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Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
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ホルモー六景   ~万城目 学~

horumo.jpg


期待しすぎると痛い目に合います・・・。

とはいっても
面白くないわけではないのでご安心を。

どちらかというと
ホルモー番外編、もしくはサイドストーリー。

前作『鴨川ホルモー』に登場した面々が、恋に猛る。
そう、これはホルモー譚というより『恋話』なのだ。

ホルモーは第1景に出てくる
鴨川(小)ホルモーくらいか。
だからホルモーを期待しすぎると
肩透かしを食らいます。
で、鴨川(小)ホルモーも規模が小さすぎるので
高揚感は・・・なし。

だから、面白くない・・・わけではない。

それぞれの話が独立しているようで
微妙にリンクしながら(当たり前だけど)
芦屋の元カノが出てきたり、
(もしかして4大学以外にもホルモーをやる大学がでてくるのか!?)
凡ちゃんは高校生に思いを寄せられたり、
高村は相変わらずちょんまげだったり、
実は関東地方の大学でもホルモーやってたり、
時を越えた恋愛物語があったり、

非常に忙しいわけですが、
全体的には
『鴨川ホルモー』とは別にして考えて読めば
これも良い!!

と言わざるをえませんな。

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女たちの内戦   ~桂 望実~

selfwars.jpg


4人の女性のそれぞれの戦い。

29歳の真樹は結婚願望が強く、
ステキな相手をゲットするために合コン・お見合いパーティーに参加する。
なかなか相手が見つからない真樹は・・・。

34歳の佳乃は専業主婦。
同窓会での友人たちの話に自分も何かやりたいと
思うようになるのだが・・・。

39歳のめぐみはいつのまにか
目指してもいないのにキャリアは上へ上へ。
年下の恋人に結婚を申し込まれるも・・・

45歳の治子は離婚した後、ガムしゃらに働いて持った
自分の店を失いそうで母親や元夫、元彼に
金の無心をしようとするが・・・。

闘いというよりは・・・
なんだろ?
まぁ、自分らしく生きようとするんだけど、
なかなかうまく行かないわ~ってな感じでしょうか?

男から見る
女性のいやらしさ(?)が見え隠れします。
そんなに焦って結婚していいのか!?
そんなに何かしたいのか!?
都合のいいときだけ男を利用するのか!?
結局母親気取りかよ!?

みたいな・・・。

とかいいつつ、
まぁ、足掻くことはあるよね。
平々凡々に過ごせる日々ばかりじゃないんだ。
自分が好きなように行くことが一番なんだ。

まぁ、言い訳っぽくも聞こえますが・・。

う~ん、あんまりでしたね。
そこまで面白くはなかったんですけど、
39歳のめぐみの考え方には
・・・スイマセン・・・
ちょっと共感。
自分も一人でいるのが長いから
結婚というものに二の足を踏んでしまうんだよね。
自分で何でもできちゃうと・・・。

だからって都合よく人を扱うことはしないぞ!

桂さんは次回作に期待!です。

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袋小路の男   ~絲山 秋子~

fukuro.jpg


なんというか、
報われない恋というか、
セックスなしでも続く恋愛・・・
いや、それでは心も体も満足できないだろう?
しかも高校生のころに知り合った男と。
10数年間、
ただ、ただ、振り向いてくれるのではないか、という期待を持ち続けながら
でも、叶うこともなく、
それで十分幸せなのか?
辛くないのか?
などの疑問が頭の中をぐるぐる回り続けました。

女、日向子の視点からと
男、孝の視点。
この二つを読んで初めて二人の関係が分かるんじゃないだろうか?

