
ほたる館の一子の年末から年始にかけてのお話。
今回は柳井くんがほたる館を手伝ったり、
ほたる館に行商に来る「山ばあさん」の話があったり、
おばあちゃんの初恋の話があったり、と盛りだくさんですが、
今回は特に
「戦争」について描かれています。
その「山ばあさん」の息子は戦争に出兵し遠い大陸で戦死した。
その息子に若かりしおばあちゃんは恋心を抱いていた。
「山ばあさん」は息子に「死なないで帰ってきてくれ」と言えず、
それを今の今まで悔やんでいる。
その話を聞いた一子たちは戦争について壁新聞を作ろうと決める。
「山ばあさん」の気持ちは実際に同じような体験をした人でないと
分からないだろう。
息子に本当は生きて帰ってきて欲しいのに、
国のために死んでこいといって送り出した「山ばあさん」
本当に戦死してしまった息子にあの世で合わす顔がないと
悔やむ「山ばあさん」
切ないです。
でもどんなに思ってもその当時「山ばあさん」と同じような経験をした人の
気持ちは本当のところ分かりません。
想像でしか思いを馳せることはできません。
しかし、そんな思いを持たせてくれたこの作品には感謝です。
戦争のことを調べようとした一子たちを冷たく追い返す
町の職員のお役所的な態度に
腹立ちを覚えます。
多分、これは実際にあることだろうな、と思ったりもして。
続きが気になる作品です。