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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
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ハンプティ・ダンプティは塀の中   ~蒼井 上鷹~

hampty.jpg


蒼井さん5作目。とりあえずコンプリート。

しかし、一番、すっきりしない展開だったな。
5編からなる連作短編集。

傷害の疑いで留置所に入れられたワイさん。
そこで知り合ったのは
ユニークなメンバーだった。
メンバーが入れ替わり立ち替わりするけど、
それぞれが謎を持ち
それを同じ房にいるマサカさんが解き明かす。
このマサカさんがハンプティ・ダンプティに似た体型。
その明晰な推理で謎を解き明かす。

が、

なんというか、
謎解きはされているんだけど
なぜだか置いていかれた感じがするのは気のせい?
本の中では解決されているんだけど、
いや、結末がはっきりされてないので
なんだかもやもや感が残ってしまう作品でした。

読む人の裏をかいているような
しかし、
これまで読んだ作品とはちょっと違う感じがして
なんだか消化不良でした。

まぁ、留置場内での生活ぶりが少し分かったのは
良かったですけど。
いや、分かったところでどうにもならないんですけどね。

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苗坊の読書日記

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どろ   ~山本 甲士~

doro.jpg


人生転落劇場!

ちょっとした誤解から嫌がらせがどんどんエスカレート。
犬の糞を玄関先に投げ込む、
偽の出前を注文する、
花壇の花を引きちぎる、
花壇に除草剤をばら撒く、
なんてうちはまだかわいい?

少しずつエスカレートし、
終いにはお互いの命まで削りあうようになってしまう。
そして、家庭も仕事も失っていく。

傍から見ると、なんてバカらしい、なんて思えるけど、
当事者にとっては、
まさしく生きるか死ぬかの問題。
しかし、ここまで行ってしまうものなのか?

プライベートでも仕事でもストレスの溜まることは多い。
特に対人関係においてはその度合いも強くなる。
だから、ちょっとしたことがきっかけで
何もかも分からなくなるくらい、
ヒートアップしてしまうのも分かるような気がする。

普通の生活を送っていたのに、
いつの間にか人生をどんどん常軌を逸した行動を
取るようになってしまうのは
この前に読んだ『かび』でも経験したけれど、
実は自分にもその可能性が無いとは言えないのが怖い。

人生転落・・・したくないなぁ~。

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ほんだらけ
しんちゃんの買い物帳

FLY, DADDY, FLY   ~金城 一紀~

fly.jpg


ゾンビーズシリーズ第2弾。

でも今回の主役は鈴木一という冴えないサラリーマン。
娘への暴行事件を機に
暴行相手の高校ボクシングチャンピオン石原に無謀な闘いを挑む。
その師匠となるのが
ゾンビーズメンバーの朴舜臣。
その特訓により鈴木は石原を倒すことができるのか!?

すごく面白かった。
冴えないサラリーマン・鈴木が少しずつ肉体改造をしていき、
最終的にはたった一ヵ月半で見違えるほどの体つきになり、
まぁ、精神的には最後の最後まで・・・だったけど。
それでも最後はスカッとしたなぁ~。
まぁ、実際には勝てる相手ではないだろうけど、
そこは小説だし。物語りだし。フィクションだし。

本編もいいんだけど、
やっぱり愛すべきは山下だな。
あのアンラッキーを呼び込む力はすごい。
近くにいたら全部不運を持っていってくれそう。

レヴォリューションNO3と比べると時間軸がこっちの方が早いんだね。

映画化もされているようだけど、
舜臣は岡田准一かぁ~。
ちょっとイメージ違うような気がするな。
どっちかというと南方っぽい気がするんだけどな。
これは映画も見てみたいかも。
しかし、高校生の役を須藤元気がやるってどうよ?
って言うかみんな相当な年長さんが高校生役やってたんだね・・・。




普通じゃない   ~原田 マハ~

extraordinary.jpg


SNSのmixiから誕生した小説。
mixiはやってるけど、気付かなかった・・・。
登場人物がmixi内で日記も書いてたらしい。
気付かなかった・・・。

まぁ、いいけど。

物語は日本一のガーデナーになりたいと希望を持つ
御厨しいながある日大企業の社長と出会うところから始まる。
自分の日常に辟易していたしいなが
ある日を境に植物と話せるようになる。
そしてその大企業の社長から直々に就職を勧められ
就いた職場はその社長の妄想を形にする課だった・・・。

社長の妄想は一つ一つ形になっていく。
それを一手に引き受けていたのが矢車という男。
矢車と一緒に妄想を形に変えていくしいな。
ここで恋愛話になっていくのか、と思うと、そうでもなく。

ただの恋愛話で終わらせないところが素晴らしい・・。

社長の最後の妄想は
都内のビルの屋上を緑化すること。
紆余曲折を経てそれに成功するしいな達。
そして二人は・・・ハッピーエンド?