きっと、
こんな関係の男女は
他にも存在するんじゃないだろうか・・・。

まだまだ終わらない、恋のようなもの。

続きがあればぜひ読んでみたい、
覗いてみたい、
そんな衝動に駆られる作品でした。

きのう、火星に行った。   ~笹生 陽子~

mars.jpg


初読みの作家さんです。
児童文学書かれる方なんですね。
非常に読みやすくて
他の作品も読みたくなる作家さんです。
そう思わせるのも
この作品が良かったからだろうと思います。

主人公は小学6年生の山口拓馬。
何事にも冷めた感じで、斜に構えた感じのする少年。
テキトーにあしらって、毎日を怠惰に過ごす。
小学生らしからぬその態度。
でも心の奥底にある真面目な部分が見え隠れするので
嫌いにはなれないタイプの少年かも。

その拓馬の転地療養していた弟が帰ってきた。
両親は弟にたいして甘い。
また叔父夫婦も甘い。
わかるよ。
病気で苦しむ子どもにかまってあげたいと思う親の心。
でも、
一人っ子だったいいけど、
たった一つしか違わない兄が一緒にいるんだよ。
それまで一人だった拓馬が
弟をねたむ気持ちが生まれるのも分かるはずなのに。
この両親の愛情は間違っていないとは思うけど、
でもやっぱり間違ってるのかな。
子どもにはたとえどんな状態であっても
等しく愛情を注がなきゃ。
そう思いました。
ちょっと辛いですね。
拓馬の気持ちを考えると。

最後は拓馬も普通の小学生っぽくなります。
全力で物事に当たろうとするようになります。
お決まりの・・・って展開ですが、
不思議と心地よかったです。

笹生さん
追いかけたいかも。
(変な意味じゃないですよ)



図書館革命   ~有川 浩~

kakumei.jpg


いよいよ最終巻。

最後まで息をつかせぬ勢いで、と言いたいところですが、
少しずつ、ちまちまと読みました。
読み終わってしまうのが
もったいない感じがして・・・
他の皆さんもそうなんじゃないかと・・・。

原子力発電所へのテロから始まる今作は、
表現の自由を争う闘争へ。
作家当麻をめぐり
良化委員会と図書隊との攻防が繰り広げられる。
そこでも活躍するのは
郁であり、堂上である。
緊迫するシーンの中にも二人の思わずにやりとしてしまう
やり取りもあり、
こういう話が好きな人には
身悶えするような内容ですね。
本当にこの二人にはやられっぱなしでした。

でもちゃんと郁も成長していきます。
第1巻では全然頼りがいのなかった郁も
この巻の最後ではなんと『教官』に!

これで終わりかと思うと寂しい気もしますが、
最後があんな終わり方だと、
これ以上望んではいけませんよね。

単なるラブコメではなく
色々考えさせられるシリーズでした。
言論の自由、自由に本を読める喜び、
いろんなことを考えながら、
そして楽しめました。

願わくば柴崎が最後どうなるのか、
それだけが知りたい・・・。

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いや~、
最近ぜんぜん読めてません。
ゲームなんか始めちゃったら
本を読む時間が・・・。

さらに
図書館革命を読んでいるので
なんか早々と読んでしまうのが惜しくて
ちょこちょこ読んでます。

で、最近、というか、金曜日に買った本。

『女たちの内戦』桂望実
『袋小路の男』絲山秋子

古本屋で
『海の底』有川浩
『モップガール』加藤実秋
『スタバトマーテル』近藤史恵
『きのう、火星に行った』笹生陽子

読む時間がないのに
なぜか本だけ増えて行く・・・。

ヤバイよね。

図書館危機   ~有川 浩~

kiki.jpg


図書館シリーズ第3弾。

前半甘め。
もうニヤニヤしながら読んでしまいました。
とうとうばれてしまった王子様。
郁と堂上の何とも言えない微妙な関係に
もどかしさを感じつつ、ハラハラしつつ・・・
でも、郁の過剰な反応振りも微笑ましく。

後半過激
前半が甘すぎたせいか、
後半はかなりきついですね。
図書隊と良化委員会との攻防は
いろんな意味でこのシリーズ最大の闘いでした。
郁の成長振りが頼もしくもありました。

もちろんその他の話もかなり良かったです。
柴崎サイコーっす。
どんなときでもクールビューティーのはずなのに
今回は色んな表情を見せてくれてました。
それだけでよいよい。
手塚との関係も気になりますが、
まぁうまく行ってくれ、って感じですよ。

