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Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
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俺が俺に殺されて   ~蒼井 上鷹~

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初蒼井上鷹。
マンションの一室にこもって小説を書き上げようとした俺の元に
バイト先のマスターがやってきた。
そして俺はマスターに殺されて・・・
気がつくとマスターの体の中だった。
そして目の前には死んだ俺の体が・・・。

魂が入れ替わってしまった俺の元に兄の死の知らせが。

階段から謝って滑り落ちた兄は事故死なのか?それとも・・・。

う~ん、面白くないわけではないけれど・・・。
まぁ、本書の中にあるように魂が入れ替わってしまうという話は
よくあるけれど。
自分を殺した相手になってしまった俺の苦悩と焦り。
恋人は死んだ兄とできていて、
マスターは姉とできていた。
何がなにやら分からないうちに
兄殺しの容疑者に。
容疑を晴らすために探偵まがいのことをやってきるものの
結末は・・・。

しかし、結論はいったい?
兄を殺したのはマスターでよいのか。
すべては俺の考えたことであって
答えははっきりしていない。
なんだかもやもやしたものが残ってしまうし、
結局は夢オチ?それとも?
で本当の結末はどうなんだ!!と叫びたくなるような最後でした。
欲求不満溜まっちゃうぞ。



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浦島太郎の真相   ~鯨 統一郎~

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『九つの殺人メルヘン』の続編、といっていい作品。
あれ?
前作で工藤を始めこのヤクドシトリオは・・・
まぁ、あれから数年経ち、
警察を辞めた工藤は探偵になり、
そこに持ち込まれた案件を
「森へ抜ける道」で東子が華麗に謎解きをしていく。

相変わらずの鯨さんですね。

日本の御伽噺を新解釈で切っていく。
そしてそれと絡ませて
工藤が抱える難事件の犯人の『心のアリバイ』を
解明していく。
その新解釈が目からうろこで、なるほど、そんな解釈もありか、と
前作同様驚きの連続でした。
言われれば、そういう解釈もできるなぁ~と感心しきり。
鯨さんすごいですね。

そして本編とは一見関係なさそうに進む
ヤクドシトリオの思い出話、トリビア合戦。
40代の人たちには本当に懐かしい、
それ以外の人たちには「???」な内容ではあるけれど、
微妙に年齢の近い自分には
かなりかぶるも話もあって
こちらはこちらでかなり楽しめました。
そしてその無駄話が実は事件の話しへの前振りだって
言うこともまたよく考えられているな、と感心しました。

前作同様、こちらも面白かったです。

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片耳うさぎ   ~大崎 梢~

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成風堂シリーズでおなじみ大崎さんの最新作。

父親の事業の失敗で父親の実家に身を寄せることになった奈都。
父の実家は旧家。
大きな家となんともいえない恐ろしげなたたずまいの家。
そこに住む祖父や大叔母、叔父家族。
一瞬たりとも気を許せない状況で
母親は奈都を一人残して実家に祖母の看病に。
一人残った奈都は同じクラスの男の子のお姉さん、さゆり、に
泊まりに来てもらうのだが・・・。

ちょっと田舎の旧家。
それだけでも何とはなしにおどろおどろしさとか、
不思議な謎とかイッパイありそうです。
その中で奈都はちょとした事件に遭遇してしまう。
その昔、この家では恐ろしい事件が起こり、
『片耳うさぎ』招き入れるとまた事件が起こる、と噂されていた。
その謎を奈都とさゆりが恐る恐る、しかし果敢にも解いていこうとする・・・。

う~ん、最初はちょっと長いなぁ~という印象。
事件の核心に迫るにつれて
面白さは倍増していきましたが、
前半をもう少しまとめられると良かったかな、と思いました。

でも、昔からある大きな家での冒険は
ちょっと興味が湧きますね。
見取り図も用意してあって
合わせて読むと、奈都やさゆりの大冒険が手に取るように
感じられてその緊迫感も伝わってきました。

成風堂シリーズとはまた違った作風で
わりと面白く読めた作品でした。

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アコギなのかリッパなのか   ~畠中 恵~

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アコギ=アコースティックギターだと勘違いして音楽物?なんて
勝手に思ってましたが、
違いますね・・・。
リッパってギターないしな・・・。
舞台は引退した大物国会議員の個人的な事務所。
その事務員として働く佐倉聖が
元大物議員大堂の元に持ち込まれる
ちょっと変わった謎を解き明かす、そんな物語。

