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天使はモップを持って    〜近藤 史恵〜

angel.jpg


他のブログでの紹介を読んで、ぜひ読んでみたいと思った作品です。
他の方のブログは本当に参考になります。
今回も、こんな素晴らしい作品にめぐり合いました。

で、お話は・・・
とある会社の清掃を一人でやっているキリコと
その会社の新入社員大介のコンビが
社内で起こるちょっとした事件を解決していくストーリー。
まぁ、ほとんどキリコの推理で解決しているようなものですが、
その組み合わせが実に素晴らしい。

最後、おいおい、大介、そりゃないだろう?って
突っ込みたくなりましたが、
最後の最後、ほぉ〜〜〜、そうきたか・・・。

最後にこんなオチを持ってくるなんて、
すごい作家さんだんぁ〜と、これ一冊で好きになってしまいました。

続編もぜひ読みたいですね。

TBさせていただいたブログ
+ ChiekoaLibrary +
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マロンカフェ 〜のんびり読書〜
活字中毒者の小冒険2:気まぐれ書評で本の海を漂う
苗坊の読書日記
日だまりで読書
まったり読書日記
それでも本を読む

名探偵大集合    〜赤川 次郎〜

meitantei.jpg


赤川次郎の生み出した名探偵たちのアンソロジー。

幽霊シリーズの永井夕子
三毛猫シリーズの三毛猫ホームズ
夫は泥棒、妻は刑事シリーズの今野夫妻
悪魔シリーズの花園学園三人娘
吸血鬼シリーズの吸血鬼エリカ

それぞれのシリーズの初期の作品や人気のある作品を集めてます。

結構赤川次郎は読んできたつもりですが、
三毛猫シリーズと泥棒刑事シリーズは1冊も読んでませんでした。
ずっと敬遠してきてたのは
自分でも何故だか分からないけど、
他のシリーズは結構読んでたのになぁ〜。

赤川次郎を好きじゃないって言う人が案外多いような気がします。
でも、彼ほどいろんなシリーズを持っていて
それでいてしっかり色分けしている作家は少ないと思います、というか
いないんじゃないだろうか。
一度に5種類の名探偵たちの活躍を読むと
まさしくそう思います。
それぞれのキャラクターに合った場面設定や状況設定。
本当に素晴らしいと思います。

この中では悪魔シリーズが一番好きでした。
若い頃は吸血鬼シリーズもよく読んでましたが、
これからは三毛猫ホームズをようやく読める年になったような気がします。
彼にはまだシリーズ物がいくつか存在します。
名探偵大行進も既刊です。
こちらも読んでみようと思ってます。

ソウルトレイン     〜石原 まこちん〜

soultrain.jpg


いや、何も考えずに読むにはちょうど良かったです。

先輩と一緒に深夜のバイト。
そこに現れた眩しいばかりの女の子。
一瞬にして心を奪われた童貞フリーター君は・・・

ビデオショップアルバイトの27歳の童貞君の
妄想に大笑いしながら
その結末にあらら・・・。
しかし、差し入れのプリン2個だけでそこまで妄想が
膨らみますか?って感じです。
しかも、そのプリンは・・・。

主人公のだめっぷりさ加減が大いに共感できます。


人気漫画家の書いた小説ということで
面白いのかなぁ〜と思いつつ、
表紙のかわいらしさに即購入。
内容も思っていたよりかなり面白く
一気に読み進められます。

しかし先輩「野木」は実に愛すべき人物でした。

本日より

完全に読書ブログへと変更しました。
あ、漫画は残しているけどね。
ということでこれからもよろしくお願いします。

夏休み。      〜アンソロジー〜

natsuyasumi.jpg


眩しくてちょっと甘酸っぱい、夏。

6人の作家による「夏休み」をテーマにしたアンソロジー。
書き手が違えば、
夏休みに対する思いも違うのか(当たり前だけど)、
6つのまったく違う作品が出来上がっていました。

でも、なぜか
「死」が絡んだ話が多かったな。
直接的なものは少なかったけど、
どこかに「死」が盛り込んであって、
ちょっと、夏休みの話にしては・・・。
まぁ、それは置いといても
夏休みの「スカッ」とした雰囲気がなかったのが残念だったかな。
「夏休み」の終わりが近づいていく切なさの方がより感じられる
6つの短編でした。

死日記    〜桂 望実〜

deathdiary.jpg


子供は親を選べない。
だから親の愛情に縋って生きていかないといけない。
それがどんな親だったとしても・・・。
少年の最大の不幸は
子供よりも男に愛情を注いでしまう母親の元に
生まれたことだったのかもしれない。
回りの人間が優し過ぎるだけに
母親の酷さが一段と強調される。
こんな母親のために、何故・・・。

運命には逆らえない、と一人が言う。
しかし、運命に逆らえる場面がいくつもあったのに、
少年はその運命をあえて受け入れてしまう。
母親を愛していたから。
母親を信じていたから。
切なすぎる。
たった15歳で過酷な人生に幕を下ろされた少年の
想いを考えると体が震えます。

フィクションであるけれど、
実際にこんな事件は過去にも起こったし、
もしかしたら同じような境遇にある子供たちは
たくさんいるかもしれない。

タイトルどおり、
日記の形式を取って話は進んでいく。
読みやすかったです。
それだけに少年の気持ちがストレートに伝わってくる気がします。


TBさせていただいたブログ
ほんだらけ

沙羅は和子の名を呼ぶ    〜加納 朋子〜

sara.jpg


不思議な話し10篇からなる短編集。
どちらかといえば、ミステリーよりもファンタジーに近い。

ただ、コンセプトがはっきりしていないので
少し冗長な感じがしたのは否めません。
まぁ、掲載雑誌や掲載年の違いが大きいのかもしれませんが。
もう少しテーマが絞られた短編集だったら良かったかな、と
感じましたね。

