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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
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蛇行する川のほとり(1)   ~恩田 陸~

dakou1.jpg


3部作の第1作。
毬子の視点で描かれている作品。
憧れの先輩に誘われ、彼女の家で絵を完成させようとする
毬子の元に現れた月彦と暁臣。
少女3人で楽しく過ごすはずが、
最後に暁臣から驚愕の事実が語られる。
そして毬子は・・・。

最初はものすごく読みづらい雰囲気を持った話だったけれど、
暁臣が衝撃の事実を告白した時から急変。
そして2巻に続く・・・。

まだ2巻を読んでいないのでなんともいえませんが、
これから面白くなってくるんじゃないか、という予感。

暁臣が毬子に最後に言ったことは果たして本当なのか、
2巻へページをめくっていこうと思います。

しかしいつになるやら・・・・。
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ねこのばば   ~畠中 恵~

nekonobaba.jpg


「しゃばけ」シリーズ第3弾
今回も連作短編集。

大店の若だんな一太郎はいつもと違って体調がかなり良い。
これは逆に一大事(?)
兄の松之助の縁談に絡んだ殺人事件。
一太郎の体調の良さの原因は?
迷子の於りんちゃんが殺される?
寺内で僧はなぜ殺されたのか?猫又のせいか?それとも?
手代の佐助の話。一太郎が死んじゃった?
栄吉の妹、お春の縁談話。それに絡む一太郎。

などなど、相変わらず体調を壊しやすい一太郎が、
周りの妖たちと周囲で起こった事件を解決していく。
しかし、今回一番面白かったというか意表を突かれたのは
「産土」という話。
手代佐助を主人公に彼が奉公する大店(長崎屋?)の
若だんな(一太郎?)がとうとう死んでしまうという話。
最後にどんでん返しがあるんですが、
え~、そういう話だったのか!と驚きでした。
もう一人の仁吉に比べてなんか影の薄い存在だったんですけど(自分的に)
この「産土」では主役でしたね。
そこが良かったです。

いやぁ~、本当に面白いシリーズです、これは。

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ナナメモ

セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴   ~島田 荘司~

stnicolas.jpg


御手洗潔シリーズ。

設定としては昭和57年。
まだ助手(?)石岡と知り合って間もなく、
御手洗が最初の事件を解決してすぐのことで、まだそこまで名の知れていないころの話。
が、今は平成も19年。
舞台としては25年も前の話です。
なのに、何故か古臭い感じはしないんですね。
なぜだろう?

この事件はロマノフ王朝の女帝エカテリーナも関係し、
日本の榎木武揚に渡したそのダイヤモンドの靴をめぐるものだけど、
さて、本当にそういう事実があるのだろうか?
事実の部分とフィクションの部分をうまく融合させている傑作だと思う。

御手洗の推理も冴え渡り
最終的にはいい結末で締めくくられる。

ますます御手洗潔のファンになりそうだ。

海の仙人   ~絲山 秋子~

uminosennin.jpg


初めて絲山さんの作品で心から『これ、いいっ』と素直に
思えた作品だった。

宝くじで3億当たった河野は勤めを辞め、敦賀に引っ越す。
そこでまるで仙人のような、
隠者のような隠遁生活を送る。
その生活の中で出会った「ファンタジー」と呼ばれる人物(?)。
そしてとある島で出会ったかりんという女性。
かりんと恋に落ちる河野だったが、
思春期に受けた心の傷のせいで彼女を抱くことが出来ない。
時は流れ、二人には過酷ともいえる運命が待ち受けていた。

河野の心の傷。
本当に辛すぎる過去の出来事。
好きな女性を抱けない心の葛藤。
そしてかりんの想い。
元同僚で河野のことを愛している片桐の切なさ。
その片桐を心の奥底では愛している澤田の想い。
河野の心の支えになりつつある「ファンタジー」

すべてが切なくて、どうしようもなくて、でもみんな愛しくて。

最後せめて河野には幸せになってもらいたい。
そう思いながら本を閉じた。

個人的には河野と片桐が好きでした。
特に叶わぬ恋を紛らすために色んな男と付き合う片桐の
心の虚しさ、寂しさ、そういったものを出来るだけ見せようとせず
ただ河野のことを想っている姿に本当に胸が一杯になります。

みんなが幸せになれればいいな、と思うわないではいられない作品でした。

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日々のことわり
ほんだらけ

長崎乱楽坂   ~吉田 修一~

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いかにも『昭和』の匂いのする小説だった。

本当に吉田修一の作品は読みにくいというか
合わないというか、
いや、嫌いというわけではないが、
肌にこうしっくり来ない、そんな作家である。
なのに何故か次の作品を求めてしまうから不思議だ。