になるはずもなく、

矢車は別の女性と・・・

いや、主人公が恋愛でハッピーにならない小説って
なかなかないけど、
これは恋愛小説ではないからな~。
しいなの成長小説としては、なかなか良かったのではないかと。

物語ではしいなは植物と話ができる設定で
彼女の元には社長とであったときにもらった
鉢植えの花が。
その鉢植えがものすごくいいんだな。
EOという名のその花は・・・
エンドレスお花畑という名前だけど・・・
もちろん普通じゃない=extraordinaryともちゃんとイニシャルをあわせてるんだけど、
エンドレスお花畑は屋上を緑化させるプロジェクトにも
ちゃんとリンクさせてあるのがいいよね。
このEOが物語の中でも重要な役目を随所で果たしていて
陰の主役です。
このEOも何故かmixi内でちゃんと日記を書いてるのが・・・。

ミクドラ第1作らしいですけど、
なかなか楽しく読めました。

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ナナメモ



海を抱いたビー玉   ~森沢 明夫~

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3回泣ける・・・らしい。

魂を持ったボンネットバスが昭和40年代の瀬戸内の島から
平成の大震災に見舞われた山古志村まで数奇な運命を走りぬく。
そしてその傍らにある手にしたものに勇気を与えるビー玉。

フィクションかと思ったら
このバスは実在のバスで
実際に同じような経緯で今も湯沢の町にあるらしい。
もちろん実話とフィクションを織り交ぜてあるんだけど
読んでいて
本当に物には「魂」が宿ることもあるのかもなぁ~なんて
非科学的なことを思ってしまいました。

バスを愛する人たちの温かさが
じんわり染み渡ってくる作品でした。
そう、大切に思うことで物にだって「魂」は宿るのかもしれない。

瀬戸内の島のバス運転手の親子から始まる
このバスの物語。
バスとの別れに号泣する少年。
バスとの出会いに笑顔がほころぶ町の人たち。

あったかいなぁ~。
3回は泣けなかったけど、
1回は涙にじみました。

水銀奇譚   ~牧野 修~

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ミステリーYAシリーズ9作品目。
すでに11作出ているようですが、
なかなか追いつけません。

この作品もホラーファンタジー系。
ミステリーというよりは
ちょっと怪談チックな、オカルトチックな、
そんな話です。

まぁ、そういう話だと思えば、
悪くはないかな、と思うけど、
ちょっと強引なんだよな~。
最後は夢オチに近いもの?
結局何事もなかったように(性格が変わってるようだけど)
日々の生活を送ってる。
あれだけ死人が出たのに、結局は誰も死んでないし。
夢オチというか、
きっと、死んだやつらの力で
過去が変わってしまったってやつ?
でもその死んだやつらも、普通に生きているようだし。
やっぱり夢オチですか?と突っ込みたくなるような
結末に、ちょっとだけ落胆。

悪くはないんだけどね~。
悪くはないんだけど。
ちょっと消化不良でした。


出られない五人   ~蒼井 上鷹~

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東京郊外のビル地下にあるバー“ざばずば”に集う男女5人。
脳溢血で急逝した愛すべき酔いどれ作家・アール柱野を偲び、
彼の馴染みの店で一晩語り明かそうという趣旨の会合だった。
だが、突如身元不明の死体が目の前に転がり出たところから、
5人に疑心暗鬼が生じる。殺人犯がこの中にいる!?翌朝まで鍵を
かけられ外に出られぬ密室の中、緊張感は高まっていく。しかし5人には、
それぞれ、出るに出られぬ「理由」があったのだ…。

う~ん、長編だとやっぱり展開に緩みがあるというか、
シャープな感じがしなくなりますね。
4作目ですが、やはり長編よりは短編の方が
そのすごさが出る作家さんですね。

次から次に出てくる謎、というか
謎が解決されないまま
終わってしまっているような、
ぽ~んと放り投げ出されたような,そんな感じを受けました。
結局、バーの控え室にあった死体は誰?
玉置=田沼夫人??
分からなかったのは俺だけ??

