FC2ブログ

プロフィール

す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
映画を見る時間が減少。
ブログも色々やってるのに
メインはここ。
どうか見てやってください。
TB、コメント非常に喜びます。


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


月別アーカイブ


ブロとも申請フォーム


フリーエリア

現在の閲覧者数:

神様のカルテ3   ~夏川 草介~

kamisamanokarrute3.jpg

今作で一止はいよいよ本庄病院を出ることになります。
それはあくまでも一止の成長のためには
いいんだろうけど、
これからもし話が続くのであれば
個性的な登場人物が
あまり登場しなくなるのかな、と思って
寂しくなるかなぁ。
これが最後ということでの大学病院行きなのか、
それとも新たな活躍の場を求めて新章が始まるのか
楽しみでもあり不安でもあり。

医者としての立場はいろいろある。
一止のような医者もいれば
木幡のような医者もいる。
個人的には
自分が患者なら、一止のような医者が
患者の家族なら、木幡のような医者がいいかな。
どの医者がいいということは言えないけれど、
一止+木幡がベストなのかな。
それはきっと医者に大きな負担をかけてしまうのかもしれないけれど。

作中、「嵐」登場。
こういうところは宣伝っぽくていやだ。
映画化の主役が櫻井君だからなのか?とも穿ってみてしまうし。
個人的には
やはり、一止のイメージは櫻井君でもないし
ハルさんは宮崎あおいではない。
どちらも嫌いな役者さんではないけれど。
嵐の登場だけは避けてほしかったなぁ。

まぁいいんだけど。

ウサニ   ~野島 伸二~

usani2.jpg

舞台版「ウサニ」を観る前に予習として読んでみた。
なんというか、
観念的なお話でしたね。
最初っから
妖精が出てきて、
イチゴが甘くなって、
ぬいぐるみにその妖精が宿り、
そのウサニはアマゾンの奥地から自分をさらってきた
男、コーゾーに恋をする。
そこに不思議な魅力を持った女性が出てきて、
コーゾーはメロメロになり、
イチゴのビニールハウスで情事に耽るわ、
その女性が殺されちゃうわ、
もう、いろんなことがありまくりで、
読んでて疲れた。
これ、舞台でやれるのか?と不安にもなった。
最後は
コーゾーの一人語りが長くなり、
ここに野島さんの個人的な考えをたくさん入れたかったんだろうけど、
冗長すぎて
読むのに疲れた。
脚本と小説は違うんだな、と改めて思いましたね。

個人的には
あまり好きな内容の本ではなかった。
ここで舞台を見ることを
ためらってしまう自分がいるんだなぁ。
舞台…
どうなんってんでしょ。

ズッコケ中年三人組 age46   ~那須 正幹~

zukkoke46.jpg

今回は重い話でしたね。
「死」と「老い」
まぁ、人が生きていく上で
絶対に避けて通れない話なんですけど、
ズッコケシリーズの登場人物たちも
40代半ばを過ぎて
やはりそんな話題になっていくのもしょうがないですね。

といいつつ
スッコケシリーズを読んだことがなかった自分には
小学生時代の3人組のことも知らないので
この巻で宅和先生が亡くなっても
あまりぴんとこず。
この中年シリーズでは名前は登場しても
そのエピソードは読めてないので。
小さいころから親しんでいた人には
きっと衝撃の1話だったんじゃないでしょうか。

くちびるに歌を   ~中田 永一~

kuchibiru.jpg

これは・・・
めちゃくちゃ感動作でした。

NHK合唱コンクールを目指す長崎の五島列島のある中学校合唱部。
顧問が産休に入り、代わりの顧問が着く。
これがまたきれいな女の先生で
それまで女子しかいなかった合唱部に男子が入部する。
それがいざこざの原因になり、
コンクール出場が危ぶまれたり、
目立たない男の子が一躍ヒーローになったり、
中学生の恋愛もしっかり描かれ
盛りだくさんなのだけど、
やはり、圧巻はコンクール。
緊張感に押しつぶされそうになりながら
色んな問題が起こりながら
最後までしっかり唄いきった彼ら彼女達。

なぜここまで感動できたのか。
それは、自分も中学生のころ
この合唱コンクールに市の代表として
県大会に出場したことがあるからなんですね。
3年生のナツヤスミ。
このコンクールのために夏休みをつぶしながら
宿題に追われながら
受験のことを考えながら
練習に励んでいたころを思い出しました。

緊張しているのに、練習で唄い始めると
すっと落ち着く。
その感覚を自分も味わっているので
ここに登場する中学生達の気持ちが痛いほど分かりました。
もう四半世紀も前の話なのに。

最後、自閉症のため会場で聴けなかった兄のために
始めた3人だけの合唱が
周りのコンクールに参加していた生徒達も
一緒になって大きな合唱になっていくのは
鳥肌物でした。