この作品は任侠の世界に産まれた兄弟の話だが、
ほとんどを兄の視点から描いている。
兄は自分のいる場所が本当に自分のいるべき場所なのか、
幼いころから考え、
今の場所から逃げ出そうとするが、
結局はその場から出て行くことは出来ず、
最後までその家に留まることになる。
反対に任侠の世界を肌に感じることのなかった弟が
家を出て東京に行ってしまう。
最後には残された兄と母親は家の昔の面影を胸に抱いたまま
同じ家で二人過ごすことを選ぶ。

何故兄は東京に出なかったのか。
そして亡き叔父が住まいとしていた離れで
叔父と同じように絵を描いていたのか、疑問は残る。
6章あるが、時間が飛び飛びで描かれているので
そこまでに至る経緯が良く分からないのが惜しい、といえば惜しいが、
そこに別の余韻も生まれてくる。

最後のシーンで兄に弟に聞こえてきた声は一体なんだったのだろうか?


吉田さんの作品にはよくゲイが登場するけれど、
今回も直接的なシーンはないにしても
たとえば自殺した叔父の描いていた絵が男ばっかりであったとか、
同じように男の絵を描くようになった兄、
そしてその兄が面倒を見るようになった近くに住む中学生。
ちょっとしたところに
そういう配置をしているのが
やはり吉田さんらしいといえば『らしい』のか。

太陽の塔   ~森見 登美彦~

taiyounotou.jpg


妄想ワールド炸裂。
どこまでが現実でどこからが妄想か。
不思議な物語。
しかし、面白い。

女の子に振られた『私』はその振った相手『水尾さん』研究に
いそしむようになる。
しかし、一歩間違えれば、というか
すでに間違っていると思うが、
その行為はまさしくストーカー。
理路整然と自分の行動の正当性を訴えるけれど
やっぱりストーカーだよな~。
しかし、ストーカー物とは一線を画す物語。

でも誰にも経験あるような、妄想。
妄想に生きる男の性、
分かるような分からないような・・・
いや、分かっちゃうんだよな。
でもここまでの行動は起こさないけど。

ところどころ「くすっ」とか「がはっ」とか笑えます。
人前では読めません。
登場人物がわけの分からない人たちばっかりですけど、
でも愛嬌があって、とても愛おしい。

森見登美彦はまってしまいそうな作家です。

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ほたる館物語2   ~あさのあつこ~

hotaru2.jpg


あさのあつこデビュー作第2弾。

老舗旅館「ほたる館」の娘一子のお話。
今回は大女将であるおばあちゃんに「ほたる館」を継げ、と言われた
一子は猛反発。
自分には体操選手になる夢があるから
「ほたる館」を継ぐなんてことは今は考えられないと。

胸にわだかまりを持ちつつ、
言い過ぎたことを反省する一子だったが
その後おばあちゃんが倒れてしまう。
おばあちゃんの想いと自分想いに揺れながら
自分は一体どうしたらいいのか、悩む一子・・・。

小学生には重過ぎる話ですよね。
家を継ぐとか継がないとか。
夢もある子供にそんなことを言う大女将の意図は?と思いますが、
商売をやっている人には
それぞれの思いがあるんだろうな~と思う。
自分は結局家を継がなかったけれど(次男だし)、
同じような問題にぶつかったとき、
「はて?自分ならどうする?」
小学生には無理な話ですわ。こればっぱりは。
でも自分の言うべきことはしっかり言う一子には感服です。

小学生っぽくないんですけどね(笑)

今回はその話をメインに
一子に憧れる(?)柳井くんという男の子も登場。
雪美ちゃんとの三角関係か!?と思ったら
やはり小学生。
柳井くんの一方的な片思いのような、
一子もまんざらじゃないような、
まぁ、第3弾もあるようなので、二人の恋の行方は別の話ということで。

小学生向けの本だとは思うけれど、
なかなか考えさせられる話でした。

本屋大賞

本屋大賞のノミネートが行われました。

『一瞬の風になれ』 佐藤 多佳子(講談社)
『失われた町』 三崎 亜記(集英社)
『陰日向に咲く』 劇団ひとり(幻冬舎)
『風が強く吹いている』 三浦 しをん(新潮社)
『鴨川ホルモー』 万城目 学(産業編集センター)
『終末のフール』 伊坂 幸太郎(集英社)
『図書館戦争』 有川 浩(メディアワークス)
『名もなき毒』 宮部 みゆき(幻冬舎)
『ミーナの行進』 小川 洋子(中央公論新社)
『夜は短し歩けよ乙女』 森見 登美彦(角川書店)