でも、アール柱野はいいキャラなので
逝ってしまう前の姿をもっと見てみたい。
あと、がしゃぽん(うちのほうではがちゃがちゃ)も
本当にあれば楽しいかも。

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読書感想文 と ブツブツバナシ
ナナメモ
苗坊の読書日記

愛があるから大丈夫   ~松久 淳~

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主婦の友社・・・

主婦の友で連載してたんでしょうか?
それにしては・・・
主婦の方々はこんなの読んで楽しいのかな?と思える一冊。
登場人物は男二人。
この二人の大学生から30歳になるまでの約10年間の
女性遍歴を交互に描く。

出だしは『マリコは大変』に似てる思ったけど、
内容は。。。
男の欲望をそのまま本にしてみました、って感じの
やる、やらない、の世界。

今の自分からすると、
えげつな、と思うんだけど、
ふと思った。
90年代にこの年代だとすると
まんま自分と重なるところが多い。
まぁ、自分の方が若干年上ですけど。

この当時同じように・・・
いや、そんなことはないけど。

まぁ、この作品は広くお薦めしません。
読む価値もなかったかな、と
まぁ、若ければ
酒の肴程度に話せるシモの話し、といえばいいんでしょうかね・・・。

九杯目には早すぎる   ~蒼井 上鷹~

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蒼井上鷹デビュー作。
なのに読んだのはこれが3作目。
『二枚舌は極楽へ行く』とは違って
各話独立してます。
ただ、『二枚舌は極楽へ行く』とちょっとだけリンクしてますよね。

さて、
いきなり1本目の『大松鮨の奇妙な客』で
え、そうきたか、という切り返しにちょっと興奮(笑)
『キリングタイム』のえ?そっち???という展開に興奮(笑)
『私はこうしてデビューした』の狛江というストーカーチックな男に
驚愕しかしその実態にさらに驚愕、隠された事実にあらびっくり(笑)

デビュー作でこう来たか~って感じで
やっぱりかなり気になる作家になりました。
でも3作目ですけど、
これが一番面白かったかも・・・。

長編よりも短編に光る作家さんのような気がします。

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ひなたでゆるり
しんちゃんの買い物帳
はちみつ書房
本を読んだり・・・
いつか どこかで

ぼく、オタリーマン2   ~よしたに~

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第1作がおもろかったので購入。

いや、何が面白いって
僕、オタじゃないんだけど、
かなり分かる、これ。ってところでしょうか。
オタクの青年のサラリーマン日記、なんだけど、
きっと誰もが
こんな思いをしながら・・・
いや、しねぇか。

周りに一人はいそうな感じのよしたにくん。
身近にいたら
友達になりたいかも。
そのくらい、
親近感湧く内容でした。

まぁ、自分も読書オタなのかもしれないけどね・・・。
誰にもわかってもらえないことも多いしねぇ・・・。

桜色のハーフコート   ~赤川 次郎~

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毎年9月に赤川次郎さんのこのシリーズが登場する。
杉原爽香シリーズである。
今作で20作目。
年に1回の刊行だからもう20年になる。
同じくらい長いシリーズや
巻数の多い作品はいくつもあるけれど、
このシリーズの最大の特徴は
登場人物が毎年1歳ずつ年を取っていくこと。
15歳で登場した爽香も34歳になっている。
初めてこのシリーズを手にしたとき20歳だった僕は
来年・・・。
毎年のように事件に巻き込まれ、危ない目に遭いながらも
無事生還を果たす爽香。
彼女こそ、スーパーウーマンだよな。

今作でもいつの間にか事件に巻き込まれてしまっているんだけど、
ただいつもと違うのは
あまり爽香の活躍がなかったことだ。
というよりほとんどなかったような・・・。
さびしいような、
でも、危ない目に合ってほしくないような・・・。
だから、フィクションの世界だと分かっていても
20年も読んでいると・・・。

登場人物も
20年のうちに、出てこなくなった人もいれば、
新しくレギュラー(?)になる人もいる。
爽香も高校生になり大学生になり、
就職し、結婚し・・・。
まさしく本物の人生劇場を見ているようだ。

また来年、
今度は35歳になった爽香に会えるのを楽しみにしておこう。
次作でこそ、母親になった爽香を見てみたい。

最初は中学生向けの学習誌に掲載されていたこの作品も
今作では『看護と介護』に関する雑誌に掲載されていた模様。
年を取るとこうなっていくんだなな~、と
そんなところでも妙に納得させられました。


石川くん   ~枡野 浩一~

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いいのか!?
ここまで書いていいのか!?
と思わせるほどの暴走振り。
歌人石川啄木をこれでもか、とけちょんけちょんに
けなしつつ、
愛情溢れる(?)悪意ある(?)見事なまでの新解釈。
啄木好きには腹の立つこともあるかもしれないけれど
これはこれで面白いと思えます。

