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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
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し     ~原田 宗典~

shi.jpg


平仮名の中で一番多くの意味を持っているのは「し」らしい。
その「し」にちなんだエッセイを集めたもの。

一口に「し」と言っても
漢字に直すといろいろある。
この本では
「師」「歯」「死」「詩」「誌」「姿」「祠」「刺」
「使」「嗜」「仕」「氏」「試」「覗」を取り扱っている。
それぞれに
その感じにちなんだエッセイが続くけれど
どれも面白い。
特に「歯」に出てくる
実在の歯医者さんは歯医者好きのボクにとっては
ぜひ訪れたい歯医者の話である。
他にも父親の心臓の病について書かれた「死」なんかも
妙に心に残るエッセイだった。

彼がしばらく鬱を患っていたのは
ファンの中でも有名であるが、
以前の文章よりも哲学的になってきたのは
やはりその鬱が影響しているのであろうか。

以前のなんだかオバカなエッセイも好きだが、
最近のこういったエッセイも気になり始めた頃である。

自分も他の平仮名で同じことをやってみようかと
読後にそんなことを思いました。
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幸せロケット     ~山本 幸久~

rocket.jpg


小学5年生の男女の淡い恋物語。

あ~小さい頃こんな気持ちになったなぁ~、となんか懐かしく読めました。

とにかく小学5年生の登場人物の描写がとてもいい。
主人公の女の子「山田香な子」もその淡い初恋の相手「コーモリ」も
周りの友だちも、彼らの親も、そして担任も。

クラスメートの女の子に「コーモリ」との仲を取り持つように
頼まれた「香な子」はいつしか自分も「コーモリ」のことが気になってた。
塾の帰り道、家まで送ってくれた「コーモリ」に
ときめきを感じながら
でも、友だちの思いを無にするとができなくて、
でも「コーモリ」はなぜか「香な子」と一緒にいることを望み・・・。

三角関係かと思いきや、
実は二人ともお互いのことが気になる存在だった。
少しずつ意識しながら
最後に「好き」な気持ちを告白する。

最後はちょっと寂しいけど、
まぁ、ちょっとの距離は障害にはならないでしょう。
いつかこの二人が大きくなってまた出会い
本当の恋を育んでいけるといいな~なんて
しばらくぶりに童心に帰った気分で
読むことができた。

面白かったですよ。

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本を読んだら・・・by ゆうき
+++ こんな一冊 +++
本のある生活
しんちゃんの買い物帳

秋の大三角    ~吉野 万理子~

akino.jpg


最初チラッと読んで、
あ~女子中高生の恋愛もどきのお話しか・・・とがっかりしましたが、
読み進めていくと
とりあえずそうでないことが分かってホッ。
まぁ、女子中学生がちょっと年上のお姉さんに憧れるって言うのは
きっとどこにでもある話しなんだろうけど、
(女子高独特??)
この話しはそれだけに留まらない。

主人公里沙の憧れはバスケ部のエース真央。
その真央が電車の中で男とキスをした。
しかも相手はキス魔の男。
しかし、実は真央の彼で、記憶喪失だった。

なんて感じで、恋愛物?と思いきや、
ファンタジーと謳ってあるだけに
その後の展開は完全にファンタジー。
ありえない世界へと走っていきます。

それでもグイグイッと物語に入り込んでいける文体でした。

最後は
おいおいそれはありかよ!って突っ込みたくなりましたが、
まぁ、それはそれで。
完全なファンタジーにするにはこれでいいのかな、と。

ただ、好きでも一緒に旅立つことはできません。

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本のある生活

東京タワー    ~リリー・フランキー~

tokyo.jpg


ようやく読み終わりました。

泣ける泣けると聞き、
小説でそれほど泣けるわけがないと、高をくくって読み始めました。
もう前半だけで何度、涙ぐんだことか。
そして、後半大泣きでした。
ここまで泣ける小説は初めてでした。

