2008.05.12 (Mon)
燃えるサバンナ 〜澤見 彰〜

ミステリーYAシリーズ18作品目
これまでの作品とは違った感じの作品でした。
アフリカを舞台に
呪われた名前を持つ女性戦士が
自らの運命を乗り越えようと
伝説の赤毛のライオンを倒そうとする物語。
シバは呪われた名前を持つマサイの女性戦士。
村の最高権力者、大呪術師の孫でありながら
夢見の能力を持ち、
その大呪術師からも疎まれていた。
干ばつで村の移動をせねばならなくなったとき
シバは祖父である大呪術師の占いに真っ向から反対し、
伝説の赤毛のライオンを倒し、
雨を降らせるべく、村を後にする。
これまでと違う感じの作品だったので
正直、最後まで読めるかなぁ?と不安でしたけど、
読み始めると以外に読みやすく
最後まで一気に読むことが出来た。
部族の中でのけ者、忌み者にされている主人公シバの哀しさや
好きな女性を一人旅立たせてしまったことを悔やむチャパ老の哀しさ。
物語り全体がどうしようもなく切なく悲しみに満ち溢れているのだけど
不思議と嫌な感じはしなかった。
特にシバの覚悟のようなものが
物語の芯にしっかりあったからではないかと思う。
同じような境遇のチャパ老との掛け合いもおかしく、
この作品もなかなか面白かった。
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