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2008.05.27 (Tue)

過去からの手紙   〜岸田 るり子〜

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ミステリーYAシリーズも20作品目に入りました。
すげぇ〜な〜。
でもまだまだ追いついてません。
後発売中なのは3作品。
頑張ります。

1週間の沖縄合宿・・・修学旅行とは違うらしい。
そんなものがあるのがうらやましい。
その合宿から帰ってくると、母親が手紙を残して姿を消していた。
腐ってもいないのに捨てられたシチュー用の肉。
残された手紙。
何より不思議なのは発見された母親が記憶喪失になっていたことだ。
何故母は家を出て、山の中で事故に遭い、記憶を失ってしまったのか。
母親にいったい何が起こったのか?
純二はクラスメートと真相解明に挑む。

そんな話。
京都を舞台にしているけれど、
地名だけな感じで
モリミーやマキメとはまったく違う。
まぁ、京都を売りにしている作品ではないから当たり前なんだけど。

幽霊も出てきて
透視をしたりするんだけど、
いささか物足りない。
すごく中途半端な感じで
別に登場させる必要もなかったのではないかと思うんだけど・・・。

話の展開も、
あちゃ〜、そう来たのか、と言う感じで
ひねりがないと言うか、
なんかあまり面白いとは思える作品ではなかった。

ここのところ面白い作品が続いていたミステリーYA!シリーズだけど、
連続して消化不良の作品を手にしてしまったなぁ〜・・・・。

21:02  |   ★その他(か行)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.05.25 (Sun)

悪夢の観覧車   〜木下 半太〜

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悪夢シリーズといっていいんでしょうか・・・。

ゴールデンウィーク真っ只中の遊園地。
その観覧車を舞台に誘拐事件が起こる。
人質はもぐりの医者ニーナ。
しかし、観覧車に乗った人全ての命もかかっている。
誘拐事件は無事解決するのだろうか!?

先日『悪夢のエレベーター』を読んだばかりだけれど
この作品もめちゃくちゃ面白い。
誘拐の動機が非常に切なく哀しい。
その誘拐犯を助ける人たちの思いもまた切ない。

が、
ただそれだけではない。
観覧車にたまたま乗り合わせた乗客たちの
それぞれの事情。
その一つ一つが実は巧妙に繋がっている。
徐々に明かされる事実に
「なるほど〜、そうだったのか!」と驚かされる。

面白くて一気読みしてしまいます。
悪夢シリーズ、これはかなりの傑作だと思いますよ。

17:13  |   ★その他(か行)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.05.23 (Fri)

ブランクー空白に棲むもの   〜倉阪 鬼一郎〜

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ミステリーYAシリーズ19作品目。

白く光ものが、ゆっくり揺れている…。それに気づいたときには、もう遅い。
体がいびつに揺れ、髪の毛が真っ白になり、やにわに頭部が爆発する。

久々のホラー作品。
あるマッドサイエンティストが仕掛ける世界・世間への復讐を
特殊な能力を持つ探偵と将棋少年が食い止める。

途中まではものすごく面白く読めた。
犯人は分かっているので
あとはどうやって事件を食い止めるか、
その謎解きが非常に重要になってくるだろうと
なかばワクワクしながら読んだのに、
その謎解きは
読者を置いてけぼりにしていくような内容でした。

いや、自分だけが置いてけぼりにされたのかもしれませんけど・・・

万人に分かるような内容ではなかったような気がする。
途中までは本当に面白くて
またまたミステリーYAシリーズでも高得点の作品化、と思ったんですけど
最後の謎解きで
一気に評価が下がってしまいました。
う〜ん、もったいないな。


09:34  |   ★その他(か行)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.05.20 (Tue)

悪夢のエレベーター   〜木下 半太〜

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読み出したら止まらない、
そんな言葉に騙されてなるもんか!と思いつつ
読んだんだけど、
本当に止まらなかった。
一気読みで3時間。

一つの出来事を2人の視点から眺めてみたり、
その出来事の後に起こる事件と
その事件の顛末。

そう来たか、と思ったらまた裏をかかれ
最後にようやく「なるほど」と合点がいく。
最後まで読んでようやく全ての謎が解ける。
笑えるところもあり、なかなか面白い。

本当に他の人にも読んで欲しい1冊だな。

22:42  |   ★その他(か行)  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.09 (Sat)

みなさん、さようなら   〜久保寺 健彦〜

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小学校卒業以来自分の住む団地から出られなくなり
団地内で生活して行こうと決めた少年の話。

文章構成は『ブラックジャック・キッド』に似てましたね。
過去から現在までを順を追って話していくという感じ。

最初は主人公・悟に共感できなかったな。
何故、団地内で一生生きていくと決めたのか。
担任の教師が言うように
狭い世界の中で生きていくことは
いろんな意味で大変なのではないかと。
でも、悟が団地から出られなくなった理由を知ると
さもありなん、と。

