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す~さん

Author:す~さん
最近では本を読む時間が増え、
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そして生活は続く   ~星野 源~

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星野源のエッセイ集。
なんか彼のほんわかとした人柄が表れる
なかなかの傑作です。
もう、シモの話から
本人のお馬鹿さんネタまで
幅広く書いてありますが、
真面目な文章もあり、
なかなか
星野源を知る一助になるエッセイ集です。

一つ残念なのは
昔、ドラマ「ウゥーターボーイズ」に出演してた時の
裏話が載ってたんですが、
非常につらい思いをしていたようで
あのドラマが好きだった自分としては
何とも複雑な思いで読んでしまいました。

脳梗塞に倒れてしまいましたが
一日も早い全回復を祈ってます。


俺たちのコンビニ   ~峰月 皓~

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前作「俺のコンビニ」でようやくコンビニ開業させた良平。
しかし、そのコンビニも順風満帆とは言えず、
開業以来、ずっと赤字で
ついには従業員の暴力事件まで。

それを懸命に乗り越えていく様は
少しご都合主義というか
そう理想的に物事は進まないだろうとは思うけど、
熱く前へ進む姿に感じるものはありますね。

自分の店を愛することができる。
これこそ店をやっていく人間が一番持っていなければ
いけないことなんだろう。
それを良平も
そしてコンビニの従業員たちも
持っている。
だからこそ、これからも色々問題が起こっても
何とか乗り越えようとしていくだろうな。

まぁ、あまりにも高校生を働かせすぎだと思うけどね。
これは問題だわ(笑)

俺のコンビニ   ~峰月 皓~

myconvenience.jpg

初読みの作家さんですが、
割と面白く、
すらすらと読めました。

バイトしていたコンビニのオーナーが倒れ、
店長になる夢が潰えた良平が、紆余曲折しながら
自分のコンビニを開店させるというお話。

コンビニを開くということが
いかに大変な作業であるか、
読むと分かります。
気軽に出来るわけじゃないんだよんぁ。
しかも、確実に儲かるわけでもない。
そんなリスクを抱えながらも
頑張る姿が、好感持てました。

バイト獲得一つにしても
なかなか大変なんだなぁ、と。

ただただ流れに沿って経営するコンビニよりも
この良平のコンビニのほうが
なんとなく行きたくなるのは
何故だろうね。

次作「俺たちのコンビニ」は
この続きなのか、
気になるところですが、
ぜひ早く読まなくちゃ。

いつかのきみへ   ~橋本 紡~

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橋をめぐる6つのお話。
どの橋も東京に住んでいない自分にはなじみがないので
何とも言えないですが、
下町の風情は十分に伝わってきます。
東京という都会の中にあって
一種地方都市のような雰囲気を醸し出す
深川という町。
確かに興味をそそる町ですね。

でも内容からするとタイトルがなぁ~。
表紙の絵も・・・だし。
短編集なので一つの話に特化した表紙ってどうだろう?
まぁ、この話も好きなんですけどね・・・。

内容的にはバラエティに富んでいて面白かったです。
個人的には婚約したカップルが
新居を探す「まつぼっくり橋」が一番良かったですね。

快晴フライング   ~古内 一絵~

kaiseiflying.jpg

あのポプラ社小説大賞の特別賞受賞作。
正直、大賞を獲った作品よりは面白かったです。
ヴォリュームもあったし。

話は同好会に格下げされそうになった水泳部の面々が
頑張って同好会降格を防ごうとするもの。
そこに、一緒に水泳をやっていた少年の死とか
性同一性障害の女の子の話、とか
盛り込んでいるので
ただのスポ魂ものではないようになっている。

水泳部の面々はオタクだったり海外からの留学生だったり
デブだったりお調子者だったり、と一筋縄ではいかない面々で
それをまとめるキャプテンも元は自分だけよければいいタイプの
人間で、
前途多難な印象だけど、
それが少しずつまとまっていく様子は丁寧に描かれていたように思う。

ちょっと中身を盛り込みすぎたかな、
もう少しすっきりできなかったかな、と思うところもあるけれど、
なかなかな佳作でした。

夏目家の福猫   ~半藤 末利子~

natsumeke.jpg

夏目漱石の孫である半藤さんのエッセイ。
漱石についてのエッセイかと思いきや、
どちらかというと
その婦人である鏡子夫人やその子であり筆者の母親でもある筆子さん
そして自分に関するエッセイが中心でした。

読んでいくと
結構高飛車にものを言われる方なのかな、という印象を受けました。
まぁ、本人があとがきにも書かれているんですが、
そのときに感じたことを素直に書いているので
手直しはしなかったと。
確かに人間の感情って言う観点から見ると
本当に正直にそのときの気持ちを書かれているんだろうな、と
寝たきりになった母親についても
結構暴言と取られかねないようなことを書かれていたりしてますし。

それでも綺麗事ではない「生の声」を聞いているようで
漱石の孫というより一人の女性の書いたエッセイとして
十分に楽しめる部分もあるんじゃないかと思いました。
きっと同年代の女性とかにだったら分かるのかな。
まぁ、自分には分からないことが多かったですけど。

今作品も今年度のNHK杯全国高校放送コンテストの
朗読部門の課題作品なんですが、
高校生にこういうエッセイを読ませて何がしたいんだ?と
ついつい思ってしまいました。

雪沼とその周辺   ~堀江 敏幸~

yukinuma.jpg

堀江さんの作品といえな「いつか、王子駅で」しか読んでませんが、
「、」の多い難解な作品だったと記憶しています。
近作もやはり「、」が多用されていて
1文が長く、非常に読みづらい作品でしたが、
「いつか、王子駅で」よりは
すっと頭に入ってきました。

雪沼という町とその周辺で織り成される
人々の生活が描かれる。
多分北の方の町なんだろうなという印象で
寒々しい印象を受けるけれど、
そこに住まう人々は温かい。

短編集ですが、
少しずつリンクしているところもあり、
あの部分がそう繋がってるのかという発見もあり、
なかなか面白かったです。

今作は
NHK杯全国高校放送コンテスト 朗読部門の課題作です。

ショートホープ・ヴィレッジ   ~藤井 建司~

shorthopevillage.jpg

都市計画に取り残されてしまった町は
いつの間にか
誰にも気づかれなくなり、
そこに住む人も
少しずつ気づかれなくなっていく。
そんな町に住みだしたある男の物語。

あっという間に読み終わってしまいました。
内容は重そうな感じだけど、
そこまで深刻になりすぎず
さらっとしているところが
まぁ、いいのかな。
もう少し突き詰めていくと
重い話に終始してしまいそうだけど、
登場人物の万城目(まんじょうめ)さんが
話を軽くする役割を担っているようでした。
彼がいなければ(もちろん彼自身も重い物を持ってはいるんですが)
この話は暗い話になっていたかもしれません。

結局、主人公の男はその町の住人だった女性との
生活を取り、そのままその町に住むことにしたところで
話は終わってしまうのだけど、
実際、その町を出て二人で過ごせばいいじゃん、と
思ってしまう自分もいて、
なぜそこにこだわるのか、
女性の方は自分のふるさとだからということで分かるんだけど、
男の方はもう少しその理由付けがほしかったな。
ただ好きな女性がそこにいたいと思っているから、では
今の読者を納得させられないかもなー。

まぁ、そうは言いつつ、
不思議な感じはありつつも
面白く読みました。

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