しかし、謎が謎というか、
まぁ、しょぼいというか、なんというか・・・。
正直あまりぱっとしませんね。
設定はすごく面白いと思うし、
政治の世界ってやっぱり知らない世界だから
その辺が垣間見えて面白いとは思いましたが・・・。
最初は出てくる議員たちがやっぱり鼻持ちならないって感じで
読みにくい、というか途中で嫌気も差してきましたが、
後半持ち直して何とか読みきりました。
後半の聖と弟の拓の関係のところなんか、
ここ辺をもっと深く突っ込んで
ミステリーとしては面白くできたんじゃないか、と
思ったりもしましたけどね。

『しゃばけ』シリーズですっかり妖物に馴染んでしまった身としては
ちょっと変な感じがしたのは正直な気持ちです。

でも、なんとなくこれもシリーズ化しても面白いんじゃないかな、と思う。
政治の世界のもっとどろどろした部分を
ミステリー仕立てにして
聖の活躍を描くってのはどうでしょう?

あ、その前に新シリーズの方も楽しみですね。

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サニーサイドエッグ   ~荻原 浩~

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あの最上俊平が帰ってきた!
まさかかの作品がシリーズ化されるとは思ってなかった。
嬉しいです。
前作は切なすぎる最後で終わりましたが、
はて、今回は?

相変わらずペット探し専門のような探偵稼業の最上。
ハードボイルドな探偵に憧れるものの、
目下の仕事はいなくなったペット探し。
そんな最上のところにまたもや風変わりな秘書が・・・。

今度の秘書は16歳。
アメリカにいたちょっとスレた感じの女の子。
理由ありなのは前作の綾さん同様。
今回はどんな理由なのか・・・。

で、最上の仕事はいなくなったロシアンブルーの探索。
依頼人に淡い恋心を抱きながら
仕事に没頭しようとする最上の元へ更なる猫探しの依頼が・・・。
そしてその猫もロシアンブルー。
奇妙な偶然がやがて必然に変わり、
最後はジェットコースター級の物語へと展開。
スピード感溢れ・・・そうで、なかなか、そうは行かないのは
主人公が最上だからか!?

小説自体は前作同様動物虐待の話も絡めながら
解離性同一性障害も入り込み
一見複雑そうで、しかし読みやすく書かれている。
さすが荻原さんですね。
最上のダメダメさにも愛嬌が出てきました。

最後秘書さんは無事で今後も活躍してくれそう?

面白かったです。


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『ミステリーの館』へようこそ   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズもこれで10作目。

今回の謎は・・・
引退した老マジシャン、グレート天野のつくった『ミステリーの館』。
そこに招待された人々を待っていたのは、幻夢王と名乗る謎の人物から
の脅迫状だった。そして翌日、第一の予告状にあった「消失マジック」
のことばどおり、老夫人が部屋から消えた…。密室トリックの謎にいど
む夢水(迷)探偵の推理が、またまた読者をあっといわせる。

とあるけれど、
今回は最後の最後の謎解きだけが夢水の担当。
その他の謎は
この『ミステリーの館』仁招待されていた
民俗学を専攻する大学生に解かれてしまう。
もちろん、一番の大きな謎は夢水が解いてしまうのだけど、
それを知っているのは読者のみ。

袋とじで謎解きを煽ってみたり、
新しいことに挑戦しようとする作者の意気込みが見られる。
内容的には毎度言うようにあっという驚きはないけれど、
最近では心情に訴える作品が多くなってきたかな、という感じがする。
それはそれでいいんだけど。

登場人物たちも少しずつ年を重ねていき、
さて、最新刊ではどうなっているのだろうか?
まだその最新刊にたどり着くまで
先は長いぞ。


ハルさん   ~藤野 恵美~

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妻に早くに先立たれたハルさんと娘のふうちゃんの23年間を
ミステリーっぽく仕上げた作品集。
ミステリーといっても
ミステリーらしくはない。
ちょっとした推理をハルさんが亡き妻瑠璃子さんの助けを得ながら
やっていく、という話。
それがすべて愛娘風ちゃんに関わることであった。

