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12歳たちの伝説5   〜後藤 竜二〜

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いよいよ最終巻です。
今回は沢木悠太を中心に物語りは進んでいきます。

夏の学校はエアコンもないし、
冷たい水も飲めない。
そんな中飼育小屋の近くにある水道の水が冷たいことを
発見した悠太たちはその事実を6年1組で発表する。
それを知った児童たちは一目散に水道まで走って行くが・・・

それを見咎めた教師の一人に水道の蛇口を取られてしまう。

水を飲めないという事実と
水道が使えないと飼育小屋にいるニワトリが死んでしまかも知れないという不安で
児童たちは焦りを募らせていく・・・。

ここに出てくる教師のひどいこと。
いくらなんでもここまでは現役の教師はしないと思うけど。
少なくとも今の教師は。
担任である教師だけが何とかしようとするものの・・・。

学校ってやっぱりチームワークなわけです。
誰か一人でも和を乱そうものなら
それが児童生徒に跳ね返るので、めったなことは出来ません。
そんな中、生徒のことを第1に考えているゴリちゃん先生は
読んでいて危なかっしさはあるものの好感が持てます。

相変わらずここに出てくる小学生たちは
不安定な中にいます。
それを物語の中だけだと思わずに
現実でもそうなんだ、と言うことを、多くの人に知ってもらいたいと
改めて思いました。


12歳たちの伝説4   〜後藤 竜二〜

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第3巻でほぼ一人語りだった海口草平を軸に
第4巻も進みます。

運動会の騎馬戦で大失態を犯した草平は
知らぬ間にサッカー大会の実行委員に選ばれてしまう。
いやいやながら引き受けた草平だが、
少しずつ大会に向けて準備をしていくうちに
クラスの仲間たちの本当の思いに気付いて行く。

そして自分も少しずつ成長して行く実感を感じるのである。

第4巻にもなるとそろそろ落ち着いてくるのかと思いきや
相変わらずのパニック学級、6年1組。
それでも少しずつ暮らすの和みたいなものが作れている様子が見える。
誰もがこのままじゃいけないと思いつつ
でも、どうにも出来ない、そんなクラスが
本当に少しずつ、少しずつ
他の人のことも気にかけ、
自分の思いをきちんと伝え
一つのクラスになりつつある。

子どもって日々成長して行くもの。
失敗を繰り返しながら
その失敗を糧にして成長して行くもの。
当たり前のことを
我々大人は忘れてしまっているんじゃないか、と
反省しきりの読後感でした。


12歳たちの伝説3   〜後藤 竜二〜

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今作はほとんど一人の児童、海口草平、による一人語り。

GW明けのクラスは再びパニック学級に戻っていた。
苛められているわけではないけれど、
3人しかいない班の中で、自分ひとりがちょっかいを出される。
小さい頃からずっと仲良しで
親友だ、なんて思っているけれど・・・。

そんな二人の友人を題材にしたクラス新聞が発行される。
その記事を読んだ一人が大暴れして
教室を飛び出してしまう。
その友人から飛び出た言葉。
その言葉に傷つきながらも
少しだけお互いの本音を話す。

少しだけまた距離が縮まったがする。

子どもはやっぱり時に残酷で、時に自分勝手である。
だからこそ、子どもなんだと思う。
妙に世「間が分かってます」、と醒めた目で見るような子どもも
不幸だとは思うけど、
子どもをそんな風にしていくのはやっぱり我々大人の責任だと思う。
親だけではなくて、
教師もそうだし、
周囲の人間の、もっと子どもに気を配ってあげなくては、と改めて思う。

12歳たちの伝説2   〜後藤 竜二〜

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前作とは語り手が全て変わって
BARA2班のメンバー中心に話が進んで行く。
その中に前作での語り手たちも登場するわけだが、
語り手が違えば
一人ひとりの生徒の印象もだいぶ変わってくる。

この班のメンバーは全員、
何かしらからかわれたり、イジメに近い仕打ちを受けながら
学校に通っている。
その中で芽生えてくる班員同士の連帯感、のようなものに救われる。

しかし子どもは残酷だ。
この中にあっても
一歩外に出てしまえば
また苛めたり、からかったり、加害者の立場になってしまう子もいる。
その危うさも描かれている。

どこの世界にもあることだけれど、
小学校という場所での出来事だけに
余計、怖い気がする。

彼ら彼女たちを救うことは出来るのだろうか。
現時の問題としても重く受け止めなければならない、
物語だと思う。

12歳たちの伝説1   〜後藤 竜二〜

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小学5年生時に学級崩壊してしまったクラス。
小学6年生に上がっても
一向に治まる気配もない。
そんなクラスの担任になったのは
まだ若い女の先生。
一見頼りなさげに見えるこの先生が
実は、本当に頼りないんだけど、
逆に生徒たちの心を少しずつ解して行く。

物語はそのクラスの何名かが
自分の思いを語る、そんな形式で進んでいく。
その子どもたちが、どう変化して行くのか、楽しみである。

小学生の学級崩壊の話は今ではどこでも耳にする。
その原因はどこにあるのか?
色んな人が色んなことを言っているけれど、
現場に立つ人間も
悩んでしまうほどくらい複雑な背景があるのに、
現場に立ったこともないような評論家の方々が
口にする言葉には本当に苛立ちを隠せない自分がいます。

この物語では少しずつ明るい兆しが見えてくる。
それが本当に明るい結末になることを
期待して続編を読み進めていきたいと思う。

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