団地という狭い世界ながら
悟はしっかりと自分の居場所を見極め、
ちゃんと働き、手に技術を持ち、
婚約まで済ませ、
それなりに生活できている。

まぁ、その辺は面白く読めました。

後半からは一転して悟の悩みもクローズアップされ
暗い話も出てきますが、
全体的には良作だったと思います。

最後にやっぱり母の愛は偉大だな、と感じた次第です。

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2008.01.30 (Wed)

医学のたまご   〜海堂 尊〜

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ミステリーYAシリーズ最新作。
シリーズも13作目を読み終わりました。
が、すでに出ている3作をまだ読んでないのが・・・。

この作品は医学雑誌に掲載されていたものを
ミステリーYAシリーズとして刊行したようですね。

初海堂さんでした。
あれだけ色んなところで話題になっているのに
読まず嫌いって言うか・・・
何か難しそうな気がして手が出せませんでした。
この作品はYA!シリーズだし、
中高生向けなので読みやすいだろうということで手を出してみました。

正解!

横書きの作品なので
ケータイ小説っぽく、イマドキの子どもには読みやすいかもしれませんが
やはり日本語は縦書きで読みたいと思った自分は
やはり「オヤジ」なのでしょうか(笑)

あっ、これも横書きだけど・・・。

さて、本題。

一言、面白かった。
文系頭の自分には、医学用語だとか、
小難しい説明とか、分かりにくいところもあるんだけど
(まるで主人公の薫くんのようでした)
易しめに書いてあるので、何とか最後まで読めました。

スーパー中学生に祭り上げられた薫くん。
その奮闘振りが健気です。
数学だって英語だって成績悪いのに、
中学の友人たちに手を借り、頭脳を借り、なんとか結果を出せた。
あ〜それなのに・・・・。

登場人物が一癖も二癖もあり、一筋縄ではいかない面々が
話の顛末を面白くしてくれます。
いけ好かない教授なんかも出てきますが、
やはり悪役がいてこそ、面白さも倍増でしょう。

最後はスカッとする終わり方で、読んでて気分よかったです。
それまでが薫くんがあまりにもかわいそうで。
もちろん自分からまいた種とはいえ、
子どもをだしにする大人の汚さに比べたら・・・。

海堂さんのほかの作品とも少しずつリンクしているようです。
まだ他の作品を読んでいないので
どの辺がリンクしているのか分かりませんが、
設定は2020年のようなので
分かる人にはわかるのかな??

他の作品もこの際読んでみようか、という気にさせてくれた1冊です。


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2008.01.13 (Sun)

万寿子さんの庭   〜黒野 伸一〜

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20歳の京子と78歳の万寿子さん。
その二人が
京子の引越しを機に出会い、
いつの間にか親しくなっていく。

二人が親しくなっていく過程がすごくいいです。
最初は万寿子の態度に怒り心頭だった京子も
万寿子さんと少しずつ触れて行くにつれて、
彼女に対して心を開いていきます。

京子には斜視があって、人知れず悩んでいる。
万寿子さんは戦争で妹を亡くし、心を痛めている。
その京子に万寿子さんは妹の面影を見ていた。
そんな二人が友だちとして親しくなっていく様は
現実にはありえないだろうな、と思いつつも
なんだか微笑ましく、感動的でさえありました。

最後は予想通りの展開で、まぁ、そこが落としどころとしては
ちょっと不満ではある。

が、最後には京子も自分がしたいことをやりたいという
前向きな気持ちにもなれたし、
爽やかな終わり方だったな、と思います。

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2008.01.04 (Fri)

ブラック・ジャック・キッド   〜久保寺 健彦〜

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ブラックジャックになりたかった小学生、和也の成長物語。

小学生の頃って○○のようになりたい、というより
○○になりたい、と思ってた。
○○そのものになりたいって。
大人になれば、そんなことはできない、と言えるけれど、
小学生の頃はまったくそんなことも思いもせず、
純粋に○○になれる、そう思ってた。

そんな和也が少しずつ、ブラックジャックになりたい、という
想いから現実的に、ブラックジャックにはなれないんだ、って
気付く精神的成長が自分には愛おしく思えた。

そうやって大人になって行くのは
寂しいことかもしれないけれど、
大人になっていく過程としては、非常に大切。
それを間接的に直接的に気付かせるのが、転校した学校でできた
友だち、というのも良かったかな。

ファンタジー的要素も残しながら
現実をリアルに描いてる作品で
読後感はとても良かった。

でも、泉のその後がちょっと切なかったかな。
宮内君も漫画家じゃなかったんだね・・・
まぁ、才能なさげなのは伝わってきてたけど。

新年1作目としては
非常に良い作品を選んだな、って感じです。

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