以上の10作品。

読んだのは4作品だけだ・・・。
『陰日向に咲く』 劇団ひとり(幻冬舎)
『鴨川ホルモー』 万城目 学(産業編集センター)
『終末のフール』 伊坂 幸太郎(集英社)
『夜は短し歩けよ乙女』 森見 登美彦(角川書店)

積んでるのが3冊。
『風が強く吹いている』 三浦 しをん(新潮社)
『図書館戦争』 有川 浩(メディアワークス)
『名もなき毒』 宮部 みゆき(幻冬舎)

もう名の通った作家さんの作品はいいんじゃないかと思う。
三浦しをん、宮部みゆき、小川洋子あたり。
伊坂幸太郎もここで獲らなくてもいいかな、と思う。
思い切って直木賞でお願い。

ということで
やはり自分が読んで面白かった
万城目学、森見登美彦あたりの作品でどうよ?

送り火   ~重松 清~

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とある私鉄沿線上に関係する人たちの話。
それぞれの登場人物は接点はないけれど、
同じ私鉄沿線上に住む、という点から見ると
みな関係があるように思える。

そんな私鉄沿線上の話だけど、
帯にはアーバンホラーと銘打ってある。
確かにホラー系の話もあるけれど、
どの話もその根底には「家族とのつながり」を持っていると感じられる
話ばかりだった。
ぞっとするような話はなく、
どちらかというと切なくなってくる話が多かった。

同じような状況になったとき
自分はどうするだろうか?
家族はどうするだろうか?
そんな風に考えながら読んだ。

重松さんらしい、家族に対する愛情たっぷりの短編集でした。

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やっぱり本が好き♪
かみさまの贈りもの~読書日記~

幸福な食卓    ~瀬尾 まいこ~

shokutaku.jpg


「父さんをやめる」そう宣言した父親もすごいけど
それを受け入れる家族ももっとすごい。
父親は自殺未遂を起こし、
母親は父親が自殺するまで追い詰められていたことに
気づかなかったことで、自分を責め、
家を出ることで心を平静に保っている。
兄は大学に行かず、農業をし、自分の好きなように生きている感がある。
妹は梅雨の時期にやってくる体調不良(父親の自殺未遂が原因)と闘い、
家族一見ばらばらに見えて、
でも実は根っこの部分ではしっかり繋がっている、
お互いのことを思いやっている、
家族ってそうなんだよな、って語りかけるような物語。

ただ・・・
最後がね、
そういう終わり方って、あまり好きではないので
そこは減点ポイントです。
そういう結末を持ってくることで
家族とのつながりを強調したかったのか、
それとも別の意図があったのか、
分からないけど、
一番「お手軽」な終わり方だったと思う。
それで感動は・・・しないだろうな、とも思うけど。

文章自体は瀬尾さんらしく読みやすいものでした。
でも、読後感は・・・やはり本当のハッピーエンドで終わってほしかったなぁ~。

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苗坊の読書日記
本を読んだり・・・
道草読書のススメ

配達あかずきん   ~大崎 梢~

akazukin.jpg


本屋を舞台にしたミステリー短編連作集。

いいですね~。
本屋を舞台にし、書店員がその謎を解決していく。
事件は些細なものだったりしますが、
書店員でなければ解けないような謎が多く、
読んでいて思わず「ほ~、そうなんだ」と感心することもたくさん。

本屋の裏方の仕事なんかも垣間見ることが出来て
なんか得した気分ですね。

一番好きだったのは
『六冊目のメッセージ』
まぁ、恋心が湧くかどうかは分かりませんが、
こういう贈り物はいいですね。
『パンダは囁く』なんかは特に本好きであるとか
書店員にしか分からないことが多く、
自分も初めて知ることで、なかなか興味深かったです。

いやぁ~本当に面白い作品でした。
続編も楽しみな作品でした。

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本を読む女。改訂版
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少し変わった子あります   ~森 博嗣~

kawatta.jpg


タイトルどおり、変わった話でした。

その風変わりな料理店は
場所も毎回変わり、名前もない。
そして毎回違う女の子が一緒に食事をする。

その女の子たちとの食事、会話を通じ
日常目を背けていた様々な出来事に対して
いろいろ考えるようになってくる。

しかし、そこに何かがある。
徐々にその魅力にはまりつつある主人公が
最後に行き着くのは?
このままこの料理店を利用していくと
何が起こるのか?

