
重松さんの新作はXboxの新作ゲームの主人公の持つ
千年に渡る記憶を描いたもの。
主人公のカイムは千年を生きる男。
自分が何故不死の命を得たのか、
そして自分の生きる意味は何なのか、
問いかけながら、千年というとてつもなく長い時間を生きて行く。
その中で彼が体験したことを
重松さんが31編の短編に凝縮。
どの作品も千年という長い年月を生きるカイムの哀しさを
前面に出している作品ばかりである。
重松さんにとっては初の試みで
どうかいていいか分からなかった、と前書きに書いてあるが、
確かに、今までの重松さんらしい作品ではないかもしれないが、
彼の作品にある親子、夫婦、家族のつながりの大切さは
この作品でも随所に見られる。
そしてこの作品では戦争の愚かさもしっかり描かれているような気がする。
決して重松さんらしくない作品ではなく、
この作品も間違いなく重松さんらしい作品になっている。
特に千年を生きながら、何故自分がこうして生きているのか、
悩むカイムの哀しさが作品を読むこちらにも
痛いほど伝わってくる。
どの作品も短くてとても読みやすい。
繋がりはないので
どこからでも読み始めることができる。
これを読んでゲームもしてみたいと思ったけれど・・・
いかんせんXbox・・・
これだけのためにハードを買おうなんて気にはさらさらなりませんでしたよ。
残念。
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