
お役所って融通きかないからね・・・。
まずはそんな感想が。
いや、そこじゃないだろうと自分に突っ込みを入れたくなるけれど、
でも、やっぱりそこなんだな。
もう少し柔軟な対応が取れるお役所だったら
もっと町だって活性化するのに。
そんなことを考えました。
高知を舞台に
県庁おもてなし課の面々が
いかにして高知を観光立県としてとして
売り出していくか、
そのプロセスとともに
有川さん得意の甘いお話もちりばめながら
物語は進む。
話の本筋はおもてなし課が高知をどうやって
観光に特化した県にしていくのか、だけど、
その合間におもてなし課の職員・掛水と多紀の恋愛話や
おもてなし課へのアドバイザー的な働きをする
清遠・吉門親子、そして清遠の娘佐和の複雑な家庭環境、
吉門と佐和の密やかな恋の話と
有川さん得意の甘いテイストがちりばめられていて
おもてなし課の奮闘にどきどきわくわくし
甘い話にもどきどきわくわくし、
1冊で2度おいしい、そんな思いで読み終わりました。
行政もこの本を読んでもっと柔軟にならんかい!
特に地方の都市。
自分の住んでいる県も
観光を武器にしようとしつつ、
(高知と同じく、自然は多い)
結局その武器を上手く使いこなせてない印象です。
いいもの持っているんだけど
残念ながら・・・。
このお話に出てくる
「おもてなしマインド」をわれわれ県民も身に着けていかなければ、と
そう思いました。