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Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
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ブログも色々やってるのに
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ぼくらのサイテーの夏   ~笹生 陽子~

saitei.jpg

小学生最後の夏休みを
ぼくは腕の怪我とプール掃除に費やすことになってしまった。

ぼくにとっては最悪の夏休み。
お父さんは大阪に単身赴任中。
お母さんはちょっと家事を手抜き中、
あにきは・・・引きこもり中。
プール掃除をやってる最中は友だちも寄り付かないし、
何をやってもサイテー最悪の夏休みだった。

しかし、ですね。
ぼくはこの夏にかけがえのないものを見つけたんじゃないか、と
思います。
夏の出来事を通して
引きこもりだったあにきは何とか学校へ出られるようになり、
一緒にプール掃除をしていた栗田とは
何となくずっと友だちとしてやっていけそうな気配もあり。

読後感はすっきり。
最初はサイテーな夏のまま終わってしまうと
読後感も悪いだろうな、と思ってましたが、
さすがに笹生さんもそこまではしなかったようです。
最後はすごく爽やかな気分で読み終えることが出来ました。
結局はサイコーの夏になったんじゃないかな、と
思わせる終わり方で良かった。


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クラスルーム   ~折原 一~

classroom.jpg

ミステリーYAシリーズ25作目。
ミステリーYAシリーズ刊行時の第1作目『タイムカプセル』の
姉妹版。

今作でも同窓会の案内が栗橋北中3年B組の面々に届く。
差出人の名前に誰も覚えがなく、
そしてあの夏の不快な思い出を思い出させることになる。

同窓会の案内を受け取った7人の元生徒と教師。
何故このメンバーなのか、
読んでいくうちにわかるけれど、
その差出人の不幸な出来事を考えると、
そういうことってありなのか?と思ってしまう。

『タイムカプセル』よりもはるかに面白かった。
『タイムカプセル』は途中で読むのがきつくなるほどだったけれど、
こちらはほぼ一気読み。
同じ作者が書いたとは思えないほど、その物語の中に
入り込んでいった。
何故だろう?

現在と10年前が交互に、そして話し手が次々と変わるので
飽きずに読めたのかな、と思う。

ただ、最後のオチがもう少しかな、という感じ。
あと、担任教師のキャラが強烈過ぎる。
幾らなんでもあそこまではいないだろう・・・・10年位前なら、と思うんだけど。
中学はそうなのか・・・?

マグレと都市伝説 間暮警部の事件簿   ~鯨 統一郎~

magure2.jpg

神田川見立て事件に続き手にしたこの作品。
間暮警部がまたもややってくれました。
今度は1曲ではなく、メドレー。
全部で7編。郷ひろみに始まって太田裕美、高田みづえ、渡辺真知子
小泉今日子、近藤真彦、中森明菜の名曲をメドレーで
しかもそのメドレーで見立て殺人。
恐るべし、鯨統一郎、なのである。

で、ちゃんと事件にリンクする歌詞ばかりを集めてきてるんですよ、これが。
まぁまずは歌詞ありだったのかもしれませんが、
それでもそれに合わせた話を作るのも大変だろうし、
相当、歌謡曲に詳しくないとできない芸当です。
そこにまず脱帽です。

物語自体は相変わらずのこじつけばかりで
ミステリーというよりコント仕立ての物語を読んでいるよう。
せっかく解決したと思ったら
最後で小林少年の兄が真相をひっくり返すような説を言い出すし。
じゃ、一体どっちが正しいんだ!と本に向かって言いたくなることも。

小林の兄が出てきたところで
ブラック・ローレライの話やポップスの話が出てきて
これが第3作目に繋がっていくんだな、と。
しかし既に第3作から読んでしまった自分には
この後展開はわかっているので・・。
やっぱり1作から読めばよかったよ。

