
2006年、安斎と三都は同じ大学で働く同級生同士。
その二人が1968年小学校5年生のころに精神だけタイムスリップしてしまった。
二人の身に一体何が起こったのか?
20世紀と21世紀を行き来する二人は
一家心中してしまった同級生を救おうとする。
その原因になった3億円事件の3億円を奪うとともに・・
小学生になった二人は少しずつ過去を変えて行く。
三都は同級生の命を救うため。
安斎は使い込まれてしまった公金を補填するための3億円を強奪するために。
しかし、過去をいじれば、当然のごとく、その結果が現在にも波及する。
それでも二人は二人の目的をかなえるために
20世紀と21世紀を行き来する。
そして結末は・・・。
最後が非常に切ないです。
同じ人間なのに、
それまで一緒に同級生を救おうとしていた人物とは
微妙な違和感がある。
同じ記憶を共有していた二人の運命は
ちょっとした違いで変わってしまった。
お互いが胸に虚無感を抱きながら
これでよかったのだろうか、と、
いやこれでよかったんだ、と無理に納得させているような・・・。
正直細かいところで、
これはないだろう?ってところもある。
しかし、それをおいても最後まで一気に読ませるだけの
面白さはあった。
この先どうなるのか、
ドキドキ感とワクワク感。そして不安感。
決して過去に戻ることはできないけれど、
誰だってそんなことを夢想したことは絶対あるはずだ。
ただ、この作品の場合は精神だけが過去にタイムスリップしていて
かなりもどかしさを抱えながらのタイムスリップだったけど。
最後は本当に虚しさと寂しさとそんな思いを抱きながら読み終えました。
なかなか面白い作品でした。
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