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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
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薄妃の恋   ~仁木 英之~

hakuhi.jpg

前作から5年。
王弁も成長したのかと思いきや、
相変わらず僕僕先生にいいように
からかわれ、遊ばれてしまってます。

今回は連作短編集の体を取っているので
割と読みやすいっちゃ読みやすい。
前回同様様々なキャラクターが登場し、
僕僕と王弁の旅を盛り上げる。

タイトル作である『薄妃の恋』に登場する
薄妃もいつの間にか旅に同行してるし。

どのタイトルもハッピーエンドっぽい話にはなっているようで
実はそうでもなく、
人生ってやっぱ、必ずしもハッピーエンドで終わるわけではなく、
色んな人生があるんだ、ということを
暗にほのめかしているようで
単なるほのぼのバナシとして読めないところも、いいですな。

僕僕と王弁の関係がどうなっていくのか、
確かに見た目は少女だけど
実際には数千年も生きているような仙人だからなぁ。
今後の発展にも期待っちゃ~期待ですな。

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ストーリーセラー   ~有川 浩~

storysellerarikawa.jpg

side-Aは既読でしたけど、
もう一度読んでも、せつな過ぎる。
なんて夫婦愛だ!
甘甘度は控えめで
でも、お互いの愛情を感じさせる物語でしたね。

そしてside-B
今度は作家の夫を死なせてしまおうという内容。
side-Aを書いた作家が自分と夫のことを書いた
というような展開でしたけど、
後書きにびっくり。
もしかして・・・実話??
きっとそうじゃないと思うんだけど、
後書きを読んでしまうと
さらにside-Bも切なさが倍増します。

どちらの話も
これでもか!というくらいの
夫婦愛を描いた作品。
独り身には分からない世界ですけど・・・。

こんな関係だったら
(どちらも死ぬということを抜いて)
結婚もいいのかも、と思ってしまいました。

すっぴん魂大全 白饅頭   ~室井 滋~

suppunshiro.jpg

やっぱり面白い。

赤饅頭の方が面白い気もするけど、
こちらも結構面白かった。
特に故郷・富山のエッセイは
室井さんの富山愛を感じます。

10数年間、書かれてきたエッセイなので
むかしのエッセイに書かれていることが
非常に懐かしかった。
また2000年代初めに、既に不景気不景気という
エッセイがあったんだけど、
それから数年たっても、相変わらずの不景気で
このままどうなっていくんだろう・・・
なんて本気で考えてしまった。

読んでいて
「なるほど」と共感することも多かった。
あと妙に心配性のところとか
似ているところもあって
共感覚えまくりでした。

「すっぴん魂」破終了したけれど
これからも文章は書き続けて欲しいですね。

清水ミチコのお楽しみ会ツアー2010

michiko.jpg

生で見たい舞台だけど
日程が合わなかったので
WOWOWで放送されたものを見た。

清水ミチコの物まねって正直言って
そこまで激似という訳ではないんだけど、
なぜか笑ってしまう。
デフォルメしすぎでもなく、
そんなことも言わないだろうということも
彼女が言ってしまうと
本当に物まねされてる人が
そう言っているように聞こえるから不思議だ。

今回はあの上海万博でパクられた
岡本真夜の歌から入り
つかみから笑わせてくれた。
あと、ドラえもんならぬバッタもん。
いろいろ考えることがこの人らしい。

秀逸なのはアグネス・チャン。
胡散臭さが見事に表現されてました。
後瀬戸内寂聴も。
最近では何かと話題の『あきらめないで』真矢みきとか。

生で見たらもっと面白いんだろうな。
次はぜひ生で。

桃のデザートには隠し味   ~リヴィア・J・ウォッシュバーン~

peach.jpg

久しぶりに海外作家の作品です。
『お料理名人の事件簿』シリーズの第1作。

退職した教師数名が暮らす下宿を舞台に
ある町で起こった殺人事件を
下宿の女主人フィリスが解決していくシリーズ。

下宿人はフィリスを始め、やはり退職した女性元教師3人に
男性元教師1人。
フィリスは近々行われるピーチ・フェスティバルで開催される
料理コンテストのための準備に追われている。
そのコンテストに使う桃を仕入れる果樹園のオーナーが殺され、
コンテスト中にフィリスの作った料理を食べた直後に
審査委員長が毒殺され、
その後、彼女の下宿人がボランティアで教えている学校の
若い女性教師が車に轢かれて大怪我を負う。
2つの殺人事件と傷害事件。
繋がりはないと見られていたが・・・。

