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Author:す~さん
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キューピッドの涙盗難事件    ~真瀬 もと~

cupid.jpg


ミステリーYAシリーズ第11作目。

昔読んでいた名探偵シャーロック・ホームズ。
ワクワクしながら
その謎解きに夢中になっていました。
久しぶりにホームズの活躍ぶりに
やはりワクワクしながら読みました。

もちろん作家はコナン・ドイルではありません。

なので、ちょっと昔読んでいたホームズ物とは違うんですけどね。
あの助手ワトスン君もいない。
まぁ、助手じゃないんだけど、
自分の頭の中ではワトスン君はずっと助手って立場だったんで・・・。

その代わりにロンドンの貧民街を根城にする少年たちが
イレギュラーズと称してホームズの手伝いをしている。
そのメンバーの一人リアムを中心に
キューピッドの涙という宝石に関わる殺人事件の謎を
ホームズか華麗に解決していく。

面白いです。
ずっと昔少年だったころホームズシリーズを
漁って読んでいたころを思い出しました。
ワクワクしながら、ドキドキしながら。
1ページずつ大切に。
もちろんドイルの文章ではないので
あのころ感じた恐ろしさなんていうのも
まったく無かったけれど(大人になったからか・・・・)。

物語の本筋とはちょっと離れたところでも
リアムとその父親のお互いを思う心情であるとか、
謎の夢を見る隣人の少女だとか、
読みどころは満載です。

ミステリーYAシリーズではまたまたNO1が出てしまいました。

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誘拐ラプソディ   ~荻原 浩~

yuukai.jpg


一気読みでした。
荻原さんはこういったユーモア溢れる小説の方が
いいなぁ~と思うのは自分だけでしょうか?

借金を抱える伊達秀吉は勤め先の親方を殴って金と車を奪い逃走。
奪った金はすぐに底を尽き、
帰るに帰れない伊達は死のうと思いたつが・・・
いつの間にか車に乗り込んでいた家出少年を
誘拐し、身代金を奪おうと画策するが・・・
誘拐した少年はとんでもない家の子どもだった!!

なんというか
一応犯罪小説なので緊迫感が大切だとは思うんだけど、
なんだか、伊達や誘拐された少年伝助がほんわかしていて
妙な切迫感や緊迫感があまり感じられない。
もちろん伝助の家のものに見つかって、襲われそうになったり
香港系マフィアに襲われたり
緊迫するシーンはあるんだけれど
なぜか、最後にはにんまりしてしまうオチがあって
なかなか本から手を放せませんでした。

成長した伝助が
この伊達との3日間をどう思いながら
過ごして行くのか、
そちらの方にも興味があります。
後日譚なんかでないかな~??

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それでも本を読む


コスプレ幽霊 紅蓮女   ~上甲 宣之~

kosupre.jpg


冴えない29歳の小学校教師辺倉史代。
生徒からも上司である教頭からも馬鹿にされ、
授業は成り立たないし、生徒のこと何一つ分かっていないダメ教師。
しかし彼女には誰にも言えない楽しみがあった。
それは・・・

都市伝説を絡めた物語で、
その都市伝説を作り出し、紅蓮女に変装し、自ら人を恐怖の底に
叩き込むことを楽しみにしている、ちょっとイッちゃった感じの女性教師。
その紅蓮女が少しずつ少しずつ
ただ人を脅かすだけではなく、
何故だか望霊(人に希望を与える亡霊)として、周囲の人の気持ちを救って行く。

この展開はありか?最後までただ人を驚かし続け
自分を慰める女の物語でも良かったのではないか??
などと思ったけれど
最終的にはやはり亡霊ではなく望霊として
終わった紅蓮女を描くことできっと何か伝えたいことがあるんだろうな、と。
そう、きっと自分が思っている以上に人間は何らかの価値があって
生まれ育ってきたんだ、っていう、そんなもの。
まぁ、違ってたら・・・

この紅蓮女が人を脅かす場所として選んだ場所に
阿鹿里村が登場したり、
しよりに愛子も登場。
『地獄のババ抜き』にした登場した怪しげな女も登場。
いたる所に別作品とのリンクがあり、
それはそれで楽しめました。

SPEED   ~金城 一紀~

SPEED.jpg


ゾンビーズシリーズ第3弾。

いいですね~。この勢い。
女子高生が自殺した家庭教師の死の謎を解くために
仰いだ師は・・・
朴舜臣だった!