幼稚園のころ、小学生のころ、中学生のころ、高校生のころ、そして大学生のころ。
そのすべてを思い出すのは、
ふうちゃんの結婚式の当日だからか。
愛娘を嫁がせる父親の複雑な気持ちが
まだ幼かったふうちゃんや大学生になったふうちゃんの
思い出を思い起こさせているのだろうか。

謎というよりも本当に些細な日常を描いているんだけど、
そこにちょっとした謎解きみたいなのが存在するけれど、
ミステリーというよりは
親子の愛情物語として読んだ方がいいのではないか。

そして最後の結婚式のシーンでは不覚にも涙が出そうになった。
妻を亡くしてから一人でふうちゃんを育ててきたハルさんの思いは
経験しないと分からない。
でも、ふうちゃんの夫になる長谷さんの言葉や
ふうちゃんのハルさんに対する想いを読んだら
本当に温かいものがじ~んと伝わってきた。

いい作品でした。

しかし、ハルさんがあまりにも浮世離れしていて
ふうちゃんのしっかりぶりと対照的で
そのギャップがまた愛おしかったですね。

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人形は笑わない   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズ第9作。

今回は呪われた人形塔の謎を解く。
それと平行して
亜衣の所属する文芸部がその人形塔で映画を撮る、というお話。

レーチこと麗一が今作では大活躍、といいたいところだが、
今回に限っては
レーチの行動が本当にうざい。
もちろん自分にとっては、だけど。
やはり脇役は脇に徹していないとダメなんだな、と。

謎自体は、それってあり?っていう感じで
謎解きもあまり受け入れられないものでした。
今回果たしかに人は死ぬんだけど、
その謎も解いてしまえば、
誰も犯人はいないという・・・。
まぁ、小学生向けの小説と考えれば、
致し方ないという感じですね。

悪くはないんだけど、
大人の読者を喜ばせるのには
だんだん無理が出てきたような気がする。
それには語り手である亜衣の時々入る()つきの独白が
あまりにも子供向けって感じがあるからかな~?

レインツリーの国   ~有川 浩~

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『図書館内乱』にも登場した恋愛小説。
『図書館』シリーズのように派手なアクションがあるわけではない、
真っ当な恋愛小説だ。

健聴者と聴覚障がい者。
この組み合わせで恋愛関係は成り立つのか?

この作品では
今後どうなるか分からない。
お互い出会った事を後悔したりするかもしれない。
でも、今は自分の気持ちに正直にいたい、という
至極真っ当な結論に落ち着いていて
そこらへんの甘いだけの恋愛物とはちょっと違うかな、という印象。
最初から最後まで
健聴者が障がい持つ相手のことを思いやり、
恋を成就させていく、という手法ではなく、
時には罵りあいながら、不安な気持ちを吐露しながら
何とかやっていこうとする姿は好感が持てる。

でも、それでも、実際は難しいんじゃないかな、と
思ったりもする。
家族に障がいを持つ人がいる。
だから自分は障がいを持つ人のことが理解できるという人がいるとしよう。
しかし、自分の家族が持つ障がいとは違う障がいを持つ人と
いざ接するとなると、どぎまぎしてしまうものだ。

無意識に自分と違うことを意識してしまうものだよね。

そんなことを思いながら読んでいくと
伸の行動もこれやったらすごいな、とは思うけど、
ちょっと鼻白むところもあって、
もし、ひとみが実は好みのタイプじゃなかったら
ほんとはどうするんだろう?なんて意地悪な読み方をしてしまった。
きっとここまで真剣に聴覚障がいについて調べたりはしなかった?

所詮男と女なんだなぁ~と最後は思ってしまいましたよ。

それが悪いわけではない。
だって男と女なんだもの。恋するのは当たり前のことだし。
二人に障がいなんて関係ない、って思わせるだけの魅力がそれぞれにあるんだろう。
伸の行動力とひとみの弱さ、そしてその強いさも非常に魅力的ではあると思う。

そこらへんに救われていると思う。

グダグダ甘いだけの恋愛小説でなかったので良かったです。

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図書館内乱   ~有川 浩~

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ようやく読みました。
ずっと積んだままにしてたんですけど・・・。

