
24歳の俺の母親がガンで死んだ。
その母親は最後に俺の父親の可能性のある4人の男の名前を残してくれた。
そして俺は俺の父親を探しに出かけた。
父親の可能性のある男たちが見事なほどにばらばら。
公務員で実直そうな男、清水。
無職で家賃も滞納し生活に窮している男、三木。
大会社の社長として華々しく活躍する男、原。
借金にまみれ暴力団に脅されながら生活する男、堀内。
この辺のバランスがいいな、と思う。
あまりにも似通っていると物語としては面白みに欠けるだろうし。
俺の本当の父親はいったい誰なのか?
結末はこれでよかったのか?と思えるんだけど、
まぁ、これはこれでよし、かな。
必ずしも真実が関係する全員に幸せを与えてくれるわけではないし
だからこういう終わり方でも良かったのかもしれない。
ただ、やっぱりちょっとだけ心残りって言うか、
もやもやとした感じも残るんだけど。
それでも俺が下した結論は共感も持てる。
そして4人の父親の可能性のある男たちの想いも
なんとなく分かる。
もし、自分の元に急にあなたの息子かもしれませんって誰かが訪ねてきたら
まぁ、ここまではできなだろうな、とは思うけど、
同じような立場だったら確かにこの4人の男たちが感じた想いを
自分も持つかも。
そんな風に読んでいくと、なぜだか心が暖かくなる。
父親と息子、大きく言えば家族の話。
息子視点ではなく、それぞれの男の視点で読むとさらに面白くなる。
2時間弱で一気読み。
それだけ面白い作品でした。
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ほんだらけ