読んでいても、まったく犯人が推測できなかった。
その点ではミステリーとしては大成功なのかも。
でも、その犯人は・・・
そこいく!?という感じ。
強引ではないかな?とも思えるし、
だからこそ、読者にはなかなか犯人が見えてこなかったんじゃないか
という気もする。

もう少し伏線があれば良かったんだろうけど、
そう持っていくのか!?と本当に唖然としました。

それでも面白いことは面白かったです。

お菓子のレシピも載ってます。
これを見ながら
料理に励むのもいいかも。

純喫茶探偵は死体がお好き   ~木下 半太~

jyun.jpg

やっぱり木下半太の作品だ。
ジェットコースター並みに展開が速く、
人が次々と死んでいく。
面白いくらいに。

いきなり主人公が死んでしまうなんて、と思わせといて
実は・・。

よく考えたら
そんな展開も彼らしいじゃん。
悪く言えばワンパターン。
よく言えば、これが木下流?

息をもつかせぬほどのスピードで
話が展開していく。
そのハチャメチャぶりもドタバタ過ぎる展開も
読んでいて嫌じゃないから不思議だ。
嫌悪感が出てもおかしくないんだけど、
彼の作品では、それがない。
次へ次へと進みたくなるから本当に不思議。

でもこれはこれで終わりって展開じゃないので
ぜひ続きを読みたい。
『悪夢』シリーズの登場人物で
数巻出たように
こちらの作品もシリーズ化して
ぜひ、あの二人を鬼と戦わせ続けてほしいなぁ。

Heaven? (3)   ~佐々木 倫子~   

heaven3.jpg

Heaven?も3巻目。
結構ツボに入ってきました。
オーナーの傍若無人ぶりも
伊賀君の大変さも
なんだかほのぼのとしちゃいますね。

ラ・パティスリー   ~上田 早夕里~

patethree.jpg

森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店“ロワゾ・ドール”の新米洋菓子職人。
ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、
背の高い見知らぬ男性を見つけた。男は市川恭也と名乗り、
この店のシェフだと言い張ったが、記憶を失くしていた。
夏織は店で働くことになった恭也に次第に惹かれていくが…。

表紙がめちゃくちゃ良くて手にした本。
スィーツが題材だから
甘い甘い展開を期待もしてたんですけど、
まったくそういうこともなく。

記憶を失くした恭也が店を出るまでの1年間を描いているが、
その間に、思い出のお菓子を求める客の話だとか
新店舗の話だとか挟まれているけれど、
最終的には記憶を取り戻し、もといた東京へ戻るという話でした。
恋愛話に展開するわけでもなく、
恭也の記憶に関わることも後半になって動きが目立ってきたし、
ミステリーというわけでもなく、
なんか中途半端な感じもしたけど、
それはそれで置いといて
結構面白くは読めた。

この本を読んだら
たいていの人はケーキが食べたくなるんだろうな。
あ・・・
自分はケーキはあまり好きではないので
そこまではなかったですけどね・・・。
ついでにケーキのな目とか種類もいまいちピンと来なかったのが
残念でした。

結婚相手は抽選で   ~垣谷 美雨~

chuusen.jpg

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。
この強制見合いに、アキバ系青年は万々歳、
田舎で母親と暮らす看護師は、チャンスとばかりにひとりで東京へ。
慌てて彼氏に結婚を迫るも、あっさりかわされるOLもいて…。
それぞれの見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。

メインの登場人物は男2人に女2人。
それぞれが強制見合い取り組むが、
なかなか理想に叶う相手が見つからない。
そして1年に4人は一体どうなるのか?