今回は折口さんもかっこよかったな~。

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カーチャン・・・

kachan.jpg


号泣でした。

2chのとあるカテゴリから生まれたこの本では
母親に対する想いがぎっしり詰まっています。
もちろん、真実ではないのかもしれない。
ネタに過ぎないのかもしれない。
でもそうじゃないものだってあるはずで。

息子の母親に対する想い。
特に亡くなってしまった母親への思慕、謝罪、赦し。
同じような経験が
ある人間にとっては
これがたとえネタであっても
身につまされる話だろう。

自分にも思い当たるものがあり、
まだ健在の母親へ
もっと優しい言葉をかけてあげなければ・・・と
思いました。

「孝行したいときに親はなし」
ただ一言でもいいから
「ありがとう」って伝えたいな、と思いました。

カレンダーボーイ   ~小路 幸也~

calender.jpg


2006年、安斎と三都は同じ大学で働く同級生同士。
その二人が1968年小学校5年生のころに精神だけタイムスリップしてしまった。
二人の身に一体何が起こったのか?
20世紀と21世紀を行き来する二人は
一家心中してしまった同級生を救おうとする。
その原因になった3億円事件の3億円を奪うとともに・・

小学生になった二人は少しずつ過去を変えて行く。
三都は同級生の命を救うため。
安斎は使い込まれてしまった公金を補填するための3億円を強奪するために。
しかし、過去をいじれば、当然のごとく、その結果が現在にも波及する。
それでも二人は二人の目的をかなえるために
20世紀と21世紀を行き来する。

そして結末は・・・。

最後が非常に切ないです。
同じ人間なのに、
それまで一緒に同級生を救おうとしていた人物とは
微妙な違和感がある。
同じ記憶を共有していた二人の運命は
ちょっとした違いで変わってしまった。
お互いが胸に虚無感を抱きながら
これでよかったのだろうか、と、
いやこれでよかったんだ、と無理に納得させているような・・・。

正直細かいところで、
これはないだろう?ってところもある。
しかし、それをおいても最後まで一気に読ませるだけの
面白さはあった。
この先どうなるのか、
ドキドキ感とワクワク感。そして不安感。

決して過去に戻ることはできないけれど、
誰だってそんなことを夢想したことは絶対あるはずだ。
ただ、この作品の場合は精神だけが過去にタイムスリップしていて
かなりもどかしさを抱えながらのタイムスリップだったけど。

最後は本当に虚しさと寂しさとそんな思いを抱きながら読み終えました。

なかなか面白い作品でした。

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月のうた   ~穂高 明~

moonsong.jpg


第2回ポプラ者小説大賞優秀賞。

小学5年生で母をガンで亡くした民子。
中学生で継母を迎え、その後母方の祖母を亡くす。
幼くして様々な不幸を経験してしまった
民子の大学入学までを描く作品です。

4章からなり、
それぞれ
民子→継母宏子→実母の親友祥子→父の視点で物語が進められていく。
それぞれが同じ事実に対して
いろんなことを思い、考え、悩む。
みんなが自分のことより相手のことを思い、
でも、なかなかその思いを言い出せずに過ごしている。
大きな事件が起きるわけではない。
地方の小都市を舞台に
民子とその周りの人間との交流が温かいタッチで描かれています。

継母ってどうしても意地悪なイメージが付いて回るものだけど、
この宏子さんは天真爛漫で
だからこそ、民子には必要な人だったのかもしれない。
なかなか最初は打ち解けられかった二人だけど、
少しずつお互いの距離を縮めて行く様子が良かったです。

母の親友の祥子さんの思い出話にホロリときたり、
父親のちょっといい加減なところに腹を立てたり、
なかなか感動的な話でした。

まぁ、陽一という幼馴染との関係ももう少し深く書かれていても
良かったかな、とは思いましたけどね。

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渋谷に里帰り   ~山本 幸久~

shibuya.jpg


山本さんの新作。待ってました!

小学校卒業とともに故郷の渋谷を後にした峰崎。
誰にも言わずに引っ越したことから
渋谷と距離を置いていた。
なのに、退職する先輩の引継ぎのために訪れた場所は
渋谷だった。
図らずも渋谷に里帰りしてしまった峰崎は・・・。

読んでいて、なぜかデジャブ・・・
あ~、そうか、つい最近自分も同じような経験したっけ?