『DADDY FLY DADDY』ではさえない中年男を、
この『SPEED』ではお嬢様学校に通う女子高生を
立派なファイターに変えてしまう舜臣。
そしてその背後で綿密な計画を立てる
南方始めとするゾンビーズの面々。
しっかり役割分担ができていて、いいんだけど
今回はゾンビーズ自体の活躍の場面が少なかったなぁ~、って言うのが印象。
それでも最後の学園祭突入には
血湧き肉踊る、的活躍で読んでる分にはスッとした。

でも、毎回こんな展開だと飽きられるんじゃないかと
他人事ながら心配です。
次作、もし出るんだったら
ゾンビーズ大活躍の巻を読みたいものです。

この作品でも山下のちょっと不幸っぷりがところどころに
アクセントとして描かれていて
山下ファンとしては
嬉しい限りです。

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日だまりで読書
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粋な提案
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ミッキーかしまし   ~西 加奈子~

mickeykashi.jpg


西さん初のエッセイ集。
なんか、想像してたよりかなり豪快な人・・
といっても酒の話においてですが・・・。

凄く可笑しい人なんだな、とこのエッセイを読んで分かった。
可笑しいけど、かわいい。
そんな感じ。
素の西さんが垣間見られて、いい感じです。
何気に大阪弁が心地よかったりするんですよね。

自分を飾ろうとせず
ありのままの姿を見せている
西さんにさらに好印象でした。

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ホームレス中学生   ~田村 裕~

homeless.jpg


お笑いコンビ『麒麟』のツッコミ担当田村裕の作品。
突然父親から『解散!』の一言で家を失った田村少年と兄姉。
そこから田村少年のホームレス生活が始まる・・・。

まぁ、ホームレス生活も1ヶ月ほどで終了するわけだけど、
その間の涙ぐましい生活ぶりが笑えます。
いや、笑ってはいけないのかもしれないけれど、
今だから笑える、ってことでよろしく。

兄姉も神社でホームレス。
弟は公園でホームレス。
普通はそこまで堕ちるもんか、と思うけれど、
事実であるからしょうがない。
しかし、ちゃんと神様はいるんだな~。
彼らの周りの親切な人々のおかげで
ホームレス生活に終止符を打ち、
普通の生活に戻るわけだけど、そこでも問題多発。
なかなかHappyにはなれない。
でも、悲壮感ばかりじゃない。
そこには笑いがあり、愛がある。
兄姉の弟に対する思いが凄くいい。
そして田村少年の母親に対する想いが切ない。

そして何物にも変えられないのが
人との出会い。
その出会いを通して田村少年は
生きて行く意味を知り、
人への感謝の心を身につけ今に至る。

芸人さんが書いた本。
ただそれだけではない『何か』がこの本にはある。
確かに文章的には稚拙な感じもするし
(それが味にもなっているけれど)
それ以上の良さがいたるところから伝わってくる感じがして、
なかなか良い本を読ませてもらったって、感謝ですね。

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ほんだらけ
待ち合わせは本屋さんで


ミッキーマウスの憂鬱   ~松岡 圭祐~

mickey.jpg


夢と魔法の王国、ディズニーリゾート。
そこで働くことになった後藤。
そこで見たものは
思っていたものとまったく違う世界だった。

ディズニーランドのバックステージを描いた作品です。
フィクションだと謳ってありますが、
もちろん取材してある程度までは真実も含まれているんだろう、と
思います。
TDR好きとしては
こんな裏側読みたくなかったぜ!!ってな気持ちもあって複雑です。

正社員とTDRを裏で支える多くの準社員。
その差で見られる差別。
どこにでもあることだろうけど、
やっぱり夢と魔法の王国では見たくなかったね~。
でも、これだけ大きい企業なので
無い方がおかしいとも思うけど。

主人公後藤が最初っからうざい。
こんなやつがいたら正直いやだ。
今与えられている仕事に難癖付け、
自分勝手に行動して、
上を目指す、とか考えている、
青いだけの青年。
でもたった2日で、その心境にも大きな変化が。
最後には「こいつ、やるじゃん」って思えるようになりました。

