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吉野北高校図書委員会   〜山本 渚〜

yoshinokitakou.jpg

まじめな進学校の、まじめな図書委員会にだって青春はある――
まっすぐには進めなかった、もどかしい、あのころの日々。
高校生たちの悩み多き青春を、瑞々しく描き出す。

甘酸っぱ〜〜〜い。

気の合う男友達・大地が彼女を作った。
それが何だか苦しい。
好きなわけではないのに、何でこんなに苦しいんだろう?
そんなかずらを好きな藤枝。
色んな想いが複雑に絡み合う吉野北高校図書委員会。

高校生のみずみずしさが十分に描かれている作品でした。
高校生の複雑な心境を上手く描いているなぁ、と思った。
高知という地方を舞台にしているので
方言も何だか心地よかったです。

図書委員会って小学生の頃にしたっきり。
図書室には良く通っていたけど、
こんな感じの委員会ではなかったなぁ〜。

何だか高校生の頃の放課後を思い出す、そんな作品でした。


武士道シックスティーン   〜誉田 哲也〜

sixteen.jpg

2年ほど前高校の剣道部に携わってました。
それを思い出しながら、読みました。
剣道って奥が深いなぁ〜。

早苗と香織。
剣道に対して正反対の姿勢を持つ二人が
同じ時を過ごすうちに友情ともいえる感情が芽生えていく。

それぞれの口から語られる物語。
動の香織は何もかもが攻撃的だけど、
時折見せる不安とか弱さとか
感情の機微が非常に上手く書かれている。
静の早苗に関しても
どこか一本しっかりとした筋が通っており
読んでいて清々しいくらいだ。

武道をやっている人たちが全てこんな人たちばかりとは限らないが、
見事なまでのスポーツ青春物を堪能させてもらった。
最後は別々に別れてしまうけれど、
セブンティーンも出たことだし、
おそらくこの二人のライバル物語はしばらく続いていくだろう。
そしてそれを読めることがとてつもなく嬉しい。

セブンティーンでの二人は
どのくらい成長しているんだろうか。
読むのが今から楽しみである。


剣道に関しても
色んな説明がしっかりしてあって
剣道のことを良く知らない人でも十分楽しめる。
スピンの紅白も粋です。
思わずニヤリ、でした。

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サンタクロースのせいにしよう   〜若竹 七海〜

santa.jpg

家事全般をこなせば家賃ただ、の一言に誘われて
ちょっと変わった銀子さんの家に住むことになった柊子さん。
その家には老婆の幽霊が・・・。
柊子さんと銀子さんの日常に起こるちょっとした事件。

ただちょっと終わりがなぁ〜。
淡々としてて、
で、結果どうなったんだ!?
とその後のことが分からず
もやもやした読後感の作品が多かったような気がする。

面白くないわけではないんだけど、
そのこがちょっとマイナスかな。

これから追いかけてみようという作家さんを見つけました。

オフェーリアの物語   〜山田 正紀〜

oferia.jpg


ミステリーYAシリーズ第22作品目です。

よく読んだなぁ〜・・・
面白い作品もあれば、
イマイチ理解しにくい物語もある。

この『オフェーリアの物語』もそう。
読んでも読んでも
結局何が言いたかったのか、
分からずじまい。
最後は読むのも苦痛でした。

山田さんのミステリーYAシリーズは
これが2作目ですが、
前回の『雨の恐竜』も自分的にはかなり評価が低かったんですけど、
これもそうですね。

多分自分と山田さんという作家の相性が悪いんだと思う。
多分それだけだと。

でも、次はこの物語続編も出るんだよね。
ミステリーYAシリーズでなければ
絶対読まないだろう。

ここまで疲れる読書は久しぶりでした。

ただ自分が合わないというだけで
この作品の世界観にどっぷりはまれる人も
絶対にいると思います。

私の結婚に関する予言38   〜吉川 英梨〜

yogen38.jpg


一見表紙から判断すると戦う看護師?の話のような・・・

日本ラブストーリー大賞エンタテイメント特別賞受賞。
って言うか、毎回大賞以外に色んな賞を新しく作りますね。
まぁいいけど。

ジャングルに一人取り残された里香。
その里香を助けてくれた謎の男リュウ。
二人はあっという間に恋に落ちる。
二人で聞いた占いで里香の結婚に関するキーワードは「29で結婚」、「38」という数字。
変な生き物。
29歳になった里香はこの「38」という数字と変な生き物に振りまわれながら
結婚相手を求め続ける。
リュウも38歳。しかし妻持ち。
次々と出てくる38に関する男たち。
その男たちに気を奪われながら、裏切られながら
本当の相手を求めて行く。

その間に企業買収に巻き込まれ、
きたの工作員に拉致され、
殺人事件に巻き込まれ、
破綻な日々を送る里香に幸せな日々は訪れるのか!?