オカンとボクと時々オトン。
その微妙な関係がどことなく、自分とオーバーラップするところもあり
他人事のようには思えず、
かなり入り込んで読んでしまいました。

人は皆、母親から生まれてくる。
だから母親と子供の関係は父親との関係よりもはるかに濃い。
そこに父親がいなくても
母親がいれば安心できる、という感覚は
誰もが共感を覚えるだろう。

そんな母親との関係を綴ったこの本は
作者と同世代の自分には、彼が経験したことも
これから経験することも、身近なものとして受け入れられ、
その日のことを思うと、
ただ、本を読んでいる、という感覚を失わせ、
自分のことのように、もし自分だったらどうするのか、
親孝行はできているのか、感謝しているのか、
「ありがとう」という言葉を母親に向かってちゃんと言えているのか、
考えられる本でした。


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ほんだらけ
+++こんな一冊+++

県庁の星    ~桂 望実~

kenchou.jpg


映画化もされましたね。

県庁職員が県庁の中で悪戦苦闘する物語かと思えば、
研修制度のため
地方のスーパーで1年間研修することになった
県庁マンの成長物語。

映画では柴咲コウが相手役をやってますが、
原作では40歳を軽く超えた中年女性・二宮が相手役。
何故、ここまで原作を変えてしまったんだろうか?
原作でも十分面白いし、
変な恋愛話に話しを持っていかなくても
良かったんじゃないだろうか???

全体的には面白かったけど、
主人公の野村がお堅い県庁職員からスーパーの店員の一員に
なっていく後半がめちゃくちゃ面白かった。
前半はチョット話しがだらけているかな、って感じでしたが。

ただ、たとえば、野村とあいちゃんとの恋愛の話し、とか
(まぁ、恋愛ではなくて詐欺られただけの話だけど)
パートの二宮とその息子の関係、とか
本編とは関係なく、またそれが伏線になって
話が進むわけでもないので
いらなかったんじゃないかと。
そしたらもっとさくさくと読めたんじゃないかな、と

後、誰の目線で話しが展開していくのかわかんない
書き方にチョットイラつきました。
途中で、この目線は野村なんだ、とか、二宮とか分かるようでは
チョットまずいんじゃないかと・・・。

でも、かなり面白かったです。

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まったり読書日記

逃亡くそたわけ    ~絲山 秋子~

toubou.jpg


芥川賞作家 絲山秋子の作品。

『沖で待つ』を読んでとりあえず後何冊か読んでみようと思った。
『沖で待つ』だけではなんとなく評価できなさそうで。

で、選んだのが、この『逃亡くそたわけ』
九州を舞台にし
福岡から大分⇒宮崎⇒鹿児島と逃亡していく
男女二人のお話。

二人は躁を患う花ちゃんと鬱を患うなごやん。
病院を脱走し、どこへ行くともなく逃亡。
ただ、今このときから逃げ出したい、逃げなきゃどうにかなっちゃう!
そんな思いで花ちゃんは近くにいたなごやんを道連れに逃亡。
なごやんの車で、福岡から鹿児島まで
1000キロに及ぶ逃亡劇。
しかし、追っ手の影はなく、淡々と進んでいく。
だからなんか物足りない。
最後は「で、どうなるの?」的な終わり方で、
『沖で待つ』同様消化不良でした。

九州は宮崎出身の自分でも、福岡の言葉は分からないし、
宮崎の言葉が少し出てくる場面もあるけれど、
九州以外の人が読んで分かるんだろうか?と不安に思ってしまった。

まだ、評価できないなぁ~。
もう少し彼女の作品を読んでみようと思う。
ただ、小難しいわけでもなく、
さらっと読めてしまうので
そこまで悪くはないんだけど、
何かが足りないような気がする。

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読書記録
ほんだらけ
それでも本を読む

愛がなんだ      ~角田 光代~

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片想いって素敵だよな~。
なんて言葉が消え去ってしまうくらいの女性の話。

