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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
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アンクレット・タワー   ~真田 コジマ~

anklet.jpg


ポプラ社小説大賞 優秀賞受賞

誕生日にアンクレットを買ってもらえなかった少女は
死に場所を求め、鉄塔に登る。

そのニュースを見ている3組の男女。
イケメン彼氏に振り回されるショップ店員 ナツキ、5
年前に別れた彼女との再会に戸惑うサラリーマン マサシ、
愛する夫に浮気をさせようと仕組んでしまうイラストレーター マイコ。

それぞれが自分の境遇に悩み、苦しみ、
前に進めだせないでいた。
そこにニュースで見た少女の事件。
その子が助かれば
前に進める・・・賭けに出た3人は・・。

それぞれの話しが交互に描かれているので
ブレイクしながら読みすすめられました。

最後はとりあえずハッピーエンドで終わる。
そして3組の男女と少女の生き先が
明るい光に満ちていくような終わり方で
案外良い物語だった。

ポプラ社小説大賞の3作品の中では
一番面白かったかな。

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ナナメモ
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ミツメテイタイ   ~長谷川 安宅~

mitumeteitai.jpg


ポプラ社小説大賞の優秀賞。

デパートの屋上のペットショップで働く常葉。
日々生産性のない自分の生活に焦りながら
それでも毎日を生きている。
大晦日も仕事。
寝正月を決めていると実家から電話がきて、知らない男から
年賀状が届いているのを知る。

その後、その男が大晦日にアルマジロを買って行った男で
幼い頃、同じ学校に通っていた男だと分かる。
その男が常葉に言った
『あなたが僕に言ってくれた言葉が、僕の心に染み入るように入ってきた。』
という言葉に戸惑いを隠せない常葉だったが・・・。

そして出張でタイへ出かけた常葉は
ある光景を目にし
幼い頃の悲しい記憶と向き合い、その過去を受け容れ、
みっともない自分を引き受けて生きていこう、と考え始める。
そして、あの同級生に言った言葉が思い出される。

『ずっと見つめていると、心がだんだん近づいてきて、
 とっても温かい気持ちになるねん。』

結局この物語は
常葉の心の変容を描いた物語だと思う。
辛い過去に目を向けないようにして
日々を怠惰に過ごし、
ありのままの自分を受け入れることもなかった常葉が
タイの自然に出会い、
自分の過去を見つめ直して、自分らしく生きていこうと
決意するまでのお話し。
そこに、読者が何を見出すか分からないけれど、
一人の女性の心の成長を描いた秀作だと思う。
個人的にはペットショップで働く姿を描いた第1部の方が
面白かったけど・・・。

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ナナメモ

Run! Run! Run!   ~桂 望実~

runrunrun.jpg


最近、駅伝とか陸上を題材にした小説が多いですね。
まだ、この作品しか読んでないので
何とも言えませんが、少なくともこの作品は
単なる陸上(長距離)を描いた作品ではありませんでしたね。

大学1年生の優は将来を嘱望されたランナーである。
中学生の頃より走るたびに記録を塗り替え、出る競技では必ず1位だった。
小さい頃から体調管理に努め、ストイックに日々を送る。
すべてはオリンピックで金メダルを取るため。
大学に入学後も箱根駅伝は単なる通過点。
仲間なんて要らない。一人で走るのだから。

読み始めた頃は、この優という人間が自分の一番嫌いなタイプの人間で
読み進めていくのがきつかった。
何かひとつに秀でたものが持つ傲慢さや自分勝手さ。相手を顧みない言動。
すべては自分を中心にまわっていると考える、そんな雰囲気がプンプン。

おそらくはそんな主人公が仲間と一緒に走ることで
その性格が劇的に変わっていく、そんな話しだろうな~と読めてしまいました。

が、ただ、それだけに終わるのではなく、
この話しの本題はそこにあるのではなく、遺伝子医療とか遺伝子改竄に
話しが振られ、
その事実を知った優が悩み、自分と家族、
自分と陸上、自分とその将来、考え不安に陥りながら
そして彼自身がどういう風に変わっていくか、
その中で同じ陸上部の仲間との関わりを通じてどう変容していったのか、
そこに主眼が置かれていて、
後半は前半よりもはるかに面白く読めた。

ここに出てくる
陸上部の仲間、岩ちゃんの存在が良かった。
優と正反対の個性を浮かび上がらせることで
物語をより面白くさせていったのではいか、と思う。

最初、これ、つまらないかも・・・って思ってしまいましたが、
さすがに桂さんですね。
最後は一気に読めて、読後感も良かったです。
そして優の下した自分への決断が潔く、
こういう人物なら尊敬できるよ(最初の印象と正反対ですけど)。

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粋な提案
ナナメモ
今日何読んだ?どうだった??
いつか どこかで