内容よりも懐かしい曲の1フレーズもしくは1コーラスだったり
フルコーラスだったり
それが楽しかったりもする。

ちなみに
郷ひろみ、小泉今日子、近藤真彦、中森明菜の
メドレーで出てきた曲が全部歌えた俺って・・・。
そのほかの3人の曲も割と知ってた俺って・・・。

「神田川」見立て殺人   ~鯨 統一郎~

kandagwa.jpg

最終作を読んだ後に第1作・・・。
この人が実はアレで、
この人も実はアレだった・・・なんてことがわかっているので
何となく・・・。

70年代の歌謡曲をモチーフに、
その歌謡曲に見立てた殺人事件を
大川探偵事務所の面々とマグレ警部に谷田貝さんが解決していきます。

使用される歌謡曲は本当に懐かしいものばかり。
今の若い人たちには『??』だろうな、と。
そんな中ほとんど知っている自分はどうかと・・・。
この歌謡曲に見立てた殺人事件の謎解きも
冴え渡っているんだけど、
最後はこじつけだったり
むりやりっぽかたったり。
それはそれで面白いんだけど・・・。

シャレで読むのが一番いいのかもしれません。


俺はその夜多くのことを学んだ   ~三谷 幸喜~

orehasonoyo.jpg

彼女にかけたたった一本の電話がすべてを狂わせていく。盛り上がった初デート。
家に戻った俺は、もう一度彼女と話をしたくなる。しかしそれが不幸の始まりだった…。
俺が学習した「恋愛に関する7つの真理」とは一体何なのか。

俺が学んだこと
『掛けようかどうしようか迷った電話は、
 掛けてもろくなことがない、ということ』とか
『恋愛に関して、新たに悟ったことは、
 既にもう、前に一度悟っている』とか
言われると、
まさにそうだなぁ~と感心してしまう、
恋愛に関する7つの真理。
見事に我々男心を突いている。

おもわず、「あるある」と思いながら読んだ。
短編なのであっという間に読み終わるんだけど
三谷さんに自分の心を言い当てられているみたいで
というか
三谷さんに共感してしまいますね。

声に出して読んでみたら
なかなかいい感じで読み進められました。
お勧めです。

誘拐!リフレッシュ!   ~エイリアンズボーン~

1_hataage_s.jpg

エイリアンズボーンの旗揚げ作品。

劇団ニコルソンズという劇団の新人ばかりで構成されたグループ。
何の気なしに見ていた演劇サイトで見つけ、
即チケット購入。
まぁ、エイリアンズボーンのことはまったく知らなかったんだけど、
劇団ニコルソンズの木下半太さんは
彼の書いた小説を3作とも読んでいるので
多分間違いないだろう、ということで。

結果、
間違いはなかった。
1時間半弱の舞台で、割とテンポ良くて
笑える舞台でした。
去年から舞台を良く見るようになったけど、
ベテランや有名俳優さんの出ている舞台も良いけど、
こういう若い人たちの舞台を見るのも楽しいね。

途中噛んじゃったりしたところもご愛嬌です。

というわけで3月、東京へ行く予定の日に
次の舞台公演もあるようなので
見に行こうかな、と思った次第なのです。

空色ヒッチハイカー   ~橋本 紡~

hitchhike.jpg

目の前から消えてしまった兄。
その兄の残したキャデラックで、無免許のクセに西へと向かう彰二。
その途中で何人ものヒッチハイカーを拾い、
目的地まで乗せていく。
しかし、あくまで主役は彰二である。
最初にヒッチハイクでキャデラックに乗り込んできた杏子。
最後まで彰二の西行に付き合うことになるのだけど、
この杏子がまたなかなかに手強い。
この二人と時々乗るヒッチハイカーたちとの旅。
そこにあるのは
やっぱり青春?

彰二の兄に関しては杏子と同じ勘違いをしてしまったけれど
兄彰一が消えてしまった理由も分からなくもないけど、
話的にはそのほうが面白いんだろうな。
目標としていた兄の消失に、心にぽっかり穴が開いてしまった彰二の
兄への思いを断ち切るたびでもあったんだろうな、と
そう考えると
まずまずの作品でした。

ただ、いくつかの物語、例えばこれまた姿を消してしまった塾の友人だとか、
それがどう絡んでいくのか、
見たかったけれど、
だからなんだったんだろう?という気分だけ残ってしまった・・・。
そういうとこもったいないよね。