う~
いいなぁ、この世界観。
今回はメディア良化委員会とのバトルはあまり激しくなかったようですが、
その分登場人物一人ひとりにスポットが当てられていて
前作よりも興味深く読めました。
第1章は郁に焦点を当て、図書隊隊員であることを隠そうとする
郁と家族のお話。
第2章は小牧と幼い頃から知っている少女の物語。
第3章は柴崎の物語。
第4章は手塚の物語。
第5章は査問会に呼び出された郁と王子様がばれてしまった物語。

柴崎ファンとしては第3章が良かったですね。
どうしてもクールビューティーのイメージが強いんですけど、
その柴崎の秘密。
今後郁との関係に暗雲が垂れ込まなきゃいいけど、
郁となら大丈夫か、と安心したりもして。

意外と手塚がいい奴になってきたなぁ~、と。
周りの人間に感化されて変わっていく様子がよ~く伝わってきますね。
柴崎といい感じになりそうな気もするんだけど、
どうなんだろ?

『図書館戦争』では見えなかったものが
この『図書館内乱』で少し見えてきました。
次の『図書館危機』ではどうなっていくのか、
読むのが楽しみです。
その前に『レインツリーの国』を読まなきゃな~。

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四畳半神話大系   ~森見 登美彦~

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4編からなる物語。
第1話を読んだ後、第2話を読み出すと、
「???」これって?
思わず何かの間違い?と思うほどでした。
その先を読むと分かりましたが・・・。

ある大学生が選んだとあるサークル。
4つ気になったサークルがあり、
選択肢は当然4つ。
そのどれかを選ぶことで彼の大学生活がどう変わっていったのか?
昔テレビでやってた「if・・・」という番組を思い出しました。

彼の場合どの選択肢をとっても 
結局は同じような運命になってしまったわけで・・・。
何とも辛いなぁ~。
物語自体は非常に面白かったんですけどね。

こういうのもありかな、と。

文章は森見さん独特の文章で
読みにくいと思う人にはものすごく読みにくい文章です。
好き嫌いが分かれるかもしれないです。
しかも4作とも同じような展開で
飽きる人も多いかな、と。

自分はその物語の微妙な違いを楽しむことができましたが、
第4話は特にお薦め。
四畳半である自分の部屋がドアを開けても開けても
自分の四畳半から出ることはできない。
でも、少しずつ部屋の様子は変わっていって・・・。
財布の中身の部分を読んで
そうなるんだったら自分も同じ経験がしたい!と思ってしまいました。
思いっきりアホですな。

これで森見さんの作品コンプリートです!!

森見ワールドにはまりまくりです。
9月の新作も楽しみです。

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徳利長屋の怪   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズもこれで8作目。
そろそろ疲れた・・・。

今回も前作に引き続き江戸時代編。
今回は江戸城を消してしまおうという大胆な計画も。
そして夢水らしくない真面目な姿も。
ちょっと説教臭くなって
本来の面白さを欠いてしまったような感もあります。
まぁ、この作品の対象者である小中学生に
話しておきたいことなんだろうな、とは思う。
元小学校教員だしね。
『平和』というものが何なのか、
考えさせようとする内容ではありました。

江戸時代編で気になる登場人物『巧ノ介』は
現代編ではもう出てこないんだろうな~。
なんかそれが勿体ない。

劇場の神様   ~原田 宗典~

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原田宗典といえば、爆笑エッセイで有名ですが、
彼の書く小説は一種独特のグレーな雰囲気を持つ
小説が多いです。
この『劇場の神様』仁収録されている4作品のうち
最初の2作品『ただの一夜』と『夏を剥がす』も
同じようにグレーな言いようのない重さを持った作品でした。
人の持つ白黒はっきりしない部分を描いていて、
何ともいえない思いを持たせる作品でした。
『夫の眼鏡』も同じようにダークな気分になるんだけど、
ただ夫に先立たれた妻のやるせなさって言うのはよく伝わってきて
これはわりと良かったです。

そして表題作の『劇場の神様』
主人公は盗癖のある青年で、高校を退学させられ、
親の伝を辿って芸能プロダクションに入り、
詐欺まがいの講師をしたり、エキストラのような仕事をしたりしているのだけど、
ここでもやはり真っ黒になりきれない、ダークな世界観が見事としか言いようがないです。
物語的にはこれが一番楽しめたけれど、
やはりノーテンキな雰囲気で書かれるエッセイとは違い、
それも含めて彼の作家としての「深さ」と言うものを
改めて感じさせてくれる短編集でした。

