
小路さんの外国モノ。
でも、やっぱり小路さんの暖かさは十分に感じられる
作品でした。
ブロードアレイ・ミュージアムという博物館に
ある密命をおびた青年がキュレーターとして赴任するところから始まる。
そこには癖のあるキュレーターたちや
一人の少女がいた。
彼女を支え、彼女のために動くキュレーターたちに
戸惑いながらも青年はその謎に迫っていく。
本当にただ一人の少女のために
命がけで何かを達成しようとする彼らの
心がとても温かくて
じんわり心に広がっていくようでした。
悪人も出るけれど、
悪人らしからぬところが、
小路さんの作品の良さなのかもしれません。
そこが物足りないという人もいるかもしれませんけど…。
東京バンドワゴンのようにシリーズ化されると面白いのかもしれませんが、
しっかりエンディングを迎えているので
これはこれでひとつの完成された作品として
残しておきたいですね。
いやぁ、手に取ってしばらく経っていたけれど、
早く読めばよかったよ。
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