啄木の句に本人の感覚による現代語訳を添付。
こうやって現代語に直すと
確かに親しみもてるけれど、
はて、それでいいのか?とも思ったり。

最後のページの啄木の肖像画に描かれた
様々ないたずら画。
そういえば、高校くらいまで
教科書に載っている作家の顔にこんなふうに
ラクガキしてたなぁ~と
懐かしく思いました。

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ALWAYS 続・三丁目の夕日   ~山本 甲士~

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映画にもなった漫画『三丁目の夕日 夕焼けの詩』
そのノベライズ版が『ALWAYS 三丁目の夕日』
11月には映画の続編も公開されるということで
この作品は漫画と新作映画の脚本を原案に、
ノベライズ化されたもの。

漫画の方は全巻持っているので
作品の中のエピソードも覚えのあるものが多かった。
漫画としてではなく小説として読むと
自分の思い描く世界が広がっていって
これはこれでいいなぁ。
でも登場する人物は漫画の中の顔がしっかりと
でてくるんだけど。

最後の章はいかにも映画向けの内容。
茶川が主役だけれれど
漫画の茶川ではなく、映画で吉岡秀隆の演じた茶川風で
漫画のファンとしてはそこがいまいちでした。
映画の方は評価が高かったけど、
原作ファンとしては
許せない部分もあったりして・・・。

昭和30年代。
当然知らない時代なんだけど、
懐かしさが溢れています。
田舎の40年代は
都会の30年代に等しいのか!?と思ってしまいますよ。



二枚舌は極楽へ行く   ~蒼井 上鷹~

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衝撃のデビュー作を読まずに2作読んでみました。
まぁ、デビュー作はまたの機会にということで。

さてさて、この作品ですが、
ショートショーと呼ぶのにふさわしいものから
ちょっと長いものまで
12編の作品が収録されています。
そしてそれぞれがちょっとずつリンクしあっているんですが、
まぁ、それが大きく何かに影響するということもないんですけど、
その絶妙なリンク具合にかなりきましたね。
いやぁ~楽しい。
しかし、『ミニモス』のお話だけリンクがつかめない。
う~んどこにあるんだ!
まぁ、もう一度読み直してみようって思わせるくらいのものでした。

特に良かったのは『待つ男』ですね。
なんか、しんみりしてしまいましたけど、
こういう作品もいいなぁ。
ミステリーではないけれど
ぐいぐいっと引き込ませる内容でした。

それより『ミニモス』との関係が気になって眠れないかも(笑)

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下北沢   ~藤谷 治~

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『アンダンテ・モッツァレラチーズ』で
合わないなぁ~と思って以来、手を出してなかった藤谷さんですが、
なんか、わりと他の方の評価は高かったので
別の作品を読んでみようと。
そして手に取った作品がこれ。

下北沢って
田舎の人間からすると
若者の町、お洒落な町なんてイメージが強いんだけど、
ここに出てくる下北沢は
もちろんそんな一面も持ちながら
古い住宅地としての面もあり、
若者だけではなく、年を取った人も生活している
普通の町だった。

雑多な町というイメージを植えつけられた感もあるけれど
それはそれで逆に親しみを持てる。
ここに登場する人物たちも
どちらかというとルーティンな毎日を送っている人ばかりではなく、
ちょっと不安定。
でも逆に自分に素直で愛すべき人たちでした。
あ、詩人はどうかと思うけど、
でももしかしたら主人公の勇と同じような態度を取るかもしれない。
そして最後は・・・。

ちょっとだけ藤谷さん、いいかも、と思いました。
とりあえず次の作品行ってみよ~。

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しんちゃんの買い物帳


レヴォリューションNO.3   ~金城 一紀~

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サイコーに面白かった。
僕をはじめとする登場人物が
生き生きとしていて、躍動感が凄い。
魅力溢れるキャラのおかげで
物語も凄く面白くなっている。

ゾンビーズの面々。
ちょっと見はばらばらで絶対につるまなさそうなのに、
何故か一致団結して事に当たる、
その姿は本当に爽快でした。
何でこんなに熱くなれるんだ??こいつら。
羨ましくも感じられました。

でも最初に主要人物であろうヒロシがいなくなってしまうのは
残念でしたけど、
読んでみると
時間的には掲載順の
「レヴォリューションNO.3」→「ラン、ボーイズ、ラン」→「異教徒たちの踊り」ではなくて
「異教徒たちの踊り」→「レヴォリューションNO.3」→「ラン、ボーイズ、ラン」のようで
「異教徒たちの踊り」でヒロシの言葉にグッと来ました。

