
ネットオークションにはまる専業主婦。
会社が倒産し、主夫となる営業マン。
妻が家を出て自分の趣味をいかした部屋つくりをする夫。
在宅でDMの宛名打ちの内職をし、家にやってきた若い営業マンとの
淫らな夢におぼれる主婦。
仕事を変わってばかりの夫を持つイラストレーターの妻。
「ロハス」に凝り始めた妻を持つ小説家の夫。
ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。
家とはずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。
インターネットにはまる主婦を描いた「サニー・デイ」には
共感しまくり。
ネットオークションに出品し、落札され、良い評価をもらえると
マジで嬉しいし、
評価付かなかったりするとマジでへこむ。
まぁ、この主婦のように綺麗にはならないけどさ。
はまってしまう恐ろしさはあるけれど、その魔力はすごいのである(笑)
男の側からすると
「家においでよ」の自分の趣味を追及しようとする男の気持ちも良く分かるし、
「ここが青山」の主夫業に目覚めてしまった男の気持ちも良く分かるんだな。
自分は一人暮らしなので、この二人の
たとえば、インテリアに凝ったり、自分の趣味のものを気兼ねなく
集めたり配置したり、
料理に目覚めてしまったり、選択掃除が楽しくなったり、
そんな毎日に共感を覚えるんだけど、
もし結婚したりすると
やはり家は主婦のものになってしまうんだろうか?
う~ん、
奥田さんの新作だけど、
本当にこちらの微妙な心理をうまく突いた面白い小気味のいい小説だった。
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