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Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
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3月読了本

鯨統一郎『九つの殺人メルヘン』
群ようこ『それ行け!トシコさん』
山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』
松村和子『Talking アスカ』
畠中恵『おまけのこ』
はやみねかおる『そして誰もいなくなった』
はやみねかおる『亡霊は夜歩く』
青山七恵『ひとり日和』
ひろのみずえ『首七つ』 
森見登美彦『新釈 走れメロス』
重松清『小学五年生』
三枝玄樹『混合男児』
佐脇元『吸血鬼在中につき』

今月は13冊。
年度末ということもあり、読む時間の確保が難しかった。
4月はもう少し読めるといいなぁ~。
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吸血鬼在中につき   ~佐脇 元~

vampire.jpg


事故で死亡したはずの佐脇元(作者と同じ名前)の体に
女の吸血鬼が入り込む。
一子と名付けられたその吸血鬼は
精神が暴走してしまった弟を殺すために元に乗り移る。

吸血鬼が乗り移った元の体は切られようが、殴られようが、
銃弾を受けようが、何も感じない。
そしてロシアマフィアや暴力団や警察やら売春組織やらが
入り乱れて事件の真相に迫っていく。

途中までがちょっとだらだらしてて
後半端折りすぎたかな、って感が否めません。
色んなものを織り込みすぎて
意識が散らばってしまったって感じです。

が、面白くないということはない。
吸血鬼のイメージも普段抱いているイメージとはかけ離れていて新鮮。
こんな吸血鬼のイメージもいいのかも。

ホラーとも違う、本格ミステリーとも違う
どのジャンルにも当てはまらない新しい感覚の物語でした。

混合男児   ~三枝 玄樹~

kongou.jpg


24歳の俺の母親がガンで死んだ。
その母親は最後に俺の父親の可能性のある4人の男の名前を残してくれた。
そして俺は俺の父親を探しに出かけた。

父親の可能性のある男たちが見事なほどにばらばら。
公務員で実直そうな男、清水。
無職で家賃も滞納し生活に窮している男、三木。
大会社の社長として華々しく活躍する男、原。
借金にまみれ暴力団に脅されながら生活する男、堀内。
この辺のバランスがいいな、と思う。
あまりにも似通っていると物語としては面白みに欠けるだろうし。

俺の本当の父親はいったい誰なのか?

結末はこれでよかったのか?と思えるんだけど、
まぁ、これはこれでよし、かな。
必ずしも真実が関係する全員に幸せを与えてくれるわけではないし
だからこういう終わり方でも良かったのかもしれない。
ただ、やっぱりちょっとだけ心残りって言うか、
もやもやとした感じも残るんだけど。
それでも俺が下した結論は共感も持てる。
そして4人の父親の可能性のある男たちの想いも
なんとなく分かる。
もし、自分の元に急にあなたの息子かもしれませんって誰かが訪ねてきたら
まぁ、ここまではできなだろうな、とは思うけど、
同じような立場だったら確かにこの4人の男たちが感じた想いを
自分も持つかも。

そんな風に読んでいくと、なぜだか心が暖かくなる。

父親と息子、大きく言えば家族の話。

息子視点ではなく、それぞれの男の視点で読むとさらに面白くなる。
2時間弱で一気読み。
それだけ面白い作品でした。

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ほんだらけ

小学五年生   ~重松 清~

shougaku5nensei.jpg


十歳もしくは十一歳。男子。意外とおとなで、やっぱり子ども。
人生で大事なものは、みんな、この季節にあった。
笑顔と涙の少年物語。

主人公はみな男の子。
確かにこういう時期があったんだなぁ~、と思わせる。
もちろん時代が違うので
イマドキの小学五年生と、昔の小学五年生では
考え方も感じ方も微妙に違うのかもしれないけれど。

でも、根っこに流れているものは同じなんだよな。
小学生でも五年生って言う時期が一番女子との差が出てくるころかもしれない。
男の子よりも女の子のほうが大人びて見えて、
体も成長も男の子よりずっと早い。
急に女の子が女に近づいているようで
まだまだ子供の男の子は どきどきしてしてしまう。
男だったら過去にそういう経験みんなあるんじゃないか、と思う。
その辺をやはり重松さんは重松さんらしい筆致で描いていく。
重松節健在である。

もちろん、そんな男女関係だけではなく、
父子関係、母子関係、友人関係、その辺の話をうまく配置していて、
17編ある短編集だけれど、
飽きることなく最後まで一気に読めてしまう作品でした。

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粋な提案
本のある生活

【新釈】走れメロス他四編   ~森見登美彦~

hashire.jpg


古典の名作を森見流に解釈したらこうなった!
キターーーーって感じです。
前5篇からなる短編集。
もちろん原作は誰でも知っている作品ばかり・・・・だと思う。
自分は『山月記』と『走れメロス』しか読んだことはありませんが・・・。
この2作に関しては、
ここまで原作を壊してしまっていいのか?と思うくらいに
面白かった。
でも『山月記』の斎藤秀太郎は本家『山月記』の「李徴」の切なさ
やるせなさを見事に再現しているし、
『走れメロス』では本家の友情とは真逆の友情を、それでも
根底に流れる友情の素晴らしさをしっかりと伝えている。
単に面白おかしく書いてるわけじゃないところが、さすが森見さん。

他の3篇も読んだことはないけれど、
きっと同じような手法なんだろうな、と思う。
これを読んで本家の方も読んでみようかという気持ちにさせてくれる。

5篇とも同じように爆笑妄想モード炸裂だったら
きっとつまらなかったと思うけれど、
幻想的な話だったり爆笑妄想モードだったり
不可思議な物語だったり
実にバラエティに富んでいて、最後まで飽きることはなかった。

古典名作が苦手でもこれなら読めるんじゃないかな?