紗央里ちゃんの家    ~矢部 嵩~

saori.jpg


ホラーです。

夏休みをおばあちゃんの家で過ごしてきた『僕』。
今年の夏休みはお父さんと『僕』だけがおばあちゃんちへ。
しかし、おばあちゃんは風邪をこじらせて亡くなっていて、
いとこの紗央里ちゃんは家出してしまったらしい。
そして出てきた叔母さんは血まみれになっていた。
家は腐臭が漂い、なんともおかしな感じになっている。
叔父さんと風呂に入っていた『僕』は洗濯機の下に
切り取られた指を発見する。
その後も、人体の一部と見られるものを探し出していく『僕』。
おばあちゃんは殺されたのか?
紗央里ちゃんは殺されたのか?
そんな疑問を胸に『僕』は家中を探しまくる。
そして『僕』の身にも・・・。

正常な人間がほとんど出てこないようなそんな小説でした。
僕にしてもちょっと異常。
お父さんもちょっと異常。
異常な人物が見た異常な世界。
切断された体の描写が出てくるけれど
何故だかグロさは感じられないのは、
『僕』の感覚が常人のそれとは違っていたからだろうか。
明るく死体を探し出していく『僕』の姿にこちらの神経も麻痺してしまったのかもしれません。

最後のオチが?な部分もありました。
結局事件の真相は?
はっきりさせなかったのが作者の意図かもしれません。
そこがちょっとだけ惜しまれました。

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ほんだらけ
しんちゃんの買い物帳

かてきょ   ~小川 康弘~

katekyo.jpg


面白すぎる・・・

数学の文章問題は実話だった!!
「A君は歩いて街に買い物に出かけました。
 忘れ物に気付いたお父さんはA君が出発してから9分後に
 A君を追いかけた。 
 A君の歩く速さは分速80m。お父さんの自転車は分速200m。
 お父さんは追いかけ始めてから何分後にA君に追いつくでしょう」
こんな問題が実話で、しかもA君は西城秀樹だった!!
何で秀樹!?
今の時代に??
これだけで笑わせてもらいました。
ほんとめちゃくちゃなんだけど、思わず「ぷぷっ」とさせられる作品集です。

他にも反省文を学校新聞に連載することになった少年の話「反省文」
反省文作家の悲哀も十分に感じられ、まぁまぁでした。

秘孔を突いて母親を死なせてしまった少年の話「ヒコウボーイ」
「北斗の拳」好きにはたまらない?
漫画を読んでて試しに秘孔を突いて母親を「ひでぶっ」と
死なせてしまうなんて
あほらしいけど、純粋に面白かった。

とりあえずデビュー作ということなので次回作にも期待大です。

ガールズ・ブルー   ~あさのあつこ~




ボクは女子高生ではないので女子高生の気持ちは分かりませんが、
女子高生とは毎日接しているので
なんとなく、彼女たちが抱いている気持ちなんていうのは
かろうじて分かるような気がします。

この作品に出てくるのはおちこぼれ高校の女子高生。
しかし、だからといって悲観的になるわけでもなく
毎日を自分の思うように生きよう、生きたい、と願っている、
等身大の女子高生たちである。
妙に清々しく感じられるのは、生きることを楽しんでいるからだろうか?

失恋したばかりの理穂。
体が弱いが芯は強い美咲。
学年1の秀才ながら彼氏との関係に悩むスーちゃん。
それでいて、彼女たちは決して負けない。暗くもならない。
自分自身を受け入れようとするその姿が本当に眩しいのです。
リアルな女子高生像を描ききった秀作です。

もちろん、男子高校生の描き方も上手いですよ。

ただひとつ、
たとえば、猫殺しの件など、余計な挿話がなければよかったかなぁ~と
思います。
結局中途半端に終わってそれが気になりました。

ほたる館物語1   ~あさのあつこ~

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初あさのあさこです。
児童文学が嫌いなわけじゃないけど、
あさのあつこは避けてました。
でも読まず嫌いは辞めよう、が今年のテーマと言うことで、
遅ればせながら、初めて手にしたのが
この「ほたる館物語」でした。

舞台は関西のひなびた温泉街。
そこにあるほたる館という旅館の娘の一子を中心とした物語。
2編からなり、
最初はほたる館にやってきたいわくありげな女性との交流を描く。
ほたるの季節ではないのにほたるが飛び交い、
女性はその美しさに涙する。
彼女がどういう理由でここに来たのかわからないけど、
傷ついた心を十分に癒してくれたそのほたると
一子の気持ち、そして大女将の祖母の心遣いが温かい。
一子や母親、そして祖母の性格がこの1編から良く分かる。

さすがに、児童文学だけあって、回りくどいことは一切なく
す~っと頭に入ってきます。
それがまた心地よかった。

2編目は雪美の家庭環境を交えながら二人の交流を描く。
はっきり物を言う一子と思うことを口に出せない雪美。
いじめにあう雪美に優しい言葉をかけられない自分に腹を立てる一子。
でもしっかりと雪美のことを考えていて、
ぶつかり合いながらもお互いを気にかけることが出来る、
そんな関係の二人に爽やかさを感じます。
そして最後にはっきりと自分のことをいえた雪美の成長も
ほほえましいものでした。

どちらも読みやすく、あっという間に読み終わる。
読み終わった後は
何故だかほんわかとした心地よさが漂っていた。
2も楽しみな作品です。

平成マシンガンズ   ~三並 夏~

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当時中学生が書いたにしてはすごい、と思う。
しかし、句点が少なくて、
非常に読みづらかった。