読者に想像させながら
この物語は終わります。
最後に「えっ!?」という驚きと不安と恐怖感を持たせながら。

謎解きが最後までなされず
謎のまま残っているのは
作者の意図だとは思うけど、
ちょっとだけ消化不良のままでした。

こんな料理店、利用するか?と聞かれれば
間違いなく「NO」と答えるだろうな。

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夜は短し歩けよ乙女   ~森見 登美彦~

yoruhamijikashi.jpg


最高だ。

「黒髪の乙女」に恋した先輩。
偶然を装いながら後輩である彼女に近づいていく。
それってストーカー!?
間違いなくストーカーなんだけど、
「黒髪の乙女」が先輩の苦労にまったく気づいてないので
ストーカーにはなれてないんだよね、先輩。

春の夜に出会い、夏の古本市で出会い、
秋の学園祭で出会い、冬には風邪で寝込みながらも出会う。
ようやく最後には恋人チックになるんだけど、
さて続きはどうなることやら。
続編希望な作品です。

語りは先輩と乙女のほぼ交互に行います。
同じ出来事を二人の視点から見るとなかなか面白いですな。

そして、他の登場人物もキャラが立ってて面白い。
樋口さんや羽貫さん。
パンツ総番長に李白さん。
他にもさまざま。
話の筋も面白いし、キャラも面白い。

この話も京都だからこその物語。
舞台が違っていれば、
この面白さもなかったんではないか、と思う。
リアルとファンタジーの入り乱れた世界。
これは面白い。

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ひなたでゆるり
ほんだらけ
今日何読んだ?どうだった??
黒猫の隠れ処
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マロンカフェ~のんびり読書~
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本のある生活
しんちゃんの買い物帳
活字中毒
栄養補給の綴り
苗坊の読書日記

明日、月の上で   ~平 安寿子~

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自信家で短気で周りよりも自分の思いを優先するトビ子。
しかし、18歳で家出をして出会った男に惚れてしまう。
つまり、初恋。
その男に諭されて家に戻るも、
結局はその男を追って、男の姉の住む温泉街へ。
そこでラーメン屋でアルバイトし、
エッセイで賞を取り、
ストリッパーの一代記を書こうとし、
ようやく男に出会っても、
ストリップ小屋の女主人の窮地のために男の元を去り、
そんなトビ子の数年間。

いや、激しい性格の持ち主の主人公、トビ子にこっちも振り回されます。
でも一途に一人の男を待つ姿も健気です。

ちょっと古臭い作品でもあるんだけど、
後書きを読めばそれも納得。
なかなか珍しい書き方だなぁ~と思いました。

ぬしさまへ   ~畠中 恵~

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「しゃばけ」シリーズ第2弾!

病弱な一太郎は今回も手代の妖たちと一緒に事件を解決する!

今作は短編が6編。
幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、
新品の布団から泣き声が聞こえたり…。
ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。
ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚したり。

どの作品も面白いんですが、
特に腹違いの兄、松之助をメインに持ってきた「空のビードロ」が良かった。
前作の「しゃばけ」にもリンクしていて
前作を読んでいると
「あの最後の場面はこういうことだったんだ。」と
分かるようになってます。

一太郎もいいやつだけど、
この松之助もいいやつだ。
普通どちらかが相手のことを嫌ったり、
両方ともが敵対することが多いのに、
この腹違いの兄弟はお互いのことを思いやっていて
読んでいてものすごく泣かせてくれます。

第三弾も楽しみだ。

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しゃばけ   ~畠中 恵~

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多くの読書ブログで評判だった畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ。
時代物はあまり好きではないんですが、
妖たちも出てくるファンタジーと言うことなので手にしてみた。

主人公一太郎は大店の一人息子。
しかし、年に何度も床に臥せってしまうほどの病弱な体。
主人公としてはヒーローにはなりえない状況なのだが、
周りにいる妖たちの手を借りて事件を解決していく。

「しゃばけ」では、兄やの手代2人に黙って夜歩きをした帰り、
人殺しに出会ってしまう。
その後、薬問屋や薬屋を狙った事件が続発。
その一太郎が最初の被害者になってしまうが、
一太郎は何とか難を逃れる。
そして、その事件を解決するために手代の2人や周りの妖たちに手を貸してもらい
最終的には事件を解決する。

非常に面白かった。
病弱な一太郎も彼を支える2人の手代(もちろん妖)、周りにいる
妖たち、一太郎の幼馴染、一太郎の両親、祖父母、
すべてが魅力的です。
話はちょっと間延びしてしまうところもあったけど、
先へ先へと読みたくなる話でした。