着眼点は凄く面白い。
25~35歳までの独身男女に強制見合い。
3回断るとテロ撲滅隊に強制入隊させるという
破天荒な展開ではあるが、
実際にこんな法案が通ったらどうなるだろう?
悲喜こもごもあるかもなぁ~。
まぁ実際には通らないだろうけど。

最後にはそれぞれのハッピーエンドが待ってるんだけど
婚活物語という展開も見せながら
それぞれの結婚観やら人生観を見直す展開になっていた。
それもまた良しか。

女性二人とそれぞれの母親との関係が
何となく同じで
ちょっとかぶるところが多かったのが残念。
同じような話を繰り返して読むような錯覚さえ覚えました。
この2人と母親の関係がまた違った展開であれば
(まぁ後半では変化しますけど)
もっと面白く読めたかもしれませんね。

でも、このシチュエーションは読んでて楽しかった。

もしこんな法案が通っても
自分は年齢対象外だしなぁ~。

夜のだれかの玩具箱   ~あさのあつこ~

omocha3.jpg

『朝の子どもの玩具箱』とはまた違った雰囲気の短編集。
夜だからか、『死』を扱った物語が多かったですね。
最初の『仕舞い夏の海』と最後の『もう一度さようなら』への繋がりが
よかった。
個人的には、幼い頃の辛い思いを心に仕舞った男を描いた
『お花見しましょ』が良かった。

ほろっと涙する話から
ぞ~っとする話まで
その幅の広さがすばらしい作品集でした。

グラツィオーソ   ~山口 なお美~

gratioso.jpg

吹奏楽の甲子園?「普門館」を目指す高校生の青春物語。

いやぁ、やはり部活物だと運動部だろうが、文化部だろうが
熱いですね。
ここまで熱くなれるのは、
やはり「青春」だからなのかな。
ちょっとうらやましくなりました。

ただ、普門館を目指す内容に
三角関係なんかをちりばめてしまったのは
自分的にはマイナスかな。
もっと純粋に部活に燃える高校生の姿を描いて欲しかった。
もちろん、「恋愛」も高校生活には必須なものだろうけど、
ここではもっと一人ひとりにスポットを当てて
(例えば副部長の問題のような)
じっくり描いて欲しかったかな。
ちょっと不完全燃焼でした。

後最後はもう少しあっても良かったかな。
ページ数に制約があったのかもしれないけど、
あの終わり方だとちょっとだけ物足りないかな。
まぁ、そこを目指して頑張ってきた生徒たちの
これからは想像してください、でいいのかもしれないけど。

しかし、それは置いといてもなかなか面白い小説でした。

吹奏楽経験者はきっともっと楽しめるんだろうな。

Heaven?(2)   ~佐々木 倫子~

heaven2.jpg

今巻での見所は
伊賀君のお母さんとオーナーのバトル。
そしてオーナーの本当の仕事。

母親とオーナーの性格がまた本当に似ていて
挟まれた伊賀君がかわいそうになるけど、
そんな母親を適度に操る
存在感がイマイチない父親が良かった。

この作品、
やっぱり面白い。

朝のこどもの玩具箱   ~あさのあつこ~

morningtoybox.jpg

あさのさんの短編集。
どの話もよかった。
特に「がんじっこ」というお話。
意固地で頑固者のおばあさんには
そうならざるを得ない理由があった。
その話を聞いていた役場勤務の女性も
自分の思ったことはしっかり相手に言わなくては、と
思い至るようになるという話。

何もいわないことが美徳なのでなく、
思ったことを腹の中に溜め込まずに
素直に口にすれば言い、
そんなメッセージを受け取りました。

若い継母との関係を描く『謹賀新年』もよかったな。

でも、一番残っているのは
『しっぽ』っていうお話でしたけど。


どの話もあさのさんらしく
落ち着いた雰囲気で
読んでいてほっこり出来ました。


Heaven?(1)   ~佐々木 倫子~

heaven1.jpg

またまた佐々木さんの漫画です。
買っていたのに全然読んでなかった。

で、この作品。
舞台はフレンチレストラン。
オーナーがいい加減で、従業員もヒト癖もフタ癖もある面々。
こんなんでやっていけるのか、と心配になってしまうレストランである。

しかし、面白い。
実際にこんないい加減なオーナーのいるレストランというか
職場では働きたくないけどね~。
傍で見てる分には
まったく愉快な面々です。

佐々木さんの漫画は本当に面白い。
緻密な取材とかやってるんだろうなぁ~と
思わされる作品群ですね。

チャンネルはそのまま!(2)   ~佐々木 倫子~

channel2.jpg

この2巻でもバカ枠採用の雪丸の暴走が止まらない。

が、今回は雪丸以外の人物にスポットを当てた話が多く
(同期編成マンやら予報士のひとやらほしいさんとか)
いい意味で幅が広がってる感じ。
まぁ、そこに雪丸が突入してくるんだけど。