特に気に入りなのは山下。
周りにこんなヒキの弱いやつがいたら
迷惑だろうけど、
かなり楽しく過ごせるかもなぁ~なんて
思いながら読ませてもらった。
続編の方も読まなくては、と思わせてくれる
なかなか良い本でした。

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はちみち書房
日だまりで読書

白の鳥と黒の鳥   ~いしいしんじ~

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さすがのいしいしんじワールド。

珠玉の童話集といってもいいのかな。
短編小説というより
いしいしんじらしさ溢れる創作童話集といったほうが
いいと思う作品群でした。

『雪屋のロッスさん』のような
淡い感じではなく、
どちらかというと
黒、もしくは灰色の印象を受ける。
そう、大人向けのひねりの効いた童話集でした。

一見愛らしい、一見グロテスクさも併せ持った
不思議な作品集でしたね。
分かりそうで分かりづらい。
分からないんだけど、
でも分かりやすい。
本当に不思議な作家さんです。

ボロボロになった人へ   ~リリー・フランキー~

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ダークですね。

何ともいえない雰囲気を醸し出した短編集です。
エロくもあり
グロでもあり、
だからといって
イヤな感じはしないのは不思議です。

誰もが抱えている不安や焦りや悩みを
彼独特の表現で描いているような気がします。
『死刑』や『おさびし島』なんか、
読んでて怖くなりましたけどね。

『東京タワー』を思い描きながら
読むと、痛い目に合うかもしれません。
『東京タワー』とはまったく異なものです。


あやかし修学旅行   ~はやみねかおる~

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名探偵夢水清志郎シリーズも11作目。
そろそろねた切れか?と思いつつ
今回は虹北学園の修学旅行編。

修学旅行で起こる様々な謎を夢水教授が解き明かす!
なんて期待してたけど、
今回の事件は・・・
修学旅行の話がメインで
謎は刺身のツマのような扱いでした。
まぁ、修学旅行の楽しさは十分に伝わってますけどね。

ただ、あまりにも設定が現実離れしているので・・・。
はやみねさんは教員をしてたこともあるので
自分の設定にもきっと
自分で書きながら苦笑してるんじゃないかと。
第一修学旅行の行き先から予算から何まで中学生が
仕切ることはまずありえないと思うんですけど・・・。
内容に関しては生徒の声が十分生かされることはあるだろうけど、
修学旅行は学校行事なので
生徒が立案することはないよね。
なんか、はやみねさんの描く学校は
彼の理想とする学校のような気がします。
悪いことではないけれど、
ちょっと現実離れしてたりして、
苦笑してしまうことがたびたび。。。

話自体はミステリー物としてはかなり弱い、内容でした。
でもミステリーとして読まなければ
十分楽しめるかな。


いしいしんじのごはん日記   ~いしいしんじ~

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日記風エッセイ?
エッセイ風日々の出来事?
そんな感じのお話ですが、
毎回、ちゃんとご飯の話でまとめられてます。
豪華な食事もあり、
質素ながらすごくおいしそうな食事あり、
旬という言葉を改めて考えさせられる話ばかりでした。

ごはんの話だけではなく創作秘話もあったり、
なかなかおいしい本でした。

踊るギムナジウム   ~森 奈津子~

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4編からなるゲイコメディ集。

ゲイをキワモノとして扱っているわけではないけれど。
まぁ、ゲイ同士の恋だとか愛だとか肉欲だとか、そんなんではなく、
単にゲイとその周りの人の関係を面白おかしく描いてるって感じ。
どちらかといえば
ゲイパワーに押されまくってる気がしますが。

どれもくすっと笑える程度で
コメディと言い切るのはちと苦しいかな、と思うけど、
まぁ、お気楽な気持ちで読むには
ものすごく面白いかも。
特に『踊るギムナジウム』のあほらしさは素晴らしい。
結局メインな登場人物みんなゲイじゃん!!
主人公もあっという間に少年の虜になっちゃうし。
意味分からん。
でも面白い。
しかし自分の感情が高まると勝手に鳴り出す腕時計。
そして本音を語りだす。
その本音がほとんど男に対する恋心。
お~~~い、と思わず突っ込んでしまいたくなる展開に
ふとわれに返ってくすりと笑う。
こんな変な世界、いってみたい、
とは思わないけど、
こっそり覗き見て
腹抱えて笑ってみたい、そう思いました。

バカらしくて笑える、そんな素晴らしい小説でした。


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