
初あさのあさこです。
児童文学が嫌いなわけじゃないけど、
あさのあつこは避けてました。
でも読まず嫌いは辞めよう、が今年のテーマと言うことで、
遅ればせながら、初めて手にしたのが
この「ほたる館物語」でした。
舞台は関西のひなびた温泉街。
そこにあるほたる館という旅館の娘の一子を中心とした物語。
2編からなり、
最初はほたる館にやってきたいわくありげな女性との交流を描く。
ほたるの季節ではないのにほたるが飛び交い、
女性はその美しさに涙する。
彼女がどういう理由でここに来たのかわからないけど、
傷ついた心を十分に癒してくれたそのほたると
一子の気持ち、そして大女将の祖母の心遣いが温かい。
一子や母親、そして祖母の性格がこの1編から良く分かる。
さすがに、児童文学だけあって、回りくどいことは一切なく
す〜っと頭に入ってきます。
それがまた心地よかった。
2編目は雪美の家庭環境を交えながら二人の交流を描く。
はっきり物を言う一子と思うことを口に出せない雪美。
いじめにあう雪美に優しい言葉をかけられない自分に腹を立てる一子。
でもしっかりと雪美のことを考えていて、
ぶつかり合いながらもお互いを気にかけることが出来る、
そんな関係の二人に爽やかさを感じます。
そして最後にはっきりと自分のことをいえた雪美の成長も
ほほえましいものでした。
どちらも読みやすく、あっという間に読み終わる。
読み終わった後は
何故だかほんわかとした心地よさが漂っていた。
2も楽しみな作品です。