

すごく心が温かくなる話ばかりでした。
これを読んで釣りをするのも、悪くはないかもな、と
ちょっとだけ影響を受けてしまうほどでした。

どろ   〜山本 甲士〜

doro.jpg


人生転落劇場!

ちょっとした誤解から嫌がらせがどんどんエスカレート。
犬の糞を玄関先に投げ込む、
偽の出前を注文する、
花壇の花を引きちぎる、
花壇に除草剤をばら撒く、
なんてうちはまだかわいい?

少しずつエスカレートし、
終いにはお互いの命まで削りあうようになってしまう。
そして、家庭も仕事も失っていく。

傍から見ると、なんてバカらしい、なんて思えるけど、
当事者にとっては、
まさしく生きるか死ぬかの問題。
しかし、ここまで行ってしまうものなのか?

プライベートでも仕事でもストレスの溜まることは多い。
特に対人関係においてはその度合いも強くなる。
だから、ちょっとしたことがきっかけで
何もかも分からなくなるくらい、
ヒートアップしてしまうのも分かるような気がする。

普通の生活を送っていたのに、
いつの間にか人生をどんどん常軌を逸した行動を
取るようになってしまうのは
この前に読んだ『かび』でも経験したけれど、
実は自分にもその可能性が無いとは言えないのが怖い。

人生転落・・・したくないなぁ〜。

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ほんだらけ
しんちゃんの買い物帳

ALWAYS 続・三丁目の夕日   〜山本 甲士〜

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映画にもなった漫画『三丁目の夕日 夕焼けの詩』
そのノベライズ版が『ALWAYS 三丁目の夕日』
11月には映画の続編も公開されるということで
この作品は漫画と新作映画の脚本を原案に、
ノベライズ化されたもの。

漫画の方は全巻持っているので
作品の中のエピソードも覚えのあるものが多かった。
漫画としてではなく小説として読むと
自分の思い描く世界が広がっていって
これはこれでいいなぁ。
でも登場する人物は漫画の中の顔がしっかりと
でてくるんだけど。

最後の章はいかにも映画向けの内容。
茶川が主役だけれれど
漫画の茶川ではなく、映画で吉岡秀隆の演じた茶川風で
漫画のファンとしてはそこがいまいちでした。
映画の方は評価が高かったけど、
原作ファンとしては
許せない部分もあったりして・・・。

昭和30年代。
当然知らない時代なんだけど、
懐かしさが溢れています。
田舎の40年代は
都会の30年代に等しいのか!?と思ってしまいますよ。



かび   〜山本 甲士〜

kabi.jpg


これは・・・
普通の主婦だったはずが・・・
日々の小さなことに不満を抱きつつも
でも自分は普通の主婦だと思っていた・・・。
なのに、
夫の病気が引き金になり、
少しずつおかしくなっていく。
自分でも気付かないうちに
少しずつ心が病んでいく。
そして最後には・・・

普通の主婦が徐々に壊れていく姿が
奥田英朗の『邪魔』に通ずるものがあって
その怖さと尋常のなさに引き込まれていきます。
ちょっと歯車が狂っただけで
人間はどんどん落ちていくんだな、と
そんな怖さを思い起こさせる作品でした。

夫に対する会社の仕打ち。
それに怒る主婦。
仕返しとばかりに行う復讐の数々は
人間が奥に持つ本当の怖さを思い出させるものでした。
まぁ、ちょっと子供じみてはいるんだけど、
こんなことされたら社会的にはやっぱり嫌だな、と
思わざるをえないえげつなさが、凄かった。

そして言葉は関西弁。
標準語で喋られるよりも
なんだか怖さが増していくのは気のせいでしょうか・・・。

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ほんだらけ
本を読んだり・・・

わらの人   〜山本 甲士〜

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ふと入った理髪店。寝ている間にすごい髪形に。本人も周囲も戸惑うが、その髪型のおかげで人生が変わる。

理髪店の女主人が主人公ではないのだけれど
間違いなく陰の主役であることは間違いない。
初めて店に入った客に心地よいマッサージを施しながら
客に似合う髪型を作り出していく。
もちろん客は最初のうちは唖然とするが、
その後の人生を、これまでの人生を変えてしまうように
性格まで変わってしまうのである。

会社や家庭で言いたいことも言えず、
不満をためていた人物たちが、髪形が変わるだけで
面白いように性格まで変わってしまう。
でも、それは悪い変化ではなくて、その人にとって最高の変化である。

髪型を変えるだけで、人生そのものが変わるとは思わないけれど
何かのきっかけには十分なりうる。
そんな話でした。

読後感は爽快。
こんな風に性格まで変われるんだったら
髪型変えちゃうよ〜、って思うんだけど。

最近坊主にしてしまったけど、
今のところ変化はありません。
さすがに小説のようにはいかないようです(笑)

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ナナメモ

ALWAYS 三丁目の夕日    〜山本 甲士〜

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映画がもされた西岸良平原作の漫画『三丁目の夕日』を小説化した作品。

『三丁目の夕日』に関しては、以前、アニメ化もされて好きで見てた記憶がある。
エンディングは森公美子が唄う「It's a Wonderful World」だったような記憶が・・・。

昭和33年の4月から3月までの1年間を月ごとにショートストーリーに纏め上げたものです。

当時、もちろん生まれていないけれど、
その昭和の雰囲気は良く分かります。
田舎育ちなので、古き良き日本の風景が文章を読むだけで
十分伝わってきます。
漫画を知っているので
読んでいても、この人物はきっとこんな姿形なんだろう、って
想像も楽しく、
あっという間に読み終わってしまいました。
読後もなんだか、心が温かくて、いつまでもその余韻に浸ってました。

物は増えて、一見豊かになったように見える、今の日本。

でも果たして、本当に豊かになったのか、
この本を読んでもう一度考えてみました。

テーマ : 小説 - ジャンル : 小説・文学

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