映画篇   ~金城 一紀~

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初金城一紀でした。

この作品に出てくる映画・・・
どれも見たことないんだよね~。
唯一、『ローマの休日』だけは知ってるけど、
ちゃんと見た記憶がない・・・。
まぁ、それは抜きにしても楽しめる作品でした。

映画を知らないので
物語と映画のどの部分がリンクし合ってるのか、ぜんぜん分からないんだけど、
最後の物語以外は
それぞれある二人の人物を軸に物語が進んでいき、
その二人の間に必ず『ローマの休日』が関係してくる。
最後にようやく、
この5篇の物語が連作短編のような作品集だったことに気付く。
あ、あの少年はこの作品の中に出手来る少年だったのか、とか。
うまいなぁ~。

同じ時間同じ場所で全員が『ローマの休日』を観てる。
それぞれがそれぞれの想いを胸に抱いて『ローマの休日』を観てる。
それぞれの物語を読んでいるだけになんか妙に心が温かくなってくる。

どの作品も胸が熱くなるような、
それでいて心穏やかになれるような、
そんな作品たちでした。

どの作品も良かったんですよ。
特に『ペイルライダー』と『愛の泉』が良かったね。
『愛の泉』がなければ『ローマの休日』をみんなが観ることは
できなかったんだし、
この作品を最後に持ってきたところが素晴らしい。

金城一紀、
今まで読まなかったことに後悔です。

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ギヤマン壷の謎   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズも7作目です。

今回は何故か江戸時代に舞台を移し、
夢水の名探偵振りが描かれています。
作者本人が言うように
時代考証なんて無視しまくっているような気もしますが、
エンターテイメント作品だし、まぁいいか。

江戸時代を舞台にしても夢水は現代と変わらずです。

普段はぼ~っとしているけれど
謎解きは天下一品。
今作でも大いに困っている人を謎を解くことで
幸せにしていきます。

すごくゆるい雰囲気で
緊迫感がまったくない感じですが、
そこにはしっかりとメッセージがこめられていて、
読み終わった後に
なるほどそうだよな~、と感心してしまいました。
感心というより、自分たちがしっかりしなくては、と奮起させられましたね。

第8作も江戸時代を舞台にして夢水が活躍します。
そちらも楽しみです。

ツーカイ!金剛地くん   ~戸梶 圭太~

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表紙に騙された!!!

なんとなく昭和時代の探偵小説風な表紙に
面白そう、と手に取った作品。
しかし実際は・・・。

金剛地くんは新聞記者。
記者といってもテレビの番組評を専門にする記者。
その金剛地くんは
とっても不快な人物。
読んでてこんなやつが近くにいたら
絶対に「イヤだ!」

その金剛地くんが徐々に狂気の世界にはまっていく、
(元から狂気じみてはいるんだけど・・・)姿が
非常に恐ろしく、そして面白い。
なぜに人間はここまでおかしくなれるか?
そして金剛地くんの上司である伊勢谷くんの壊れっぷりも
哀愁誘います。
なぜにここまで苦しむのか・・・。

途中にエロあり、グロあり。

最後は何故か二人が過去にタイムスリップし、
(ここで表紙の謎が解ける)
日本をダメにしたやつらを懲らしめる。
またその懲らしめ方が・・・凄い。壮絶です。

見事日本がダメ社会になることを阻止した二人は・・・

ここからはネタばれになるので書けませんが・・・。

最後まで爽やかではありませんでした。
しかし、主人公には嫌悪感を持ち続けるんだけど、
最後の最後にちょっとだけ「こいつ、いいやつかも」なんて
思えてしまった。
作者の思惑に引っかかってしまったって感じですかね。

満ち潮の夜、彼女は   ~早見 裕司~

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ミステリーYAシリーズ8作目

今作はミステリーというよりも、ちょっとホラーがかった作品。
とある寄宿制女子高を舞台に6人の女子高生と2人の教師が
織り成す恐ろしい物語。

途中までは
あ~女子高生が同性に憧れる、危ない物語、と言う雰囲気だったけれど
読み進めていくうちに、
それだけではない、恐ろしい展開に。
一人の女子生徒が血を抜かれた状態で殺され、
さらにもう一人。
男性教諭と女子高生が情事中に殺され、
女性教師もすべての罪を告白して自殺をする。
しかし、最後には驚くべき展開が。