内容は今まさに問題のいじめを取り扱い、
さらに親の離婚問題、再婚問題、も取り上げながら
以下に自分が生きていかなければならないか、を
最後に問うている気がする。

いじめの描写はリアルすぎるほどだった。
同じような経験をしていないとかけない、
実際にその場にいなければ書けない、
そんな文章だった。

逃げることも自分を演じることも
生きていくうえでは大切だ、と考えさせられる作品でした。

猛スピードで母は   ~長嶋 有~

mousupido.jpg


「サイドカーに犬」
「猛スピードで母は」の2本収録。
「猛スピードで母は」は芥川賞なんですね。

両作品とも親の離婚に振り回される子どもが主人公。

どちらの作品も大人の身勝手さに振り回される子どもの
悲哀がただ哀しいとかではなく
子どもたちの強さなんかも描かれていて
面白く、それでいてしっかり考えさせられる物語でした。

個人的には「サイドカーに犬」の方が好みでした。
主人公の小さい頃の様子は
ちょうど自分の幼い頃とほぼリンクして
懐かしさでいっぱいでした。
パックマンとかガンプラとか。
麦チョコもですね。

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いつか どこかで

東京公園   ~小路 幸也~

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母の形見であるカメラを手にし、小学生で初めて家族の写真を撮った
圭司は大学生の今、やはり公園で楽しそうにくつろいでいる
家族の写真を撮り続けている。
いつかはカメラマンになることをぼんやりと思いながら
公園に出かけ
幸せそうな家族の写真を撮り続けている。

そんな時ある男から妻と娘の写真をこっそりと撮り続けて欲しい、
そしてそれを報告して欲しいと言う申し出を受ける。
興味を持った圭司はそれを引き受ける。

いろんな公園に出かけ、
彼女の写真を撮っているうちに
濃いにも似たような、感情を持ち始める。
しかし、彼の導き出した結論は・・・。

すごく透明感のある作品でした。
圭司とその周りにいる人たちがいい人ばかりで
『昔ワルかった』と言うヒロという青年も出てきますが、
気持ちはとてもピュアな人ばかりで
読んでて清々しい気分になりました。
悪人が出てこない分、ちょっと物足りない気もしましたけど。

東京には年に何回か行きますが、
人の多いところに行きがちで
この本を読んで、
今度はこの作品に出てくる公園めぐりをしてみるのも
いいんじゃないかと、思えてきました。

結局恋愛物と言うより
家族との繋がりを思い起こさせる作品でした。
そこが良かったのかもしれません。
自分のために生きつつ
誰かのために生きられたら
幸せなのかもしれないな~。

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まったり読書日記
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強運の持ち主    ~瀬尾 まいこ~

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霊感も何のない、占い師ルイーズ吉田。
彼女の占いは、占いと言うより人生相談に近い。
適当に占って助言をしてやるだけで客は満足して帰っていく。
人付き合いのわずらわしさから始めた占い家業。
そんなんでいいんか?と思いつつ
彼女の占いに救われていく人も結構多いんだな。

4編のエピソードもほんわかしたものばかり。
だからものすごく気楽に読める。
これこそが「瀬尾まいこ」の持ち味なんじゃないかと思う。
肩肘張らずに気分良く読めて、読後感も爽やか。

しかし、強運の持ち主はいつその強運を発揮してくれるのだろうか?
続編希望ですね。

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苗坊の読書日記
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おんぶにだっこ   ~さくら ももこ~

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全作「焼きそばうえだ」でボクの評価をかなり落としたさくらももこ。
「あんたの評価なんていらねぇ~よ」なんて言われそうですが・・・。

全作の内容があまりにもひどかったので
今回もかなり心配して読んだんですが、
このシリーズの全作「ひとりずもう」同様、
読んでてほっとする
なんて言うか、懐かしさ溢れる作品で、まぁ満足。

彼女の小さい頃の思い出を語ってるだけなんだけど、
何でそんなに覚えてるんだこの人は?
2歳や3歳の記憶があるのが不思議だ。

ほぼ同年代なので
記憶の中にあるものが、似通っているんですよね。

ちょっとだけ評価が高まりました。

ってお前の評価なんてしらねぇ~よ、って言われそうですけどね。

17歳のヒット・パレード(B面)   ~伊藤 たかみ~

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うわぁ~、なんだよ、この退廃的なムード。
かなり読んでて疲れました。

お互いに本名を名乗らず
「レン」と「ココ」と呼び合う二人。
「レン」死に場所を求めてやってきた海岸で
物々交換をしている「ココ」と出会う。
意気投合した二人はそのまま数日を過ごす。

二人の前に現れる人物たちもかなり退廃的な、排他的な、
刹那的な・・・そんな人物ばかり。

そして二人の前に死人が出る出る。
その原因は・・・

最後はあっけない終わり方だったけれど、
何の感慨も浮かばない。
あ、そうなの?って感じでした。

初期の伊藤たかみの作品はこんなのが多いのかなぁ~?などと思わせられるものでした・・・。

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