大店の一人息子といえば、わがままに育つのが普通で、
物語の登場人物としては
主人公の敵役みたいな感じの登場の仕方が多いと思うけど、
一太郎は、わがまま言おうにも病弱なため、それも出来ず、
だからといって腐心してしまうわけでもなく、
先行きを不安に感じつつ、今を生きている、
その姿がいじらしいのです。

シリーズ物全部読破しそうな勢いです。

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それでも本を読む

哀愁的東京   ~重松 清~

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主人公は進藤宏。
絵本作家であるけれど、絵本がなかなか描けず、フリーライターとして
色んな記事を書いている。
それが本職になりつつある自分に焦りを感じながら
このままでも良いのだ、と妙に腹を括っていたりもする。
そんな進藤が出会ういくつかの物語。

って言うか、
出てくる人物がいわくありな人々ばかり。
まぁ、フリーライターを生業にしてるんだから
そういう人が多いのはしょうがないとして、
でも、これはあの人(実在の人物)がモデルっぽいなぁ~なんて考えながら読むとなかなか楽しい。
特に超人気アイドルグループのヒロミという少女はまさしく
あの子だよなぁ~なんて重ね合わせながら読むと非常にリアリティがあったりする。

内容的には絵本を描くということが1本筋としてあって、
そこにたどり着くまでに、いろんな人との繋がりを交えながら
話が展開していくという感じでした。
最後には、妻と離婚し、娘とも別れ、
ほんと「哀愁的東京」になってしまうわけだけど、
進藤にはようやく絵本を描けるという現実が目の前にあり、
前向きな形で終わったのが良かったです。

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読書感想文 と ブツブツバナシ
やっぱり本が好き♪

卒業   ~重松 清~

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何も学校を卒業するだけが『卒業』なのではない。
4編からなる短編集。
それぞれが問題を抱え、そしてそこから抜け出そうとあがいている。
その姿を重松さんは温かく見守っている、そんな感じがします。

特に好きなのは「まゆみのマーチ」
母親の愛情の深さに思わず涙が出そうになりました。
そして息子の母親に対する態度にも、共感が出来ました。
優しくしたいのに、
なぜか出来ずに、文句を言っては、後で後悔する。
自分も同じです。
それでも母親を思う気持ちは深かったりもするのですが。

そして「追伸」という作品。
後妻に入った母親に馴染めず、最後まで反抗的な態度を取っていた僕。
そしてようやくその母親の還暦のときに「お母ちゃん」と呼べた僕。
「まゆみのマーチ」とは違う母親像。
でもどちらの母親も子供に対する愛情はしっかりしている。
その伝え方が違うだけ。

特にこの両作品には心が動かされました。
やはり「母と息子」の話にはめっぽう弱いのでした。

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読書感想文 と ブツブツバナシ
おいしい読書生活
やっぱり本が好き♪

散歩道   ~赤川 次郎~

sanpomichi.jpg


赤川次郎作品が今年の初読みです。
この前間奏曲というショートショート集を取り上げたんですが、
今回はその前の作品集です。
こっちのほうが先に刊行されてたんですね。
でも、ショートショート集なのでどちらから読んでもOKということで。
内容はやはりファンクラブ会員からもらったタイトルでショートショートを書くというスタイルで、
これまたいろんなタイトルなのに、
すっきりそのタイトルどおりの内容を見事に書ききってます。
今回は三部構成で
恋愛、仕事、家庭におけるショートショートがいっぱい。
これまたホラー系からミステリー、恋愛もの、親子もの、学園もの等々、
さまざまなシチュエーションで書かれています。
間奏曲と同じようなシチュエーションながら
内容はまったく違うものになってる話もあったりで、
本当に赤川次郎のすごさを今回もまざまざと見せ付けられました。
やっぱり凄いよ、赤川さん。

あけましておめでとうございます。

平成19年が明けました。
一昨年の12月にこのブログを立ち上げて
今年は一応2年目になります。
昨年は154冊を読みきりました。
でも、長編と呼ばれるものは少なかったですね。
なので今年は長編もどんどん読んでいきたいと思ってます。

後、このブログと平行して
DVD感想や音楽の感想を書いているブログもあるんですが、
本のほうに集中してしまってあんまり更新できませんでした。
なので、今年はそっちのほうも頑張ってやっていこうかな、と。

良かったリンク張ってるんで
ぜひ遊びに来てください。

今年の目標
年間150冊は死守。
できれば200冊。
図書館等からも借りなきゃ、
自腹ではむりかなぁ~?

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