これはぜひ、読んでほしい一冊です。

裏閻魔2   ~中村 ふみ~

uraenma2.jpg

裏閻魔の第2弾。
前作では明治末期から戦後間もなくまでの約80年くらいを
描いていましたが、
今作では、戦後から約10年間の短い期間を描いています。
前作最後で閻魔の前から消えてしまった奈津。
その奈津を探しながら、日々をすごしつつ、
戦後の混沌とした世を生きなければならない閻魔。
当然のごとく彼以外は皆年を取り(夜叉だけは別)、
一人、また一人と閻魔の前からその姿を消していく。
それだけでも耐えられないのに、
彼の周りにはまた哀しい思いをする人間が
数多出てくる。

死なず老いず、
誰もが夢見ることかもしれないけれど、
この作品を読むと
閻魔の姿を通し、
死なず、老いることがないということが
どれだけ苦しく、哀しいものであるかが伝わってくる。
人は老い、死にいくから実は美しいのかもしれない、
そんな風に感じました。

結局3部作になるということで
最後、閻魔はどうなってしまうのか、
非常に興味深いですね。

裏閻魔   ~中村 ふみ~

uraenma.jpg

400ページを超える作品ですが、一気読み。

江戸末期から昭和戦後までを舞台に
不老不死の力を得てしまった宝生閻魔の
苦悩を描く作品・・・かな。

閻魔こと一ノ瀬周は長州の密偵として新撰組に潜入するが
正体を知られ瀕死の重体になったところを
老彫り師に救われ
不老不死の彫り物を施されてしまう。
そこから彼の苦悩は始まる。

新撰組入隊時代の友人の遺児を引き取った閻魔は
年を取らないため住居を転々としながら
遺児奈津を育てていくが、
年を取らない閻魔に対し、奈津はもちろんどんどん年を取っていく。
関係性は兄妹から姉弟になり、母息子になり、祖母と孫になっていく。
閻魔に対して秘めた思いを持つ奈津の切なさもジンジンと伝わってくる。
そして奈津のとった行動は・・・。

また同じ不老不死の彫り物をした兄弟子:夜叉との関係も
なかなかに興味深く描かれている。
夜叉の方が10いくつ年上のはずなのに
まぁ、お互い20代にしか見えないという恐ろしさ。
その二人のぶつかり合いも読み応えばっちりでした。

年を取らないのは
いいことなのか。
自分を知るものがいなくなることは我慢できても
自分が知っている人がいなくなってしまうのには
やはり耐えられないだろうな。

人は支えあいながら生きていくものなのだ、と
改めて強く感じた。
裏閻魔2ではその辺がどう描かれているのか、
楽しみにしたいと思います。

子どもたちの長い放課後   ~仁木 悦子~

kodomotachino.jpg

若竹七海さん編集の仁木悦子選集。

昭和30年~40年代に書かれた作品が多いんですけど、
今読んでも、遜色はないですね。
まぁ、もちろん、その当時の生活や言葉遣いなど
今とは大きく違っているんで、違和感とかはあるんですけどね。
でも、それさえも気にならなくなるくらい、
物語の中に引き込まれていきます。

ミステリーなので
必ずしもラストは八ッピーエンド、ではないんですけど、
独特の黒さがにじみ出ていて、
人間の業の深さも垣間見せてくれますが、
でも、これはもともと子供向けに書かれているはずなので
そのラストには
当時の子どもたちも、度肝抜かれたでしょうね~。
今読んでもゾクッとくるくらいですから。

ただ、殺人事件を扱っているのに
そこまで血なまぐさくならないのは
彼女の筆の上手さなのかな、とも思います。
もちろん、仁木さんは亡くなっているので
新作を読む機会はないんですけど、
まだ読んでない作品も読みたくなりますね。

平成大家族   ~中島 京子~

heiseidaikazoku.jpg

母屋と離れ、3世代4人で生活していた家に
最大4世代9人が生活することに。
そこで起こる大小の問題。
全部解決できたわけではないけれど、
最後はなんとなくハッピーエンド。

一人ひとりが語り手になって
それぞれの抱える問題を語っていくのだけれど、
当人にとっては一大事な問題でも
周りの人にはそうは映っていない。
現実社会でも良くあることだけど、
読んでるとなんだか切なくもあり、可笑しくもあり。

わいわい多すぎる家族って言うのも
めんどくさいけど、
でも、こういう大家族での生活も
もう一度体験したい。
(一時期実家は3世代9人で生活してた。)
きっと、今ならきぃーーーーってなるんだろうけど。
でも懐かしいなぁ。

個人的には
引きこもり長男、克郎とその奥さんカヤノの今後が気になる。

««前のページ  | ホーム |  次のページ»»