そんな話ですが、
さすが、バラエティに富んだ「日本ラブストーリー大賞」です。
「守護天使」に通じるような純粋なラブストーリーじゃないかもしれないけれど
れっきとしたラブストーリーになってます。
恋愛だけではなく、
「介護」に関する話題もあり、
イロイロと日本の介護についても考えさせられるラブストーリーでした。
尊厳死や安楽死についてもちょこっと触れられてあり、
少子高齢化の道を走り続ける今後の日本についても辛らつな言葉があったり、
ただのラブストーリーではないですよ。

あっという間に一気読み。
それが苦にならないほどの面白さでした。
ただ面白いだけではなく、
切なくなり、考えさせられたり、
何故にこの作品が大賞ではなかったのか?不思議です。
大賞の『埋もれる』は買ってますが、未読。
こちらも読まなくては。

渋谷ビターエンジェルズ   〜横森 理香〜

shibuyabitter.jpg


ミステリーYAシリーズ第16作品目

渋谷の町を舞台に
少年少女が困ったときに現れる、
渋谷ビターエンジェルズ。
その姿は・・・
ギャル男で、オカマで、ダンサーで、オバサン。
ぜんぜん天使らしくない、
そんなエンジェルたちが
悩める少年少女を救ってくれる。

いやぁ〜、
なんていうか、
天使が実に変な姿で・・・。
表紙の絵のまんまのエンジェルたちが
非常にいい味を出していて
読みながらクスリとしてしまいます。

少年少女が抱える悩み、というか「助けて欲しい」という
願いは
大人の自分から見たら
本当に取るに足らないような、
でも、当人たちにとっては一生事のような重大なもの。
そのギャップに
自分も年取ったなぁ〜なんて思わざるをえませんでした。

天使が授ける解決策は・・・
とにかくポジティブに!!

一言
「人は幸せになるために生まれてくる
 それを拒むのは他ならぬ人間のネガティブな心」
けだし名言。
ポジティブに自分の人生は自分の選択で決める。
作者の言いたかったことは
これに尽きるのではないか、と
思いました。

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漱石先生の事件簿   〜柳 広司〜

souseki.jpg


訳あって英語の先生の家の書生となった僕。
その先生の家で起こるちょっとした事件を
僕が名探偵よろしく解決していく。

夏目漱石の『吾輩は猫である』をモチーフに
超変人の先生とその周りに集まる
これまた変わった人たちに振り回されながら
事件を解決していく。

『吾輩は猫である』
有名な作品でありながら
実は読んだことありません。
なので、この作品と『吾輩は猫である』の
共通点も何も分からず
読んでしまいました。
結果的にはそれが良かったのかな?とは思いますが・・・。

事件自体は大きくも複雑でもなく、
あっけなく解決されてしまうわけですが、
この作品はそんなミステリー調の作品として読むより
その先生の人となりを味わうことに
力点を置いたほうがいのではないかと思う。
確かにこの変人な先生とその周りに集う
同じような変人の方々との掛け合いは面白い。
謎解きはほんの味付け程度かな?なんて思ってしまうほどでした。

『吾輩は猫である』の先生もこんな感じなのでしょうか?
ちょっと読んでみようかな?という気にさせられましたね。

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雨の恐竜   〜山田 正紀〜

amenokyouyuu.jpg


ミステリーYA!シリーズの一作。

子供向けだからか、
ミステリーの要素だけではなく
ファンタジーの要素も多分に含まれている。
が、どちらも中途半端になってしまったような気がする。
最後の謎解きもあっけないものだったし、
結末に何の影響も与えないような
挿話は入れる必要もなかったのではないかと思う。

終わりもまだ先があるような感じで終わって
読後感も中途半端な感じでした。
ページ数が多くて
途中何度も挫折しそうになりましたが、
最後まで読み終わって、
疲れた…という感想しか残ってません。

主人公の3人の女子中学生のキャラクターも
あまり生かされていないような気がするし、
もったいないなぁ〜という感想です。
ミステリーYA!シリーズですが、
2冊読んでみて、あまり自分には合わないかな?と感じ始めてます。
でも今後の作家陣を見ても豪華なんだよな〜。

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