で、ヘタやっちゃってるのに
最後にはうまく切り抜けられているところが
実はこの雪丸の凄さかもしれない。

3巻も楽しみ。
でも、出るのは当分先だろうな。

僕とおじいちゃんと魔法の塔   ~香月 日輪~

magictower2.jpg

前作では小学生だった主人公龍神が高校生になって再登場。
前作で家庭の問題が浮き彫りにされて
結局ひとりで生活することを選んだ龍神だったが、
高校生になったということは
うまくやっていけたんだろう。

が、

何となく違和感もあるんだけど。
ちょっと大人びているというか、
中学卒業したばかりの男の子にしては・・・
髪もポニーテールだし。
ちょっとずれてる感じもしないわけではない。

香月さんの作品には必ずと言っていいほど
食事のシーンが出てくるけれど、
今回もかなりおいしそうに描かれていました。

新しい登場人物、上級魔術師(魔女)エスペロスが
いい味を出しているけど、
金銭感覚が麻痺してしまいそうなお話には閉口。
悪い金なら何をしていい、というのはどうかな?
このエスペロス、次作では龍神たちの高校に転校生としてやってくる。
どんな騒ぎを起こすのか楽しみでもあり、怖くもあり。

パーフェクト・ベスト   ~三原 順子~

junkoperfectbest.jpg

いまや参議院議員となってしまった三原さん。
実はデビュー当時ファンでした。
レコード等は買わなかったけど、
ラジオ番組からダビングしたりして
結構聴いてましたね。

最近になって
このパーフェクトベストが発売されて
手にしたところです。

デビュー曲の『セクシーナイト』以外はあんまり
知られてないかもしれませんが、
全20曲、結構いい楽曲が入ってます。
突っ張り路線もあり、アイドル風もあり、
いろんな顔を見せてます。
ただいまヘビーローテーション中です。

戻る男   ~山本 甲士~

modoryotoko.jpg

ある日、一発屋の作家・新居航生に届いた過去へのタイムスリップ案内状。
タイムスリップなど不可能、新手の詐欺かと手紙を破り捨てようとするが、
航生には、いじめられっ子だったこと、女に手痛くふられたことなど、
心の古傷となっている戻りたい過去がいくつもあった…。

山本さんのタイムスリップ物。

毒気はそう多くないかな。

もちろんタイムスリップなんて出来るわけないと思っていた新居が、
実際にタイムスリップし、過去の出来事を変えてしまう。
しかし、変えるといっても歴史が大きく変わるようなことは出来ないし、
大勢の人が目撃するようなことも出来ない。
非常に限定された行動しか取れないタイムスリップであるが
過去の嫌な思い出を清算できる。
なんともいい話のようだけど、
実は裏があって・・・・。

タイムスリップ物なんだけど、
なんか違和感があった。
過去を変えれば、当然本人の記憶も
本来の過去のことは忘れなくちゃいけないのに
本来の過去と新しい過去の2つの記憶を持っているのは
やっぱり変だよなぁ~と思いながら読んだ。

まぁ、最後のオチを読めば
なるほどね、と納得はできる。

大事なのは過去を変えることではなく過去と向き合うこと。
過去と向き合うことでまた新しい未来へ向って歩いていける。
それがこの本のメッセージではないかな。

面白くてあっという間に読めました。




変身

henshin.jpg

テレビで観賞。
舞台は観られなかったので。

森山未來が虫に変身してしまった男を熱演。
動きがまさしく虫のようで
いかに体が柔らかいか、という。
虫になってしまった男の不条理をうまく演じていたと思います。
さすがですね。

妹役で穂のかが出演してますが、
やはりまだまだの感がありますが、
少しずつ成長していければいいんじゃないでしょうか。
テレビではなく
こういう舞台で力をつけていってほしいですね。