ヒッチハイクってするほうも乗せるほうも
今の時代じゃ恐ろしくて出来ないけれど、
キャデラックに、青空。
何となく出来そうな気がしてくるから、不思議だなぁ~。

風に顔をあげて   ~平 安寿子~

huumi.jpg

25歳、高卒、資格ナシのフリーター。
若いときはイケイケで頑張れても
25を過ぎて30歳を意識しだすと、今のままで良いのか?と考え始める。
30になることが怖い、30歳怖い病にかかってしまった
主人公風実の理想と現実。

とにかく風実の周りが慌しい。
本人だけではなく、
周りの人間も慌しいので
読んでて、こちらも焦る。
順調にいってるように見えて、
実はみんなもがいている。
自分ひとりだけじゃないとは分かっていても
なんだか、自分だけが宙ぶらりんのような・・・
確かに誰でも落ち込んでしまうぽっかり開いた穴に
はまり込んでいる風実の毎日にようやく差してきた一筋の光。

誰だって
落ち込んだりへこんだり、うまくいかないことが多かったり。
でもずっとそのままでいくはずはない。
そこを抜け出せるかどうかは、やっぱり自分次第。
自分で決めなきゃ、やらなきゃ。
うじうじしていた風実が最後に何とか独り立ちしようとしている姿に
安心しつつ、読み終えた。

海辺の博覧会   ~芦原 すなお~

umibe.jpg

子どもが一番子どもらしかった、といってもいい時代の
子どもたちの日常を鮮やかに切り取った作品集。
昭和30年代の田舎の風景や風俗など
郷愁を誘うものもあれば、
初めて触れるようなものもあり、
なかなかに面白かった。

筆者である芦原さんの、おそらくは、子ども時代のお話だろう、と思うけど、
本当にこの頃の子ども達はバイタリティがあって、
怖いもの知らずで、向こう見ずで、
でも、ちゃんと相手を思いやる心があって・・・
もちろん子どもだけではなく
大人たちも何となく輝いて見えるのは
今の時代の大人や子どもが輝いているようには見えないからだろうか。

あの頃が懐かしかったとか、
あの頃はよかったとか、
そんなことを言うつもりはないけれど、
物はなくても
心は豊かだったあの頃はもう戻ってこないんだろうな、と思うと
ちょっと物悲しかったりもする。

読み終わって何だかしんみりしてしまいました。


マグレと紅白歌合戦   ~鯨 統一郎~

magure3.jpg

マグレシリーズ第3弾。
なのに、この第3弾から読んでしまった。
舞台がすべて明らかに・・・。
これで第1作から読んでしまうのは・・・・どうだろうか?

紅白歌合戦
大好きです。
視聴率40%を切ってしまうようになってしまったけど、
それでも毎年必ず見ます。
しかも録画します。
後で見返します。
それくらい好きです。
その紅白歌合戦もモチーフに間暮警部がブラックローレライの
陰謀を防ぎます。

日本全国で怪事件が続発する。
事件は解決の糸口もつかめないまま、
次々と怪事件、猟奇事件が起こる。
間暮警部はこれは見立て殺人だという。
一体何に見立てて・・・

で、ここから紅白歌合戦。
紅白に分かれ(間暮警部側が白、ブラックローレライ側が赤)
歌合戦をし、歌合戦に勝った方の思い通りになる。
その選曲が・・・・
渋い、というか、名曲ぞろい。
昭和と平成を代表する各名曲もそうなんだけど、
その対戦相手も・・・これは読んでみると絶対面白く感じるはず。

結局勝ったのは・・・
しかし、この間暮警部のマグレ当たりはすごい。
というか鯨さんがすごい。
まぁ、強引過ぎるところもあるけど・・・。
紅白歌合戦ファンの人もぜひ読んで欲しい。

第3弾から読んでしまったけど、
第1、2作も読んでみようかな。

厭世フレーバー   ~三羽 省吾~

ensei.jpg

三羽さんの作品続々読了中。

14歳の次男、17歳の長女、27歳の長男、42歳の母、73歳の祖父、それぞれが語るという構成。

若い順から話が展開していくけれど、
それぞれが家族に秘密にしていること、
それが少しずつ明らかにされていく。
まぁ、若い方の秘密はかわいらしいものだけど、
どんどん年を取っていくごとに、その秘密もディープなものに。

家族とは何ぞや?
そうはっきりと問いかけているわけではないけれど、
それぞれの持つ家族観が、少しずつ垣間見られるのは面白い。
ばらばらなようで
実は知らず知らずに一つの家族になっている。