規則も大事なんだけど、
やっぱり夢を与える仕事なんだから
規則ばかりに縛られてはいけないよな~と思わされました。

ってか、これ読んで
またTDR行きたくなってしまったよ。

XXゼロ 呪催眠カーズ   ~上甲 宣之~

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『そのケータイはXXで』『地獄のババ抜き』に登場する
ハサミを駆使する殺人鬼西園寺レイカ。
そのレイカがいかにして殺人鬼になってしまったのか、
その謎がこの本を読めば解決できる。

正直切ないです。
何故にレイカが殺人鬼になってしまったのか、
その訳を知ってしまうと本当に切ないのです。
ただ愛する人のため、
彼女は記憶を無くし、
殺人鬼として生きていくことになるのです。

そして何故レイカが執拗に愛子を狙うのか分かります。

『そのケータイはXXで』に登場する阿鹿里村。
レイカとも深い関係があります。
それは読んでからのお楽しみ。

呪催眠だとか
まずありえなさそうな展開だけれど
読む側としては
一気に叩き込むかのようなスピード感に
酔いしれてしまいます。

『そのケータイはXXで』へと続いていく特別編。
こちらから読んでも大丈夫だと思います。

しかし、このシリーズの主役は間違いなくこのレイカだよな~。
しよりも愛子も頑張ってるけど、
やはりレイカの凄さは際立ってます。

映画版ではレイカを小沢真珠がやるみたいですが、
あ・・・・
まさに適役かも・・・。

黒猫/モルグ街の殺人   ~エドガー・アラン・ポー~

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『黒猫』を始めて読んだのは多分小学生のころだった。
そのときに猫、特に黒猫の怖さを刷り込まれたような気がする。
いまだに猫は苦手です。

改めて読み返すと、
これは黒猫が悪いんじゃなくて、
完全にこの男が悪いだろう、ってことは分かります。
自己破滅型の典型だな。

少しは猫に対する苦手意識がなくなるかな・・・。
いやそれはもう無理のような気がする。

他の作品も
同じように、自己破滅型の主人公が大勢登場する。
自分で罪を犯し、
自分で告白し、
そして破滅へと導かれていく。
人の心の弱さを垣間見せるかのような作品群に、
クラッと、きますが・・・。

新訳として登場した今作品。
しかしまだ多くの読者を得るには
固いかな、と思う。
『超訳』とまでは行かなくても
今の時代にもっと合わせると
若い人たちもこの本に手が出せるのではないか、と思う。

古典名作としてこれからも読み継がれていって欲しい作品である。


月蝕島の魔物   ~田中 芳樹~

moon.jpg


ミステリーYAシリーズ第10作目です。

この作品が一番面白かったかもしれない。

冒険小説風の表紙。
ビクトリア朝時代の2大文豪「ディケンズ」と「アンデルセン」
クリミア戦争、そして従軍看護婦として活躍した「ナイチンゲール」
そのほかにも当時の有名人がたくさん出てきますが、
まぁ、それはほんの味付け程度で。

物語の核は月蝕島に現れた氷漬けの帆船。
この帆船をめぐって
主人公ニーダムとメープル、そして2大文豪が世にも恐ろしい
経験をする。

中盤から後半にかけて一気にたたみこむかのような
展開にちょっと付いていけなくもありましたが
全体的に怪奇小説としては
面白く読めました。
「ディケンズ」や「アンデルセン」はこんな人物だったのか?
そんな思いもありはしましたが
この二人無くしてはこの物語は進行しないので。

冒険小説というより怪奇小説。
史実とは異なるけれど、そこはフィクション。
楽しく読ませてもらいましたね。

ミステリーYAシリーズでは今迄で最高の作品です。


海辺でLSD   ~川島 誠~

LSD.jpg


7つの物語の連作短編集。
長いものから短いものまで
雑誌に掲載された時期もまちまちなので
なんとなく違和感があった。
悪くは無いんだけど、
主人公の弱さ、脆さ、危うさ、不安定さが
好きになれない理由かもしれない。
主人公の対照的な二人の兄の描き方も
ステレオタイプ的であまり好きになれなかったなぁ~。

