
高校に入って寮生活を送るはずだった夕士だったが、
その寮が火事で全焼。
元々居候していた叔父の家には居づらく
アパートを借りることに。
その借りたアパートは人と妖怪が住まう世にも恐ろしい(?)
アパートだった。
面白かったです。
YAなので子供向け的なお話ですが、
その根っこにあるものは非常に重く、
そして考えさせられるものでした。
しかし、妖怪の住むアパート。
怖いですよね。
でもこのアパートに住む妖怪たちは
何だかかわいらしい妖怪ばかり。
ただ、子どもの幽霊「クリ」の悲しい事実には胸が痛みます。
同じような子どもたちが
おそらく今、この世界にもたくさんいるんじゃないかと・・・。
そんな子どもたちが幸せになるようにはどうしたらいいんだろう。
とってもおいしい料理を作ってくれるるり子さんにも
他の幽霊・妖怪にもそれぞれ幽霊・妖怪になってしまった
理由があり、
それはもちろん悲しいことなんだけど、
それを受け入れ、一所懸命生きて(?)いる妖怪たちの
健気さ??も涙を誘いますね。
文章的にはちょっと読みづらいところもありましたが、
児童書としてはなかなか面白い作品でした。
続きも読まなくては。
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