ふらっと出て行った父親が帰って来たら
もっといい家族になってるのでは・・・・と思った。

クルヨ・クルヨ   ~荒井 良二~

kuruyo.jpg

町をぬけて、川をわたり、山をこえて、遠く遠く旅をします。
歩きながら、バスにのりながら、船にゆられながら、うたいます。
そして、ぼくは遠く遠くにいるきみに話しかけます―色鮮やかな絵とリズミカルな文章で綴られる、
3つの旅の物語。

最近、絵本を読むようになってきた。
絵本でもなんとも言えない良さがあって
子どもだけに読ませるのはもったいないなぁ~という気がしてきた
そんなこのごろです。

この作品も本屋でたまたま見かけた本で
物語りも絵も何だかかわいらしくて
それでいて力強さもあってすっと引き込まれました。

トーク・トーク
ダンダント
クルヨ・クルヨの3作品で成り立つこの絵本。

トークには遠くとtalkがかけられている(と思う)
トークからダンダント何かがクルヨクルヨ。
何がくるのかは読んでからのお楽しみ。

楽しい時間を過ごせる本です。

シムソンズ   ~森谷 雄~

simsons.jpg

カーリングに情熱をかける女の子たちの物語。
実際のチームを取材したということもあって
なかなか面白いんだけど、
文章が、ちょっと読みにくい。
高校生が主役なので
その感じで読むと、はまりはするけど、
ずっと女子高生の語りで続くわけではないので
そこらへんが紛らわしい。

まぁ、爽やかな物語ではあるので
その辺を無視してしまえば、楽しく読める。
オリンピックで一躍脚光を浴びたカーリング。
その当時に読めばもっとはまってたかもしれないけれど、
ちょっと遅かったかな・・・。

映画化もされてます。
なぜかDVDも持ってます。
でもまだ見てません。
見比べてみるのも良いかもしれないなぁ~。

青空チェリー   ~豊島 ミホ~

blueskycherry.jpg

女による女のためのR-18文学賞読者賞。

あの豊島さんのエロ小説?
いや、確かにエロ、というよりライトなエッチって感じで
微笑ましくもあり・・・。

個人的にはエロ話ではない、
『ハニィ、空が灼けてるよ』が良かった。
リアルな話ではないけれど、
リアルになりそうな今の世の中をうまく表しているいるなぁ、と。

『青空チェリー』『なけない心』もエロイ部分はあるけれど、
今の豊島さんに繋がる部分もあって
良かったんだけど、
『ハニィ、~』の前にはエロさも初々しさも飛んじゃいました。

考えない世界   ~原田 宗典~

kanngaenai.jpg

原田さんの絵本。
絵はもちろん原田さんの絵ではないんですけど・・・。

考えることをやめてしまった男は
考えない世界を考えることが出来ない。
非常に奥の深い内容の絵本でした。
簡単には答えが出ない、
そんな難しい問題を目の前に突きつけられた、
そんな感じです。

だからこれは
子供向けではなくて
やっぱり大人向けの
絵本という名の
哲学書かもしれません。

ブランコのむこうで   ~星 新一~

branco.jpg

ある日学校の帰り道に、もうひとりのぼくに出会った。
鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。
信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。
その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。
そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら…。

色んな人の夢の中に入り込んでしまったぼくは
現実の世界に戻ろうと頑張る。
しかし、その夢の持ち主である人たちは
現実の世界での叶わぬことを
夢の中で実現させようとしていた。
病気の男の子は元気で駆け回る城の城主として
息子を亡くした女性は息子と出会える唯一の場所として夢を見る。

現実の世界と夢の世界では
だいぶ立場が変わっているけれども、
叶わぬ夢を『夢』で叶えようとする人たちの哀れさと愛しさ。
その両方をしっかり味わうことが出来る。

これが書かれたのはもう40年近く前。
その時代にこれだけのものを書ける星さんの
すごさを改めて思い知らされる。
単なるSFではなくて
人が人として生きていくことの「何か」を
しっかり考えさせられる作品が多いので、星さんの作品はやっぱり好きだなぁ~。