部活にバイトにアバンチュール(?古っ)
色々目を向けさせているけれど、
どれにも集中できなくて
そこが残念でした。

まぁ、現役の高校生ってきっとこんなものなんだろうけどね。


夏の力道山   ~夏石 鈴子~

rikidouzan.jpg


『主婦の見解』と『私(個人)の見解』は違うんだ!
けだし名言です。
そうだよな~。
相手を立てるためには
その時々の見解で行かなきゃな~。
自分の我を通すだけじゃなく、
相手を立てることも夫婦生活では大事。
これは夫婦生活だけではなくて、
色んな関係で使える、なと。

ただこの作品に出てくる
主人公豊子さんのだんなはいただけない・・・。
こんな男にはなりたくないぞ!と心に強く感じました。
ちょっと女性に依存しすぎ。
もしかしたら女性って
こんな夢見る少年っぽさの残った男がいいのだろうか・・・。

豊子とその同僚の緑の仕事に対する考え方が
すごく共感できた。
実行するのはなかなか難しいけれど・・・。
意識するだけでもずいぶん違ってくるような気はするんだけどな。

つくもがみ貸します   ~畠中 恵~

tsukumo.jpg


しゃばけシリーズとまた違った妖たちの活躍するお話。

お紅と清次は深川で損料屋を営む姉弟。
その二人が商う古道具の中には100年のときを経て
付喪神になったものも多い。
その古道具と姉弟が繰りなす人情話。

しゃばけシリーズと違って
こちらでは人と妖との距離感が微妙に遠い。
付喪神たちは姉弟とは口を交わそうとしないし、
お互いのことをあまり快く思ってないところもあったりして、
しゃばけとはちょっと雰囲気が違います。
しかし、その付喪神たちを貸し出すことで
色んな情報を得、謎解きをしていく姉弟。
メインに流れる話はお紅の気にする香炉「蘇芳」とその持ち主の行方。

最後はその持ち主の行方も分かるのだけれど、
また別の展開が待っている。
まぁ、読んでく途中でこうなるのかな、という気はしていたけれど、
もう少し引っ張っても良かったのかな、と。
また違う展開もあっても面白かったのではないか、と思います。
この結末になったことで
なんとなく、このシリーズは終わるような気もするのですが・・・
どうでしょ?

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ユーレイ Night!   ~彩原 優実~

yurei.jpg


これは・・・

なんといってよいか・・・。

あまりにも軽すぎる・・・。

ライトノベルとは謳っていてもこれはあまりにもひどいんじゃないか?

そう思えてしまう内容。

短大生になろうとする主人公は
ある晩車にひき逃げされて幽霊になってしまう。
轢いた犯人は死体を車に乗せて人里離れた山奥へ。
そこでは悪魔教による悪魔降臨の儀式が行われようとしていた。
その生贄として選ばれたのがその主人公。
しかし、体を返して欲しい主人公はすぐそばにいた
幽霊に手を貸してもらうのだが・・・

悪魔と天使が入り乱れ、
最終的には・・・そのオチか!

これで1000円は高すぎないか?
それが感想。
筆者が14歳のときに書いたものを加筆訂正したものだそうだけれど、
しかし、ここまで幼稚なのはいかがかと。
その後第2弾も出てるんだから
面白いのか・・・・。
amazonの評価もすごく高いんだけど・・・。

物足りなさ100%です。

多分第2弾は読まない。

ホテルジューシー   ~坂木 司~

hoteljuicy.jpg


『シンデレラティース』の姉妹作品といっていいですよね。

冒頭の部分は『シンデレラティース』重なっており、
サキメインが、『シンデレラティース』へ、浩美メインが『ホテルジューシー』へと
繋がっていきます。

ところどころサキとのメールのやり取りがありますが、
両方読むと
『なるほど!』と思えます。
あのときのヒロちゃんのメールはこのことだったのか、とかね。

そして引きこもり探偵シリーズにも登場した
あの女の子も出てきますが、
なんかぜんぜん印象が違うような気がする。

で、物語は
石垣島で働く浩美がなぜか那覇のいわくありげな
ホテルジューシーへと働く場所を変えることに。
そこで出会う一風変わった人たち。
オーナー代理を一とする面々も、客としてくる人たちも。
浩美の頭を悩ませる悩ませる。
しなくて良い心配をするのは大家族の長女として生まれた性なのか。