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粋な提案
ナナメモ
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ひなたでゆるり
苗坊の読書日記
本のある生活

首七つ   ~ひろのみずえ~

kubi.jpg


ホラー短編集。
ホラーといっても本格的なホラーから
これは?って物まで7編からなります。

一番のホラー作品と呼べるものは『ヤドカリ』かな。
後はそこまでホラーってほどではなかったけど、
まぁ、ちょっと・・・ミステリアスな話がいくつか・・・。

そこまで怖いって感じはしない、
ちょっと物足りないかな、って話が多かったような気がします。
もう少しひねりがあってもいいかな、と。

話の展開も、「あれっ?これどこかで読んだような・・。」って言うのが
多かったかな。
決して面白くないわけではないけど、
手放しでこれ面白いとはいえないレベルでした。

ひとり日和   ~青山 七恵~

hitoribiyori.jpg


なんとも普通の日常を描いた作品。
20歳の知寿と71歳の吟子さんとの奇妙な同居生活。
そこにあるものは・・・
はて、なんなんだろう?

なんだか知寿のやるせない毎日が痛いです。
色んなトラウマがあるんだろう
ちょっとした盗癖や
恋人との関係を悪い方悪い方へ考えてしまう癖。
マイナス思考の強い女の子、そんな感じだけど、
吟子さんとの1年間の同居で彼女が得たものは、
何者にも変えがたい者だったような気がする。

結局人は去っていく。
その寂しさを乗り越えて人は生きていかなければならない。
その切なさを改めて思い知らされる作品でした。

芥川賞
最近ようやく馴染めました。

亡霊は夜歩く   ~はやみねかおる~

ghost.jpg


名探偵夢水清志郎シリーズ第2弾。

今回の舞台は亜衣たち3姉妹が通う中学校。
亜衣・真衣・美衣が通う虹北学園には、四つの伝説がある―
「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ。」
「夕暮れどきの大イチョウは人を喰う。」
「校庭の魔法円に人がふる。」
「幽霊坂に霧がかかると、亡霊がよみがえる。」
そしてある日、こわれているはずの時計塔の鐘が鳴りひびき、
『亡霊』事件のはじまりを告げた…。

切ない話でした。
亡霊の正体は途中からなんとなく分かったんだけど、
最後はやっぱり「・・・」でしたね。
ものすごく亡霊の気持ちも良く分かる。
だからこそ余計に悲しく、切なく思えたのかもしれない。

ただ、学園祭にかける亜衣たち3姉妹の姿はほほえましくありましたね。
が、中学校でここまでの学園祭ができるのか?
舞台となる中学校が現実にはなかなかありえなさそうな
中学校なのは、はやみねさんが小学校教諭だったからでしょうか?
ここまでの学園祭・・・
大学の学園祭並みですよ・・・。

TBさせていただいたブログ
しんちゃんの買い物帳

そして5人がいなくなる   ~はやみねかおる~

gonin.jpg


夏休みの遊園地。衆人環視の中で“伯爵”と名乗る怪人が、
天才児4人を次々に消してみせた。
亜衣たち岩崎家の隣人で自称名探偵、夢水清志郎が颯爽と登場!と
思いきや「謎はわかった」と言ったまま、
清志郎はなぜか謎解きをやめてしまう…。

夢水清志郎シリーズ第1作(らしい)
この作品が書かれた当時作者は20代の小学校の先生。
だからなのか、
小学生が読んでも十分楽しめる内容になっている。
トリックも以前どこかで目にしたようなものばかりだし、
話の展開も難しくない。
ミステリーに慣れ親しんだ大人には物足りないかも知れない。
しかし、子供が楽しめるものが
大人には楽しめないわけがない。
十分楽しめました。

自分を名探偵だと言い切る夢水をはじめ
亜衣、真衣、美衣の三つ子。
その母親の羽衣。
そして夢水と敵対する上越警部。
キャラもいい味出してるし。

殺人事件が起こるわけでもない、
でも、ミステリーとしても楽しめる。
最後は心がほっとする、
そんな話でした。

おまけのこ   ~畠中 恵~

omakenoko.jpg


しゃばけシリーズ第4弾。

今回も病弱一太郎は周りの妖に助けられながら元気に過ごす。
今作が一番バラエティに富んでたかな、と思う。
幼い一太郎の大冒険。
屏風覗きの人生相談。
一太郎が駆け落ち?
栄吉との大喧嘩。
そして、おまけのこ。