大学の4年間を沖縄で過ごした僕は
その後沖縄に足を踏み入れることはなかった。
それが今年の正月15年ぶりくらいに沖縄に戻った。
15年ぶりの沖縄は変わったところもたくさんあったし
自分がいたころと変わらない風景もたくさんあった。
あ~自分はなんてご無沙汰をしてしまっていたのだろう?と
後悔している自分がそこにいた。

そんな経験をしていたからか
峰崎のなんとなくばつの悪そうな気分もよく分かって
あ~、おんなじだなぁ~なんてかなり感情移入しながら
読んでしまった。
もちろん、裏切り者呼ばわりされることはなかったんだけど・・・。

国立大学を出たのにグダグダな峰崎が
(まぁ国立出たからってみんな立派なわけじゃないけれど)
徐々に仕事に目覚めて行く様子が良かったです。
まぁ、それでもまだまだなところがたくさんあるんだけど。

お仕事系小説としてはわりと面白く読めました。
ただ、もう少し他の登場人物もクローズアップしてあると良かったかな。
アメちゃんとくるみ夫婦とかもっとキーになりそうかな、とも思ったんだけど、
あっさり片付けられてたし。
渋谷が鬼門とか言いながら
結局その二人にしか会ってないし。

あまり詰め込みすぎても良くないけれど、
もう少し掘り下げても面白かったかな。

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さよなら、そしてこんにちは   ~荻原 浩~

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荻原さんの新作。

世のため自分のため人のため家族のため、
一生懸命働いているのに、
報われないことってあるんだよね~。
そんな悲哀が十二分に伝わる短編集。

荻原さんのユーモア溢れる作品は
読んでいて本当に心地よい。
特に今作では
同じ働く者の悲哀が面白いくらい伝わってくる。
そうそう、そうなんだよな、って。

報われなかったりもするけれど、
ガクっとくることも多いけど、
働くことって楽しいことばかりじゃない。
そんなことを明るいタッチで
描ききってます。
「長福寺のメリークリスマス」なんて特に秀逸です。
寺の住職が人目を忍んでクリスマスグッズを買いに出かける。
仏教とキリスト教の間で揺れ動く住職。
面白すぎ。

頑張れって思わず声をかけたくなる人々の日々。
愛おしいです。

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温室デイズ   ~瀬尾 まいこ~

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苛めていたものが苛められる側に。
イジメを見ていたものが苛められる側に。
イジメを止めようとしたものが苛められる側に。

今、おそらくはどの学校にもあるだろういじめの問題。
瀬尾さんが正面切って挑んだこの作品は
いじめの根の深さを如実に物語っている。
明日は自分が苛められるかもしれない。
イジメの場から逃げ出し、別の場所に行くもの、
イジメと闘い、日々苦しむもの、
イジメを受ける前にぱしりとして自分の活路を見出すもの。
人それぞれ。
しかし、みんな戦っている。
どの方法が正しいか分からない。
時には逃げることも大事。
何より、命に関わることにもなるのだから。
その場から逃げることは責められないし、
責めることはできない。

瀬尾さんの小説の中では一番重いテーマである。
現役の教師が紡ぐ物語だからこそ、
見えてくるものもある。

もう一度しっかり考えなければならない。
何故こうなってしまったのか。
こうなる前にできること。
それを探していかなければならない。
人の心は移ろいやすいもので
なかなか答えは出そうにないけれど、
でもそれを考えていかなければならないんだよな。

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100回泣くこと   ~中村 航~

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ベタ過ぎる恋愛もの。
そして悲恋もの。
病に倒れた彼女のためにできること・・・
ただ一緒にいてあげるだけでいいと思う。
何も声をかけなくても
ただ一緒にいてあげるだけでいいと思う。
それじゃダメですか?
何故に考える必要があるの?
考えすぎて
ぼ~っとしちゃってますけど、
考える暇があったら
彼女のそばにいて
手でも握ってあげるだけでもいいんじゃないの?

