
4編からなるゲイコメディ集。
ゲイをキワモノとして扱っているわけではないけれど。
まぁ、ゲイ同士の恋だとか愛だとか肉欲だとか、そんなんではなく、
単にゲイとその周りの人の関係を面白おかしく描いてるって感じ。
どちらかといえば
ゲイパワーに押されまくってる気がしますが。
どれもくすっと笑える程度で
コメディと言い切るのはちと苦しいかな、と思うけど、
まぁ、お気楽な気持ちで読むには
ものすごく面白いかも。
特に『踊るギムナジウム』のあほらしさは素晴らしい。
結局メインな登場人物みんなゲイじゃん!!
主人公もあっという間に少年の虜になっちゃうし。
意味分からん。
でも面白い。
しかし自分の感情が高まると勝手に鳴り出す腕時計。
そして本音を語りだす。
その本音がほとんど男に対する恋心。
お~~~い、と思わず突っ込んでしまいたくなる展開に
ふとわれに返ってくすりと笑う。
こんな変な世界、いってみたい、
とは思わないけど、
こっそり覗き見て
腹抱えて笑ってみたい、そう思いました。
バカらしくて笑える、そんな素晴らしい小説でした。
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SFバカ本で「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」でした。
この人の小説はパワーありますね~
「踊るギムナジウム」は未読ですが、機会が
あれば読んでみたいです。