まぁ、日常の些細な謎、というか、ミステリーとは呼べないし、
ちょっと変わった出来事を浩美とオーナー代理の安城が
解き明かす・・・・というほどでもないが。

浩美の頭の固さがちょっと鼻につく。
『シンデレラティース』でちょこっと出てくる浩美は
すごくデキル女の子のように思えたんだけどな。
でも、他の人とぶつかりながら
ホテルの客たちを何とかしてあげたいと思うその正義感
(本人曰く自己満足)はちょっとだけ清々しいかも。

何より、沖縄の素晴らしさ・・・特に食べ物と人の温かさ・・を
きちんと描いている点は評価できます。
もちろん、中にはどうしようもない人たちも出てきますが・・・。
数年間沖縄に住んでいたので
こんなふうに描かれると嬉しくなります。

また行こうかなぁ~。
今度はホテルジューシーのようなホテルへ・・・。

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幸菌スプレー   ~室井 滋~

koukin.jpg


女優 室井滋
「やっぱり猫が好き」が深夜番組として放送してる時から
好きでした。
奇抜な役も、普通の役も、その時その時にあったしっかりとした演技が
大好きなんですけど・・・。

エッセイストとしても
非凡なものがあります。
このすっぴん魂も週刊文春で連載500回を越える。
そして単行本も7作目。
今作は『幸菌スプレー』というタイトルで
バカっ話から環境問題まで内容も幅広いです。

女優という仕事をしながら
日常はそこらへんのおばちゃん(失礼)と変わらない。
自分を切り売りしながらのエッセイって
普通の女優さんには無理だろうなぁ~。
彼女の場合はそれがウリなんだろうけど、
こうあからさまだと逆に親近感も高感度も上がりまくります。

考えさせられるものも多くて実にいいエッセイ集です。



有頂天家族   ~森見 登美彦~

uchoutenkazoku.jpg


狸と天狗と人間の話。

最初は登場人物(狸か)の紹介と状況説明が続く内容で
これは面白くないかも・・・なんて思いましたが、
やはりそこはモリミーです。
中盤から後半にかけて一気に読ませる面白さ。

もう、なんというか、阿呆さ爆発。
出てくるキャラクターたちが
非常に人間っぽくて、狸のくせに(笑)。
周りにもこんな人、いや狸?、いるなぁ~なんて。
人間をキャラクターにして書いていたらありきたりな物語になってしまうところを
狸や天狗を主役に持ってくることで、あっさりと面白い話に
変えてしまう、そんなモリミーの筆力というか発想に感服。

狸たちがかわいくてしょうがありません。
その化けっぷりも、
叡山電車に化けて街中を走り回ったり、
如意ヶ嶽に化けちゃったり、
丸ごと蕎麦屋に化けちゃったり、
どこまで妖力あるんじゃい!って突っ込みたくなるほどでした。
そんな狸でもあっさり狸鍋になっちゃったり。
ところどころ笑えるツボがしっかり抑えてあるし、
また、親子兄弟の愛情考えさせられたり。
ほろっとさせられたり。
上手すぎです。

第2部も始まるようです。
これから下鴨4兄弟や赤玉先生、弁天に何が起こるのか、
楽しみですね。

糺の森にも行ってみたくなりました。
この4兄弟に会えるでしょうか?
会える訳ないじゃん・・・。

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グラスホッパー   ~伊坂 幸太郎~

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地下鉄や道路に人を突き飛ばす『押し屋』
精神的に追い詰めて自殺を促す『自殺屋』
ナイフで相手を殺す『殺し屋』・・・など、
普段目にすることの無い(当たり前)恐ろしいほどの職業を
持った人間たち。
その中で殺された妻の敵をとろうとする一人の男。

なんか、自分の目の前では起こらないような出来事が
こうもわらわらとでてくると感覚的に麻痺してしまいます。
当たり前のことではないのに
それが当たり前のように思えてくる・・・通常の感覚の麻痺。
怖いですよね。
そんな怖さをしっかり見せ付けるような作品でした。

個人的には『鯨』がお気に入り。
まぁ、殺し屋を気に入るのもどうかと思うけど、
『オーデュボンの祈り』の『桜』に通ずるような
その佇まいが妙に気に入りました。

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