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たまげた録   〜原田 宗典〜

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原田さんの久々新作。

「驚いて」こそ、癒される! 現代人は1日に何度、驚いているだろうか?
いや、数年に一度か。みんな、もっと積極的に驚こうではありませんか!
──「驚き」について語る、抱腹絶倒エッセイ

日常的に驚くことは良くある。
今度のエッセイ集は
その「驚き」にスポットを当てた
これまた抱腹絶倒のエッセイ集。
何よりもシモの話がさすがに面白い。
トイレで繰り広げられる驚きの数々。
誰にだって経験はあるはずだ!

他にもちょっとした驚きが、何気に日々のストレスを解消してくれる!?
そんな話になるほどなぁ〜と納得してみたり。

驚くことは
喜怒哀楽の一つ。
感情を素直に表に出すことは
やっぱり大事なことだと思う。

何よりも原田さんの新作が読めることがうれしい・・・。


彼の人生の場合と彼女の人生の場合   〜原田 宗典〜

hisandherlife.jpg


原田さんが書いた一人芝居用の脚本2編。

彼は西行男。
若い頃にブラジルに行き、生活するも
浮き沈み激しい生活の中で、
東京に戻ってきてビルの清掃の仕事に就いている。
仕事仲間にブラジルでの生活ぶりを話している、という状況。

彼女は藤枝シズ子。
歯科医。
長崎で被爆しながらも、歯科医として大成。
70を越えた現在でも歯科医として頑張っている。

二人の人生。
山あり谷あり。
その時その時は色々大変なこともあった。
でも今思えば、ただただ懐かしい。

そんな一人語りの物語。
自分の人生を決して否定せずに
今ある生をまた一生懸命生きようとする姿勢が好ましい。

そんな脚本になっています。
ただただ人生を頑張って生きてきたそんな人たちを
凝縮して一人の人生として語っている。
だから生きるってことは重く、時に切なかったりするけれど、
でも素晴らしい。
そんな風に思える一瞬を
与えてくれました。

劇場の神様   〜原田 宗典〜

10125429.jpg


原田宗典といえば、爆笑エッセイで有名ですが、
彼の書く小説は一種独特のグレーな雰囲気を持つ
小説が多いです。
この『劇場の神様』仁収録されている4作品のうち
最初の2作品『ただの一夜』と『夏を剥がす』も
同じようにグレーな言いようのない重さを持った作品でした。
人の持つ白黒はっきりしない部分を描いていて、
何ともいえない思いを持たせる作品でした。
『夫の眼鏡』も同じようにダークな気分になるんだけど、
ただ夫に先立たれた妻のやるせなさって言うのはよく伝わってきて
これはわりと良かったです。

そして表題作の『劇場の神様』
主人公は盗癖のある青年で、高校を退学させられ、
親の伝を辿って芸能プロダクションに入り、
詐欺まがいの講師をしたり、エキストラのような仕事をしたりしているのだけど、
ここでもやはり真っ黒になりきれない、ダークな世界観が見事としか言いようがないです。
物語的にはこれが一番楽しめたけれど、
やはりノーテンキな雰囲気で書かれるエッセイとは違い、
それも含めて彼の作家としての「深さ」と言うものを
改めて感じさせてくれる短編集でした。

ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行   〜原田 宗典〜

haradahatu.jpg


原田さんの作品はほとんど読んでいますが、これは未読で
しかも出版されていることにも気付きませんでした。
だいぶ前の作品ですが・・・。

原田さんがニューヨークに行ったときの話しを
エッセイにまとめています。
ただ、モチーフになるのが『ライ麦畑でつかまえて』
その主人公であるコールフィールド君に当てた私信というか
モノローグから始まりますが、
中身はいつもの爆笑エッセイでした。

最後には追記として
彼がそのときに感じていたことをまとめてあり、
なかなか共感できる部分も多く、
1冊で2度おいしい内容になってます。

なかなか新作が出ませんが、
ファンとしてはいつまでも待ちますよ!!



旅の短編集 〜秋・冬〜   〜原田 宗典〜

tabiakihuyu.jpg


〜春・夏〜編に続く作品集。
これもジェット・ストリーム内で放送されたものを集めた作品集。
秋・冬に関する本当に短い話から
それ以外のたとえば水にまつわる、
奇にまつわるもの、音にまつわるものなどなど。
もちろん旅の短編集なので日本の話ではなく、
海外を舞台にした話ばかりだけど、
もちろん、ファンタジーで、ありそうな、決してありえない、
そんな物語たちです。

たった2ページに起承転結を盛り込み、
さらに面白くさせなければならないわけだけど、
うまく描いているなぁ〜、とやはり感心せざるをえません。

息を抜きたいとき、
不思議な感覚を味わいたいときにどうぞ・・・。

新人だった!   〜原田 宗典〜

shinjin.jpg



ベンツの運転を任されてびびり、下宿に引いた電話にはしゃぎ、
初めての自分の名刺にときめき、何でも見透かす先輩の千里眼におののき、
自分ほど盛り上がってくれない恋人に失望―。
次から次へと訪れる困難と、めくるめくパニックに
原田青年は耐えられるのか!?「まだまだ青いぞ」度一〇〇%エッセイ

原田さんが働き始めたころの毎日をエッセイにまとめたものですが、
やはり原田式エッセイです。
かなりつぼにはまりながら読めます。
新人だったころ、
そんなころを思い出しながら読むと、
職種は違っても、やはり新人のころは
みんな同じなんだな〜と感じられました。

旅の短編集〜春・夏〜   〜原田 宗典〜

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伝説のラジオ番組(?)ジェットストリーム内で
放送されていた、本当に短い旅にまつわる短編集。
1編が見開きで1ページ。
本当にあっという間に読み終えてしまう内容なんですが、
ものすごく不思議な旅の物語です。
もちろん実話ではなく、
空想の、ファンタジーの類の物語ですが、
たった2ページでその世界を端的に表している
原田さんの筆力が素晴らしい。

ナレーションはきっと城達也さんだったと思うんですけど、
あの声でこの物語を聞いてみたいと思わずにはいられません。

スメル男    〜原田 宗典〜

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面白おかしいエッセイで有名な(?)原田宗典の小説です。

それまでずっとエッセイばかりしか読んでいなくて、
初めて手にした彼の小説でした。
タイトルを「スルメ男」とカンチガイし、
スルメのお話しかぁ〜、
さすが、原田宗典だなぁ〜。
目の付け所が・・・と思っていましたが、
目の付け所がおかしかったのは、自分のほうでした。

エッセイでは「面白いオッサン」だなぁ〜という印象が強いんですけど、
この小説でその考えを払拭させられました。

悪臭を放つようになった体。
周りの人が嘔吐を繰り返すのに、
嗅覚を失った本人はまったく気付かない。
何故そんな悪臭を放つようになったのか、
本人も分からない。
そしてその悪臭の原因は、
本人だけではなく、周りの人間も巻き込んで
大冒険絵巻へと繋がっていくのです。

だからといってコメディではない。
その裏には切ない話が詰まっている。
喜劇の部分と悲劇の部分。
それが上手く絡み合って
非常に読み応えがあった。

エッセイばかりではない、彼の小説家としての「凄さ」を
思い知らされた作品でした。

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