最後のおまけのこが一番良かったな。

鳴家の大冒険と一太郎の鳴家を思う気持ち。
こんな一太郎だから
周りの妖たちも手を貸したくなるんだろうな、と
感じさせられる一編でした。

Talking アスカ   ~松村 栄子~

talking.jpg


悩める女王さま
Talking アスカ

高級な人間 の4つの短中編からなる1冊。

悩める女王さま では 小学生の
Talking アスカ 窓 では 10代の
高級な人間 では 29歳の それぞれの時を描いた作品。

表題作のTalking アスカでは学校に来れなくなった同級生に
電話で近況報告をする「アスカ」を通して
今学校が抱えている問題を鋭く描いているように思える。
胸が痛い。
アスカの語る学校での日常はどこにでもある光景ではあるけれど
誰もが見られる光景ではない。
そこに自分がいないからといって
変化があるわけではない。
話を聞くと自分の居場所がないことに気づくのではないだろうか?

どこまで深く立ち入ることができるのか、
考えさせられた。
もちろんわれわれの仕事はそんなことを行ってはいられないのだけれど。
友だちは自分の居場所を見つけることができた。
そしてアスカは?
自分の仕事と絡めながら読んでしまったため、
読後感はちょっと重かった。

人のセックスを笑うな   ~山崎 ナオコーラ~

hitosex.jpg


果たして男が読んで良かったのか?
というより、
まずはタイトルが・・・
なかなか手にするのは難しいよな。
なんて。
内容は19歳の男と39歳の女性の不倫の物語。
でも、ドロドロしていなくて、
19歳男の一途になりすぎた心の痛みが目を引く。
39歳女の、おそらくは、一途になりきれない心との
対比がとても良かった。
ただ想いを突っ走らせるだけの男(それを若さという)
それを受け止めながらより現実に目を向けようとする女。

淡々とした日常を語るその口調も
諦めと、諦めきれない切なさをうまく表している。

良かった。

それ行け!トシコさん   ~群 ようこ~

toshikosan.jpg


久々群さんの作品です。
トシコ28歳、資産家の息子と晴れて結婚、寿退社!のはずが!?
どうして私だけがこんな目に!? 
惚け始めた舅に新興宗教にはまる姑、頼りにならない夫、
反抗期と受験を迎えた子供。襲いかかる受難に立ち向かう妻トシコは・・・

というトシコさんも40歳を超えてますが・・・。
この作品には色んな要素が詰め込まれています。
嫁姑問題。認知症。老人介護。新興宗教。親子関係。受験。
どれかひとつでもあると大変なところ、
トシコさんはすべてを抱えてしまう。
夫は当てにはならない、
ならば自分が頑張るしかない!
そんなトシコさんの物語。
抱腹絶倒、とは言えないのが難ですが、
まぁ、それは抱えている問題が誰にでも起こりうることで
ちょっとだけ自分のことと置き換えると頭が痛くなる
問題だからかな。
もちろんユーモアたっぷりで、笑いもあり、でも苦悩もあり、
そしてほっとできる、そんな不思議な小説でした。

軽いエッセイもいいですけど、
こういう小説もまたいいですね。群さん。

九つの殺人メルヘン   ~鯨 統一郎~

ninemeru.jpg



彼女がワイングラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが
崩れ出す! 渋谷区にある日本酒バー。
金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子が、
常連の工藤と山内、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する
九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の
真相とは!? 

という触れ込みのこの物語。
9つの殺人事件をグリム童話やペロー童話集になぞらえ、
巧みに進めていく面白さはある。
刑事工藤が抱える難事件を
日本酒を飲むだけで冴え渡る頭脳を武器に変え、
桜川東子は崩せないアリバイを崩していく。
まだ20なのに・・・。

登場する童話は誰もが知っている童話。
その裏にある本当の怖さを事件に絡めつつ
そのあたりが見事としか言いようがない。
童話好きな人もそうでない人も
きれいにまとめられた童話の裏側を読めて一石二鳥?
さらに毎話登場する日本酒の数々。
飲みたいっ!
そんな気持ちにさせてくれるもしかしたら極上の日本酒紹介小説!?

立て続けに2作読んだ鯨作品。
今のところハズレはない。
これからも読んでいけそうな作家さんである。

2月読了本

恩田陸『蛇行する川のほとり(2)』
   『蛇行する川のほとり(3)』
伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』
瀬尾まいこ『図書館の神様』
加納朋子『螺旋階段のアリス』
はやみねかおる『僕と先輩のマジカルライフ』
上甲宣之『そのケータイはXXで』
有川浩『図書館戦争』
原田宗典『旅の短編集~春・夏~』
    『旅の短編集~秋・冬~』
角田光代『トリップ』
鯨統一郎『みなとみらいで捕まえて』

今月はチョイ少なめの12冊でした。
う~ん、2日で1冊のペースが崩れてますね~。
4月いっぱいは忙しいのでこれ以上のペースアップは無理そうだ。

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