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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
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卵の緒   ~瀬尾 まいこ~

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『卵の緒』と『7's blood』の2作品を収録。

自分のことに置き換えると
確かに『僕は捨て子なの?』って聞くと
『お前は橋の下から拾ってきた』と言われてたな。
でも、本当に捨て子だったらそんなことは言えず、
ただうろたえてしまうだろう
そんなところから始まる『卵の緒』は妙に心に残る作品だった。

でも、もちろん捨て子ではないんだけど、
そこには深い事情があって、
育生という男の子はある女性に育てられることになるんだけど、
この女性、すなわち育生の母がすごく素敵な女性にも
無謀な女性にも思えてしまう。
女性でこんな感情になる人ってどれだけいるんだろうか?

でも愛情いっぱいに育てられたことは良く分かる文章でした。
血のつながりではなくて、
もっと深いところで愛されている、愛しているということは伝わってきた。

もう一作品では、今度は血のつながりはあるけれど、
本妻と愛人の子として育った二人の姉弟の話。
微妙な関係ではあるけれど、
こちらは血のつながりの確かさを描いていて、
対照的な作品だったけれど、
これもなかなか良い作品でした。

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図書館の神様   ~瀬尾 まいこ~

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高校時代までバレーボールに熱中していた「私」は
練習試合での敗戦に、その敗戦の原因である選手に対して
手厳しい言葉を投げかける。
そして翌日、その少女は自殺してしまう。
遺書もなく原因も分からなかったけれど、
周りは「私」のせいだという態度を取り始める。
その態度に耐えられなくなった「私」はバレーを辞め
大学も故郷から遠く離れた大学に入学し、そして講師として
ある高校で働き始める。

心に傷を持つ「私」=清がたった一人の文芸部員「垣内」くんと
過ごすことで
心の傷を癒し、新しい生活へ飛び出していくまでを描いた秀作です。

「垣内」くん、いいね~。
「垣内」くんとのやり取りを通して
文学へ目覚め、高校教師として新たな一歩を踏み出していく。
その経過がとても清清しくて
読んでてほんわかした気持ちになります。
不倫相手との恋愛も描かれますが、
相手の最後の言葉「困るんだよな。」が二人の関係の脆弱さを
見せ付けたようで、ここだけが暗く沈みがちになりますが、
全体的に良く出来た、本当に教壇に立っている瀬尾さんらしい
作品です。

この物語の最後のほうに
「教師は特別な存在でもないし友達でもなんでもない。
 ただの通過点に過ぎないんだなって。
 それでいいんだと思う。
 それがいいんだと思う。」と出てきます。
まさにその通りだと思う。
勘違いしないで、今目の前にいる生徒たちのことを
しっかり見ておこう、と改めて思わせてくれる言葉でした。

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"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!

幸福な食卓    ~瀬尾 まいこ~

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「父さんをやめる」そう宣言した父親もすごいけど
それを受け入れる家族ももっとすごい。
父親は自殺未遂を起こし、
母親は父親が自殺するまで追い詰められていたことに
気づかなかったことで、自分を責め、
家を出ることで心を平静に保っている。
兄は大学に行かず、農業をし、自分の好きなように生きている感がある。
妹は梅雨の時期にやってくる体調不良(父親の自殺未遂が原因)と闘い、
家族一見ばらばらに見えて、
でも実は根っこの部分ではしっかり繋がっている、
お互いのことを思いやっている、
家族ってそうなんだよな、って語りかけるような物語。

ただ・・・
最後がね、
そういう終わり方って、あまり好きではないので
そこは減点ポイントです。
そういう結末を持ってくることで
家族とのつながりを強調したかったのか、
それとも別の意図があったのか、
分からないけど、
一番「お手軽」な終わり方だったと思う。
それで感動は・・・しないだろうな、とも思うけど。

文章自体は瀬尾さんらしく読みやすいものでした。
でも、読後感は・・・やはり本当のハッピーエンドで終わってほしかったなぁ~。

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苗坊の読書日記
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優しい音楽   ~瀬尾 まいこ~

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どの登場人物も優しいよね。
タイトルどおりだ。

『優しい音楽』のタケル。
『タイムラグ』の深雪。
『がらくた効果』の章太郎とはな子。

自分のためではなく、なぜか人のために頑張ってしまうその姿は
ほほえましくもあり、
痛くもあり。
でも、やっぱり自分のためだけでなく、
他の人のために何かをすることが
自分にも最後には返ってくるんだ、ってことを
改めて思わせてくれるものでした。

まぁ、浮気相手の父親に
浮気相手の妻のことを認めてもらおうとする
深雪の行動なんてありえないとは思うけどね。

読み終わってほわっとする3篇の物語でした。

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強運の持ち主    ~瀬尾 まいこ~

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霊感も何のない、占い師ルイーズ吉田。
彼女の占いは、占いと言うより人生相談に近い。
適当に占って助言をしてやるだけで客は満足して帰っていく。
人付き合いのわずらわしさから始めた占い家業。
そんなんでいいんか?と思いつつ
彼女の占いに救われていく人も結構多いんだな。

4編のエピソードもほんわかしたものばかり。
だからものすごく気楽に読める。
これこそが「瀬尾まいこ」の持ち味なんじゃないかと思う。
肩肘張らずに気分良く読めて、読後感も爽やか。

しかし、強運の持ち主はいつその強運を発揮してくれるのだろうか?
続編希望ですね。

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天国はまだ遠く   ~瀬尾 まいこ~

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ようやく「瀬尾まいこ」を読みました。
ずっと気になる作家さんでしたが、初めての作品がこの『天国はまだ遠く』です。

自殺志願の女性が一人自分のことを知らないところで死のうとする。
山奥の民宿で睡眠薬自殺を計るけど・・・。
しかし、彼女は死ねなかった。
そのまましばらくその民宿で寝泊りし、
徐々に自分のあるべき場所を見つけていく。
そこはその民宿のある山奥ではなく
やはり今まで自分が住んでいた場所だった。
あるべき場所、やるべきこと
それに気付いたとき彼女はまた自分の町へ帰っていく。

淡々と進む物語。
でもそれが心地いい。
誰でも仕事に疲れ、毎日の生活に疲れ
そして自分を見失いそうになるときがある。
自分だってそうだ。
でも、その場から離れて自分を見つめなおしたら、
違う気持ちを持てるようになるんじゃないか・・・。

そんな思いを抱かせてくれる物語でした。

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