ってか、ここまでいったら軽くストーカーだよな。
本人も軽く感じながら
いや、こんなのはストーカーではなく、愛だ!と
開き直りつつ
今日も好きな男のことを想う。
想いすぎて
仕事は無断欠勤・遅刻・早退は当たり前。
会社の電話は受けなくても
携帯でずっと話し続ける。
最終的には会社からクビを宣告。
それでも愛しい彼のために使いっ走りをし、
毎日は彼のため。
つまり男にとって都合のいい女に成り下がっているわけですな。
なんか読んでて気分が悪くなるくらいの女性でした。
そしてその男も実は別の女性に好かれるために努力をしていた・・。

読んでる途中は、こんな女とは絶対に知り合いになりたくね~、って
感じだった。
読後ももちろんその気持ちは変わんないけど、
まぁ、その男のことを忘れ、
その男と別の女が上手くいくように
別の男のことを好きになった振りをする。

その女心にもなんだか切なさが。

角田光代上手すぎ。


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ほんだらけ
ぱんどら日記
+++ こんな一冊 +++

沖で待つ      ~絲山 秋子~

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芥川賞受賞作品『沖で待つ』

受賞したときから無性に読みたかった作品。
作者「絲山秋子」って聞いたこともない作家で
普段なら軽く流してるはずなのに。
今回は直木賞のほうにかなり思い入れを持ってみていたので。

作品は
住宅設備機器メーカーに勤める同期採用の男女のお話。
男女の関係ではなく
同性同士の関係にも似た微妙な関係。

「私」が訪れた先は
「太っちゃん」の住んでいた部屋。
でも、「太っちゃん」は不慮の事故で既に亡くなっていた。
そして彼の部屋には幽霊になった「太っちゃん」が。
いきなりの展開で
これは、いったいどんな話しなの???と思うけれど、
最後まで読んでみると
「なるほど・・・」と分かります。

もちろんホラーではなく、
だからといって恋愛物語でもなく。
この二人の間に恋愛感情はなかったから。
不思議な印象の物語でした。

なんか、物語の進められ方が
インタビューを受けてそれに答えてる、って感じで、
ちょっと違和感はありました。

でも、グイグイッと話に引き込まれていった。
短い話なので
ものの1時間もかからずに読みきれるけど。

そういえば、自分にとっても同期の女性って、やはり特別な存在です。

同時掲載の『勤労感謝の日』もリアルで面白かった。

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本を読む女。改訂版
ぱんどら日記
読書記録
活字中毒日記
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雪屋のロッスさん      ~いしい しんじ~

ishii.jpg


いしいしんじってなんだか不思議な作家です。

童話作家といった方がいいのかもしれません。
もちろん子供が読む、というより大人のための童話。
すごく不思議な、それでいて良く分かるような、
そんな大人のための童話。

今作は
○○の△△さん。
という風なタイトルの作品が30本掲載されています。
ほとんどの話しが
リアリティーを求めていない。
もちろん童話だから
空想の世界でいいんだけど。

読んでいて、
なんだか、本当に不思議な気持ちになります。
現実にいそうな、でもいたら困るような・・・。
でも、会ってみたい、そんな魅力的な人たちであふれています。

しかし、なんとも理不尽な話しも転がっていて、
読んだら切なくなったりもします。
いっぺんに読むんじゃなくて、
少しずつかみしめながら読むと
いいんじゃないか、と思える作品集です。

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IN MY BOOK by ゆうき
本を読む女。改訂版
どこまで行ったらお茶の時間
活字中毒日記!
かみさまの贈りもの
もみじの本屋
粋な提案
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マロンカフェ~のんびり読書~

ヒロインの日本史     ~梓澤 要~

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日本の歴史を語る上で女性100人を取り上げた本。

古代から近代まで幅広く扱ってます。
っていうか、これって実在の人物?って人まで載ってますが。

イザナミから大山捨松まで。
日本史好きならきっと一度は聞いたことのある人ばっかりなんでしょうけど、
正直知らない人も多かったです。
日本史選択してたのに・・・。

ただ、一人につき2ページしかないので
その人の深いところまでを知ることはできません。
そこが残念でした。

おんなの歴史はいつの時代も強くたくましく、そして哀しい。

そんなコピーがぴったりはまる
女性たちばかりです。

女を見て歴史を識る。

とても面白い本でした。

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