
いいっすね〜、この作品。
ケネディー大統領暗殺事件を髣髴とさせる首相暗殺。
その犯人に仕立てられた青柳。
いったい誰が何のために首相を暗殺し、
青柳に濡れ衣を着せたのか。
その真相は?
青柳が逃げる2日間を軸に
事件の3ヵ月後や20年後が語られるけれど、
メインは事件とその後の2日間にわたる青柳の逃亡の顛末である。
息つく暇もないほどテンポよくストーリーは展開し、
さすがの伊坂ワールド健在です。
複線やちょっとした会話のやり取りが非常に心地よく
読んでいて時間を忘れるほどでした。
物語に絡んでくる警察やマスコミ、そして常に周囲を監視するセキュリティーポッドの存在。
何が怖いってこういったものが怖い。
ちょっとした情報でいとも簡単に人一人を暗殺者に仕立て上げ、
周りの人間から正しい物を見る力を奪っていく。
もちろんそういったものに踊らされない人たちもいるわけだが、
たいていは警察が言ったこと、マスコミが言ったこと
鵜呑みにしてしまう傾向があるな、と。
何が正しくて何が間違っているか、情報は正しく自分の目で判断していかなくては、
なんて思い知らされた作品でした。
青柳が犯人ではないことを信じ、
助力した人たちの存在が大きかった。
そして青柳本人を知らずとも
彼を助けようとした人たちの存在。
悪い人たちばかりではない。
信頼されることの大切さ、身に染みましたよ。
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