非常に面白く読めました。
展開としては
特に目新しいところはないんだけど、
ホラーファンタジーとしては
割とよくできているんではないか、と思う。

ただ、最後の謎解きのあと、
どうして主人公は何事もなかったように
別の学校にいるのか、
事件が発覚したあとの女子高の様子がまったく描かれていなかったので
その点が不満。
また結局主人公は何がしたいのか、その目的も
結局あいまいなままのような気がする。
非常にあいまいな物言いで終わったような感じで
それまでが面白く読めたので自分には物足りなかったように思われる。

でも、ミステリーYAシリーズ。
刊行されるにつれて
面白い作品が増えてきました。
次も楽しみ。

機巧館(からくりやかた)のかぞえ唄   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズ第6弾。

今回の舞台は老探偵小説家の住む機巧館で開かれた
パーティーに夢水はじめ、亜衣、真衣、美衣の三姉妹、いつものメンバーが参加する。
そこで老探偵小説家が失踪するという事件が起こる。
そしてその後に起こる殺人事件。
二度ほど、こちらを『えっ!?』と思わせる箇所があり、
面白い仕掛けになっている。
しかし最後まで
この話が夢か現実の世界か分からないような終わり方で
これまでのシリーズの中では
異色とも思える。
だが、これまでの作品の中で
一番大人が読んでも面白いと思える作品ではないだろうか?

最後の夢水と赤ん坊の話はなくても好かったかな、と思う。
余韻に浸るまもなく、
また別の話(しかも短編)に入るのは
落ち着かなかったなぁ~。

踊る夜光怪人   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズ第5作。

今作では3姉妹の長女、亜衣のボーイフレンド、レーチが
夢水張りに活躍をするシリーズですが、
最終的には
やはり夢水の謎解きと
その後のお祭り騒ぎがメインになっている。

謎は解けてしまうと
「あ~・・・」ってな感じになるものだけれど
その過程をいかに面白く描いていくか、が
ミステリー小説では大切なことだ。
はやみねさんの描くこの夢水シリーズは
確かに小学生高学年向けとなっており、
謎解きにはそれほど難しい要素は入ってないし、解説もしっかり
本文の中に書いてある。
だからその謎解きの過程に
小学生でも、そして大人でも楽しめるように
工夫がなされているように思われる。

今作では亜衣とレーチの恋物語も微妙に絡んできたりして
謎解き以上の、もどかしさ、を読むことができる。
しかし、中学生の恋って
なかなか初々しいですね。

ただ、真衣と美衣の活躍が少なかったのが残念だったかな。

魔女の隠れ里   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズ第4作。

今作は短編2編からなる作品集。
雑誌の連載を依頼された夢水は3姉妹と共にスキー場へ。
その地に伝わる雪霊の秘密。
そして幽霊の描くシュプールの謎。
その2つを見事に解決した夢水は
その後、ミステリーで村おこしをしようとしている笙野之里で
魔女と名乗る人間と謎解きを行う。

トリックは簡単で
特に前半のシュプールの謎なんかは
おそらく誰にでも解けるのではないかと思えるくらいのものであるが、
今作はその謎やトリックよりも
笙野之里で起こる魔女事件での
魔女の切なさなど、心理的なものに重きを置いているような気がする。
これまでの作品が
ちょっとコメディータッチのものが多かっただけに
この作品はその異質さが目を引いた。

ラストも謎の多い終わり方だったけれど、
こちらの謎も容易にそのトリックが解ける。
決して夢水はその謎を解いてはいないのだけれど。

4作読んで徐々にこの面白さにはまりつつある・・・

人生勉強   ~群 ようこ~

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すごい古い本ですけどね・・・。

群さんの日常を描いた私小説的エッセイ。
う~ん、深い。
っていうか、なぜにこんな面白い人が集まるのだろう?って
思ってしまう。

ささやかな人生を願っても
生きていくのは大変だ~。

まさにその通り。
ささやかでいることが一番難しいのかもしれない。
そんな風に思った。

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