毛髪川柳

senryu.jpg


危ないくらい面白いです。
薄毛の人の切なさがひしひしと伝わってきます。

かく言う僕も同輩なので
笑ってばかりもいられません。
こんな川柳を詠まなくてもいいように
ケアにいそしまなくては・・・なんて思いました。
第2弾も発売されました。
買わなきゃ。

夏の庭 The Friends 〜湯本 香樹実〜

summergarden.jpg


一人暮らしの老人と3人の少年の交流を描いた秀作です。

だいぶ前に読んだんですが、
再読しました。
いろんな人に勧めたかったので
もう一度読んでおこうと思って。

最初は険悪なムードだった老人と3人の小学生。
それが少しずつ親しくなっていく。
少年たちは老人からいろんなことを学び、
少しずつ成長していく。
その過程が微笑ましい。
この辺は 「ボーイズ・ビー」に通じるものがあった。

最後は老人は死んでしまうんだけど、
ただ、悲しいという感情だけではなく、
少年たちは、その死を通して、その前の交流を通して
何かを感じ、そしてまたひとつ大人の階段を上っていく。

最後は、常套の老人の「死」をもって話しを終えるんだけど、
いやな感じはしなかった。
当然最初からそうなるだろうという予感もあったし、
そうでなければこの話しは終わらないだろうから。

嫌な気分にさせることなく終わらせた作者の上手さに脱帽でした。

麦ふみクーツェ     〜いしいしんじ〜

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最初に読んだ「いしいしんじ」の作品。
これを読んで「いしいしんじ」は難しい、難解だ、と感じてしまいました。
大人の童話。
決して子どもは読んではいけません(笑)

最初から暗く重い話が続きます。
色で例えるなら間違いなく「灰色」
決して「黒」ではないけれど、
「黒」よりも何故だか暗く感じる「灰色」の世界でした。
読み進めれば進めるほどその「灰色」の世界は広がっていきます。

ようやく最後のほうで一筋の光を見ることになるけれど、
だからといって読んでいた自分の心まで
すっか晴れ渡ることがなかった。
でも何作か「いしいしんじ」の作品を読んだ今なら
少しだけ救われたような気分にもなれる。

難しいけど、心惹かれるそんな作者に出会えた
記念すべき最初の作品でした。

もう少し時間がたって
「いしいしんじ」の作品にもっと触れたら
もう一度頭をまっさらにして読みたい作品です。

TBさせていただいたブログ
+++ こんな一冊 +++
+ ChiekoaLibrary +

幸福な遊戯     〜角田 光代〜

happy.jpg


男女3人で始めた共同生活。
誰かが男女の関係になってしまったら、
その同居生活はおしまい。
そんな約束で始まった共同生活・・・。

っていうか、男二人と女一人。
男女の関係にならないってことはないだろう・・・なんて読み始めましたが、
案の定でしたね。
でも、そんな関係になっても共同生活を続けたい女と
その微妙な関係から抜け出したい男二人。

なんだかなぁ〜、
自分で壊しといて、今までのままで痛いと願う女の身勝手さに
あきれながら、
でも、それもしょうがないかな、と思わせたり。
本物の家族を失ったが故だとはいえ、
やっぱり男としてはこういう女は嫌だ。

そんな女性を描かせたらうやっぱり上手いですな。

レイン・レインボウ    〜加納 朋子〜

rain.jpg


高校時代のソフトボール部の友人が亡くなった。
そこから通夜に集まった7人のそれぞれの物語。

23〜5歳になっている彼女たちは、それぞれ仕事をしたり
結婚して子供がいたり、日々を忙しく過ごしている。
そこに入ってきた元部員の死。
そして、もう一人の部員の失踪。
最初は他の7人の元部員たちの日常を描きつつ、
少しずつその二人(死んだ彼女と失踪した彼女)の関係の謎が
明らかになり、
第7話ですべてが明らかにされていく。
メインはあくまでも元部員のそれぞれの生活でありながら
そこに少しずつ二人の部員の謎をちりばめていく方法で描かれいる。

最後まで飽きさせないで、一気に読ませる力を見て取れる作品です。

一人ひとりの個性が上手く描かれているんだけど、
内容に関しては当たり外れがあるモノでした。
謎を解き明かすためにちょっと付け足した感のある話もあった気がする。

一人ひとりに焦点を当てたのは良かったけど、
ちょっと散漫な感じもした。
もう少し深く掘り下げていくともっと面白かったかな、と思います。

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押入れのちよ     〜荻原 浩〜

chiyo.jpg


ぞくりと切ない9夜の物語。

本屋であまり見ないんだけど、
どこも置いてないんだろうか?
たまたま一冊置いてあったのを購入しました。
9作からなる短編集。
どの話しも少し怖くて、少し切ない。
そんな怪談話(に近い)が納められてます。

ただ、どこかで読んだことのある話しだなぁ〜という作品もあって、
手放しで全部面白かったとは言えない。

「なるほど、そうきたかぁ〜」とこちらの予測を裏切る話しもあり
バラエティに富んだ内容だったので
良しとします。

個人的には
表題作の「押入れのちよ」や化学兵器の恐ろしさを描いた
「お母さまのロシアのスープ」が良かった。
「ロシアのスープ」の中身についても
ゾクリとさせられる内容です。

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