そんな風に思いながら、読みました。

何もしなくても
ただそばにいる・・・
それだけでも自分だったら嬉しいんだけどな。

人はいつか死ぬし、
その別れがあまりにも唐突でやり切れないことも多いけど、
いつまでも泣いていてもしょうがない。
泣くことで癒されるのならそれでもいい。
それでも笑顔でいることのほうが
きっと死んだ人にも
残った人にもいいことだと思う・・・。

この小説を読んで、
正直使い古されたテーマだし、
面白くないだろ、高を括ってました。
もちろん、面白いわけではないけれど
ただ「死」について
残された者はどう振舞うべきか
考えさせるきっかけにはなりました。

三姉妹、初めてのおつかい 三姉妹探偵団17   ~赤川 次郎~

otsukai.jpg


三姉妹探偵団シリーズ第17作。
って言うか、飛び飛びで読んでますけど・・・。

今作では
おそらく三姉妹が初めて事件に遭遇したお話なのかな?
佐々本三姉妹の6年前のお話。
長女綾子は14歳、夕里子は11歳、珠美9歳。
こんな子どもたちを残して
出かけてしまう両親はいつものこと。

毎度のことながら
ドタバタしながら
いつの間にか事件を解決しちゃってるんだな。
このときから三姉妹はそれぞれの役割を
しっかりこなしてます。
って言うか、このときに役割が決定した??

そして最後には
大学生の国友ともしれっと出会っちゃってるんですね。
夕里子とはやはり運命だったんですね~。
まぁ、後から付け足したことだと思いますが・・・。

しかし、この三姉妹シリーズ。
すでに21作出ています。
これからもまだまだ続くシリーズだと思いますが、
やはり赤川さんの良さはこのシリーズでも十分に生かされてます。

今度はまた成長した三姉妹の話を読まなくては。

対話篇   ~金城 一紀~

taiwahen.jpg


最近読んでいた「ゾンビーズ」シリーズとは180度違った小説集。

中篇3篇からなるこの作品集。
特に良かったのは「花」。
生と死をうまく表現できているなぁ~と
途中泣きそうになりましたけど。
弁護士の元妻の想いが最後にさらっと書いてあるけれど
その想いが痛いほど切なくて。

その想いに応えるかのように取った弁護士のその後の振る舞い。
本当に愛し合っていたからこその振る舞いに
もっと早く気付いていたら、という思いを持った。
無くして初めて知ること、の痛み改めて強く感じた。

他の作品もドキドキ感を持たせてくれる作品でした。

この作品中に出てくるTさん。
彼はこういう結末を迎えたのか・・・。
なんか、怖すぎます。

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ラットレース   ~方波見 大志~

ratrace.jpg


死んでしまったインコを埋葬しようとしていた中島と片里名。
その死んだインコの下からゆっくりと何かが生えてくる。
それは・・・半透明のオッサン!?
片里名はそのオッサンに取り憑かれてしまう・・・
彼女を救うべく、オッサンの死の謎を追いはじめる後輩の中島。
決して口に出してはならない、ある想いを抱いて―。

徐々に女子高生である片里名の体を乗っ取ろうとするオッサン、長里。
それを食い止めようと必死になる中島。そしてクラスメートの岡部と伊藤。
オッサンの謎を追ううちに明かされる中島の秘密。
片里名は無事オッサンの霊から解き放たれるのか?

オカルト大好きな岡部の活躍ぶりに笑いを誘われる。
霊感ありまくりなのにそれを否定しようとする伊藤の無駄な頑張りが
涙を誘う。
そして中島の本当の思いは、片里名に届くのか?

ポプラ社小説大賞を受賞した方波見氏の第2作。
前作よりこちらの方が面白かった。
プロローグがいったいどう本編に絡んで行くのかと思ったら
そういうカラクリだったのか、って
まぁ、よくあるパターンではあるけれど。

何しろ登場人物の変さ加減が凄くいい。
岡部や伊藤という一見正反対に見えるこの二人の
存在がこの物語を面白くさせているように思える。

事件の顛末は、
あまりにも安易かな?とは思うけれど、
これはあくまでも謎解きの物語ではなく、
高校生たちのひと夏の体験譚だと思って読めば
わりと清々しく読めるかも。

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