セットも凄く簡素で
しかし、十分に活かしきったセットで
虫になった男とその家族との距離感も
見事に出していました。

生で観てもいい舞台だったかもね。

しかし、未來くんの顔芸は凄かった・・・。

STORY BOX 13   ~アンソロジー~

storybox13.jpg

今巻からあさのあつこさんの『結婚』が始まった。
今回は新婦の友人が代表のスピーチを行うシーン。
わりとよかった。

『金脈』ではいよいよ石油を発見。
これからどうなるのか。

黒野さんの作品も面白くなってきた。

が、『偏差値70の野球部』がちょっとつまらなくなってきたかな。
最初は結構面白くなるかも、と期待してたんだけど、
文系の人間には内容が小難しすぎる。

森見さんの『夜行』も第1部終了。
日常の闇を描いた佳作です。不気味な良さがあります。

さて、次号ではどうなるのかな。

チャンネルはそのまま!   ~佐々木 倫子~

channel1.jpg

佐々木さん好きなんですよね。
『おたんこナース』は最高ですわ。

で、この作品。
北海道のテレビ局を舞台に
新人テレビウーマンの活躍を描く作品。
しかし、この新人雪丸は「バカ枠」での採用だった。

雪丸のバカっぷりさが可笑しいんだけど、
実際に職場にこんな人がいたら
笑ってばかりじゃいられないだろうなぁ。
でも読んでて元気になれる作品です。

キャラが立ってて
特に雪丸に対抗するであろうまじめ君山根との
ライバル関係が今後面白くなりそう。

ボトルネック   ~米澤 穂信~

bottleneck.jpg

東尋坊で事故死した恋人を弔いに来た主人公が
気が付くと自分が存在しない世界に来ていた。
自分が存在しない世界では
自分の変わりに
自分の存在する世界で生まれる前に亡くなっていた姉が存在しいた。
そんなパラレルワールド物でミステリーで青春物といった感じの作品でした。
全体的に暗めの作品でした。

読んでいて重苦しいものが始終張り付いていた。
読みにくい話ではなく、
どちらかというと読みやすい作品ではあるんだけど、
やはり主人公の内面の暗さというか
後ろ向きの性格が合わなかったのかな。

ラストもスッキリしないというか
救われないというか
結局自分が産まれなかった世界の方が
良かったんじゃないかと本人が思ってしまうような
ラストでは救われないなぁ。
もっと救いのある終わり方だったら
スッキリしたのかもね。

小市民シリーズや古典部シリーズとは
また違った魅力があるのは確かですけどね。

山本耳かき店   ~安倍 夜朗~

mimikaki.jpg

耳かきってだけでなんでエロティシズムを感じてしまうんだろう?
この漫画はエロを追求しているわけではないんだけど、
なんか甘美な雰囲気は絶えず付きまとってる。
最後に「ふ~~っ」と息を吹きかけられるところなんで
本当にエロい。
でも、女性にも子どもにも同じようにしているので、
間違いなくエロくはないんだけどね。

単行本として出されるまで紆余曲折あったようで
第1話と最終話との間隔が数年あって
作者が語るように
絵柄にもちょっと違いがあったりするんだけど。

でも、でも
読んでいると
自分で耳かきではなく
誰かに耳かきしてもらいたい、と
強く思ってしまいました。

エイジ   ~重松 清~

eiji.jpg

当時頻繁に起こっていた少年事件を扱った作品。
今ならどうだろう?
切れる中学生。
今は大人も切れてしまうし、
中学生だけじゃないんだけど、
これが書かれた当時は本当に犯罪の低年齢化が叫ばれて
社会問題にもなっていた。
リアルタイムで読んでいたら
もう少し感想が違っていたかもしれないけれど
今読むと、
あまりセンセーショナルでもないしなぁ。

通り魔事件を起こした少年の心の中より
その少年の同級生たちの心の内に焦点を当てている。
もし、同級生が少年事件の犯人だったら・・・
色んな思いがあるだろうと思うけど、
なんかちょっとあっさりしている感があったのは気のせいか。
もう少し突っ込んでも良かったのかな、という気もした。

事件を起こした少年が教室に戻ってくるんだけど、
その辺の他の生徒の対応とか
ちょっとうそ臭かったのが残念。
本当はもっと辛らつな気もするんだけどね。
あ~、それは今の中学生とかを見てるからかも。

ただ、色んなことを考えるにはいい作品です。
今の中高生に読んでもらいたいなぁ、と思いますね。

ジェットの窓から手を振るわ   ~月影番外地~

jet.jpg

チラシもCA姿だし、
タイトルからも空港物?と思ったんですけど、
いや、内容は切ないなぁ。

実際期待していたよりも面白かった。
実はあんまり期待してなかったんですけどね・・・
すいません。

40代女性の様々な思いを
凝縮した感じの2時間でしたが、
あっという間でした。
しかし、何も問題を抱えているのは
アラフォー女子だけではない。
アラフォー男子だって
同じような思いを抱えてますよ~。
だから登場する女性一人ひとりに共感を覚えました。

