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ぐるぐるまわるすべり台   〜中村 航〜

gurugurusuveri.jpg


だから何なんだろう?
と言う一言が口から出てしまった本作。

結局僕の中で始まったものは
何?

ラストは何だか自分に酔ってませんか?という終わり方。

今まで読んできた作品の中で
自分的には一番読みにくい作品でした。

個人的には
『ぐるぐるまわるすべり台』に出てきたテツヤと千葉の
その前の話を描いた『月に吠える』の方が
良かったかな・・・。

夏休み   〜中村 航〜

summervacation.jpg


何ともいえない読後感。

二組の夫婦が何だか現実離れしている感じ。
離婚を賭けて
テレビゲームする?
いや、しないだろ?普通は。
それを楽しんでるかのような雰囲気にもちょっとなぁ〜って感じ。

まぁ、プチ家出する吉田君の気持ちは分かる。
しかし、何か一言あってもいいだろう?と思う。
怒る舞子さんの気持ちも分かる。
しかし、なぁ〜。
それに関係して行くマモルとユキ夫婦もどうかな。
結局女性二人に振り回される男二人、の構図で
読んでて痛々しい。

まぁだからと言って嫌いではないんだけど。

吉田君と舞子さんって
『あなたがそばにいて欲しい』の二人ですか?

ユキのママがいい味出してたな。

終わりは始まり   〜中村 航〜

owarihajimari.jpg


終わりは始まり・・・
何のこと?
答えは回文でした。
確かに上から読んでも下から読んでも
始まりが終わりになり、終わりが始まりになる。

投稿されてきた回文に
フジモトさんがイラストを描き、
その回文とイラストを元に中村さんが短編を書く。
非常に面白い試みで、
なかなか読んでいて楽しい作品でした。

これまでの中村さんの作品とは
一味も二味も違う作品でしたね。

そしてイラストもめちゃくちゃかわいいですよ。

あなたがここにいて欲しい   〜中村 航〜

wishyou.jpg


小田原城と象。
なんとなくミスマッチな気もしないでもないけれど、
でもずっとその風景を見ているとそれが自然になる。
吉田君と舞子さん
吉田君と又野君。
一緒にいて自然な関係、
すごく落ち着ける居場所が、そこにある。
そんな感じが良く出ていて
読後感もあたたかでした。

まぁ、自分の中では
表題作よりも
「ハミングライフ」の方がお気に入りですけど。
運命の人との出会い、
こんな出会い方もいいなぁ〜。

100回泣くこと   〜中村 航〜

hyakkai.jpg


ベタ過ぎる恋愛もの。
そして悲恋もの。
病に倒れた彼女のためにできること・・・
ただ一緒にいてあげるだけでいいと思う。
何も声をかけなくても
ただ一緒にいてあげるだけでいいと思う。
それじゃダメですか?
何故に考える必要があるの?
考えすぎて
ぼ〜っとしちゃってますけど、
考える暇があったら
彼女のそばにいて
手でも握ってあげるだけでもいいんじゃないの?

そんな風に思いながら、読みました。

何もしなくても
ただそばにいる・・・
それだけでも自分だったら嬉しいんだけどな。

人はいつか死ぬし、
その別れがあまりにも唐突でやり切れないことも多いけど、
いつまでも泣いていてもしょうがない。
泣くことで癒されるのならそれでもいい。
それでも笑顔でいることのほうが
きっと死んだ人にも
残った人にもいいことだと思う・・・。

この小説を読んで、
正直使い古されたテーマだし、
面白くないだろ、高を括ってました。
もちろん、面白いわけではないけれど
ただ「死」について
残された者はどう振舞うべきか
考えさせるきっかけにはなりました。

リレキショ      〜中村 航〜

rirekisho.jpg


「弟と暮らすのが夢だったの」という姉さんに拾われて、
彼女の弟となった19歳の「僕」。
新しい名前は「半沢良」。面接用に書いた「半沢良」の履歴書に、
物足りなさを感じた「僕」は、真っ白な紙にもうひとつの
「リレキショ」を書き上げる。
免許・資格は「どこでもいける切符」。
趣味・特技は「護身術」と「アイロンがけ」。
無事、深夜のガソリンスタンドで働くことになった「僕」は、
ある日、1通のラブレターを受け取る…。

すごく不思議な物語でした。
なぜ『僕』が擬似姉弟にならないといけなかったのか?
それがこの物語の最大の謎のような気がします。
そしてその答えは出ないまま・・・
ちょっと不完全燃焼の感があります。

スタンドの先輩がレジの中のお金を数えるときに発した「ん?」
何度も発したのでこれが何かの事件の前振りなんじゃないかと
思ったんですけど、
これも何もなかった。
なんだかなぁ〜・・・。

とりあえず本名を言ってしまう場面もあるので
何らかの理由があって今のような生活をしているんだろうけど、
それが分からないからこそ
もどかしさだけが残ってしまいました。

リアルなようでリアルではない
そんな不思議な物語でした。

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