インディゴの夜   ~加藤 実秋~

indigo.jpg

渋谷にあるホストクラブ『indigo』
そのクラブを舞台としたミステリー。

軽いタッチで読める連作短編集。
殺人事件も出てくるけれど、そこまで悲壮な感じはなく
あくまでも軽いタッチ。
そこが良いのか悪いのか評価が分かれるかもしれないけれど、
自分的には『買い』な作品だった。

登場する人物たちも
それぞれ個性豊かで
読んでいて楽しい。
こんなホストいるの?ってくらい
王道のホストから外れてしまったホストの面々。
そして謎の多い実質の経営者。
変わり者のオーナー二人。
どの人物のキャラクター設定がうまくて
物語の中にぐんぐん引き込まれていく。

謎解きの部分がまったくと言っていいほどないので
ストレスなく読めるのも良いかも。

YA向けの読みやすい、でも面白い作品だった。

太陽がイッパイいっぱい   ~三羽 省吾~

sunippai.jpg

画像は文庫版ですが・・・。

主人公イズミは3流大学の大学生。
自分が置かれている立場に違和感を感じ、
大学にいかず、土方のアルバイトに精を出す。
そこに自分のあるべき場所を見つけたと感じていたが、
最後の選択はどうか?とも思うけど、
それが青臭さの残るセイネンの考えた結果なら
しょうがない、としかいえない。
もっとしたたかに、生きるのであれば、
イズミの選択を・・う~ん、と唸ってしまうのは
したたかに生き過ぎたものの僻みなのだろうか。

とりあえず、
汗臭さ満タンな小説。
汗臭さと共に泥臭さ、青臭さもあるかもしれない。
それをすべてひっくるめて青春小説と呼んでいいのかもしれない。

登場人物がすべてキワ立っている。
捨てキャラがないのが素晴らしい。
でもちょっとうるさくなりすぎる感もあったかな、とは思うけど、
十分でした。

将来、イズミは自分の選択を後悔することがあるのだろうか。
でも、自分で決めたとった行動なら
その後の後悔もまた清々しく思えてしまうのではないか。

ほんと、最後の選択は、それで良いのか?
と三羽さんに問い詰めたい気もするんだけどね~。


残される者たちへ   ~小路 幸也~

nokosarerumono.jpg

同窓会に出席した川方準一は、同窓会の幹事である押田に関する記憶が
まったくなかった。
団地の向いに住んでいて親友だった押田のことを
思い出せないのではなく、
そんな友人がいたことを記憶していなかったのだ。
しかし、押田は自分のことを覚えているし、
周りの友人たちも押しだのことを知っていた。
それは何故か?
一体準一の身に何が起こっているのか・・・。

ミステリーと紹介されてますが、
ある意味SFに近い話でした。
なんだか、異星人とか、異次元人とか
そんな話も出てきて、普通のミステリーとは一線を画してますね。
面白くないわけではないけど、
なんていうか、こう、力技でねじ伏せられた、という感じで
何だかすっきりしない読後感でした。
無理やり詰め込んだ、無理やり辻褄を合わせようとした感があって
ちょっと突っ込めば話が破綻していくような・・・
はっきりとしない、何だかむずがゆくなるような
話の結末にちょっとがっかり。

こたつ   ~原 宏一~

kotatsu.jpg

プロポーズした相手は、室町時代から500年以上続く“こたつ道”総本家の跡取り娘だった!
当代家元が認めない相手との結婚はできないと言われたおれは、
「修行を積んで師範になってみせる!」と宣言してしまった。
が、“こたつ道”を侮るなかれ。
入る前に他人の目前でもいったん全裸になる「序寒」に始まり、
足を抜くまで、恐ろしいほど事細かに所作が決められていた!!

