『春期限定いちごタルト事件』の続編。
高校2年生になった小鳩と小佐内さんの二人は
夏休みに町内の名だたるスイーツを食べつくすことに。
“小佐内スイーツセレクション・夏”と名付けられた
その食べつくしの行程の中に
実は大きな陰謀が隠されていた!!!
短編集でありながら最初の章から実は伏線張りまくりの
実は長編だったみたいなそんな物語でした。
この中で描かれているある事件。
その事件の首謀者は実は・・・。
まさに目から鱗?
途中無理のある展開かな、と思ったら
最後の謎解きで、それもあり、と納得させられる。
まぁ強引といえば強引だけど。
結局この事件がきっかけで
二人の関係も終止符を打つことになる。
この先秋期や冬期があるのかどうか分からないけれど
このまま終わってしまうのはもったいないなぁ。
今作は小佐内さんの『狼』ぶりが際立つ作品だった。
彼女の中学生の頃の姿を垣間見た気もするが、
本当はどんなことがあったのか、それにも興味がわきますね。