宍戸さん、有島一郎笑ったなぁ。

殻を破らなければ!そう思わせられた作品でした。

何よりも坂井真紀さんが40を超えてしまったことに
実は驚愕を感じた1日でした。

時間の流れはやはり早いものだ。

サーフィンUSB   ~ヨーロッパ企画~

surfinUSB.jpg

今夏の東京旅行の目的はこれでした。
ヨーロッパ企画の舞台は昨年の『曲がれ!スプーン』以来2作目。
で、今作はサーフィン!
サーフィン?
でもUSB?USAではなくて??
という疑問も持ちつつ観賞。
で、感想は以下。

あっという間に終わりましたね。
なんと80分。
ちょっと物足りなかったかも。
もっと長くても良かったかな、というの感想。
USBあんなふうに出してくるとは・・・
さすがですね~。
後、ハンバーガーの食べ方とか、ポテトとか、コーラとか・・・。
サーフィンより長くね?みたいな。
でも、そのゆるさが今回は良かったなぁ~。
もちろん現在日本が、世界が抱えている問題も
チラッと風刺してる感もあり、
なかなか見ごたえがありました。
でも、もう少し長くても良かったかもなぁ~。

この回は終了後に30分程度のアフタートークも。
こちらも面白かったです。
諏訪さんに出て欲しかったけど。
一番面白そうなんだけどな。

回想電車   ~赤川 次郎~

kaisoudensha.jpg

ナツイチ仕様の表紙になった『回想電車』
短編集です。

相変わらず赤川さんの作品は
すーーーっと心に入ってくる。
何気ない日常を切り取っているようで
ありえない日常が含まれていたり。
でも、確かにあるあると納得できる話が多くて
読んでいても違和感も感じられずに
読み進めていけます。

この作品でも何気ない日常の中に
非現実さがうまい具合にちりばめられて
不思議な気持ちになります。

タイトル作でもあるこの短編集最後に収録された
『回想電車』は読みながら
本当に切なくなりました。
こんな風に回想しながら
人生の幕を閉じるのも
またいいのかも、なんて思いました。

2作続けての赤川作品でしたけど、
やはりいいね。赤川さん。

一億円もらったら   ~赤川 次郎~

ichiokuen.jpg

一億円もらったら・・・
一体何をするんだろう?
っていうか、一億ってどのくらい?
そんな感じですね。

この作品で出てくる人物たちは
金持ちの道楽のために
一億円をもらうわけだけど、
それぞれが堅実な使い道(貯金とか)ではなく
思い切った使い方をしちゃってるところが面白い。

きれいな感じで終わっている話が多い中
お金で人が変わった様になっちゃった人もいるのが
ちょっと安心。
やはり一億とかもらったら
人間のエゴが出ちゃいますよね。
ちょっとキレイすぎる話が多かったのが残念ですけど・・。

本当、一億もらったら・・・
家買いそうだな、自分は。

乙女の密告   ~赤染 晶子~

otomenomikkoku.jpg

芥川賞受賞作を久しぶりに読んでみた。
舞台はある外語大学。
アンネの日記のドイツ語暗唱という話を軸にして
主人公の女子大生、
人形を抱えた変な先生、
スピーチのために留年を繰り返す女の先輩など
風変わりな人物たちが物語を彩る。
彩るんだけど、
乙女って・・・
いつの時代の話なんだ?と思ってしまうほど
リアリティに欠けるような気もしないでもない。
イマドキの女子大生の中にも
彼女たちのような乙女が集団で存在しているのか?

やはり芥川賞。
侮れない、というか
わかんね~。

路地裏ビルヂング   ~三羽 省吾~

rojiura.jpg

路地裏に立つビルの店子たちを主人公にした連作短編集。
章が進むにつれて
店子同士が少しずつ親密になっていく様子は
なかなか面白かった。
しかし、2章に出てきた加藤という男性のキャラが
2章以降かなり変わっているのが気になった。
一体何が彼の性格を変えてしまったのか?って気になるくらい。

それ以外は非常に楽しく読めました。
最後にこのビルのいわれも分かるようになっているし、
最後はしっかりまとめてあったかな。

三羽さんの作品の中でも
イチオシの作品になりそうです。


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