なんてすごい話でした。
華道や茶道と同じ芸道でありながら
知る人ぞ知るこたつ道。
正式な入り方から楽しみ方まで
細かく描かれており、
実用書としても最高の1冊です。

って、こたつ道って創作ですから・・・。

いや、本当にこんな芸道があったらすごいなぁ、と思いました。
で、マジでどの芸道にも負けず劣らず厳しいしきたりなんかあったりして
ぷっと笑い飛ばすには忍びないくらいの細かさ。
ここまでしてこたつになんか入りたくないよ、と
思わせてしまうほどの細かい描写に驚きと共に感嘆。

主人公「おれ」のこたつに対する認識の変化、そして彼女との結婚のために
頑張るその姿。
ただの妄想とは一線を画した感のある
読み応えある、でも面白い本でした。

もう一編の作品もなかなか面白かったですが、
やはり、このこたつをお薦めです。

明けましておめでとうございます

謹賀新年です。

昨年は215冊読んでました。
年々増えてます。
いい傾向です。
が、ほとんどが自腹で買った本。
計算したらとんでもないことになりそうです。
少しは借りることも覚えないとダメだよなぁ~。
反省です。

今年も楽しく、読書できたらいいなぁ~。

ここに来て下さっている皆さんにとってもいい1年でありますように。

あ、今年本厄だ・・・。

12月の読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:6221ページ

石ころ少年とカケラ石ころ少年とカケラ
読了日:12月31日 著者:姜 規仁
金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10) (ピュアフル文庫)金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10) (ピュアフル文庫)
読了日:12月30日 著者:有島 武郎,いしい しんじ,魚住 直子,江國 香織,恩田 陸,角田 光代,鷺沢 萠,寺山 修司,梨屋 アリエ,楡井 亜木子
短劇短劇
読了日:12月29日 著者:坂木司
踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿
読了日:12月26日 著者:北山 猛邦
最初に探偵が死んだ (ジョイ・ノベルス)最初に探偵が死んだ (ジョイ・ノベルス)
読了日:12月24日 著者:蒼井 上鷹
レモン・ドロップス (講談社文庫)レモン・ドロップス (講談社文庫)
読了日:12月23日 著者:石井 睦美
ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫 む 6-34)ポテト・スープが大好きな猫 (講談社文庫 む 6-34)
読了日:12月23日 著者:テリー・ファリッシュ (作)
エイレーネーの瞳―シンドバッド23世の冒険 (ミステリーYA!)エイレーネーの瞳―シンドバッド23世の冒険 (ミステリーYA!)
読了日:12月21日 著者:小前 亮
チェーン・ポイズンチェーン・ポイズン
読了日:12月20日 著者:本多 孝好
公園で逢いましょう。公園で逢いましょう。
読了日:12月18日 著者:三羽省吾
時の“風”に吹かれて (光文社文庫)時の“風”に吹かれて (光文社文庫)
読了日:12月16日 著者:梶尾 真治
サンタ・エクスプレスサンタ・エクスプレス
読了日:12月15日 著者:重松 清
女学生 (光文社文庫)女学生 (光文社文庫)
読了日:12月14日 著者:赤川 次郎
訪問者ぶたぶた (光文社文庫)訪問者ぶたぶた (光文社文庫)
読了日:12月13日 著者:矢崎 存美
ラスト・スマイル (小学館文庫 し 5-7 なぎさの媚薬 7)ラスト・スマイル (小学館文庫 し 5-7 なぎさの媚薬 7)
読了日:12月12日 著者:重松 清
猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
読了日:12月11日 著者:橋本 紡
駅神駅神
読了日:12月10日 著者:図子 慧
空とセイとぼくと空とセイとぼくと
読了日:12月09日 著者:久保寺 健彦
星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)
読了日:12月08日 著者:重松 清
バスジャック (集英社文庫)バスジャック (集英社文庫)
読了日:12月07日 著者:三崎 亜記
ズッコケ中年三人組age43ズッコケ中年三人組age43
読了日:12月06日 著者:那須 正幹
新ほたる館物語 (ピュアフル文庫 あ 1-8)新ほたる館物語 (ピュアフル文庫 あ 1-8)
読了日:12月05日 著者:あさの あつこ
蒼い月  なみだ事件簿にさようなら! (ノン・ノベル 852)蒼い月 なみだ事件簿にさようなら! (ノン・ノベル 852)
読了日:12月04日 著者:鯨 統一郎
なみだ学習塾をよろしく!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)なみだ学習塾をよろしく!―サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)
読了日:12月03日 著者:鯨 統一郎
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
読了日:12月02日 著者:米澤 穂信


読みも読んだり・・・って感じですね。
師走なのによくもこんなに・・・。
まぁ、薄い本が多かったのもありますが。
1月はどれだけ読めるかな・・・。

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