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2008.07.11 (Fri)

春のオルガン   〜湯本 香樹実〜

springorgan.jpg


『夏の庭』も『ポプラの秋』も大好きな作品です。
夏秋ときての春なので
同じようなお話かと思いきや、
ちょっと違いましたね。雰囲気が・・・。

小学校を卒業し、
中学に入学する前の春休み。

一種独特な雰囲気の春休み。
そこで出会う人、物、事件。
ふと振り返ってみたら
この時期が大人になる一歩手前の時期だったかもしれない。

読み終わってそう感じた。

表紙がちょっとリアルっぽくて、で、暗い感じがして
僕は好きになれなかったな。

話しも悪くはないけど、
『夏の庭』『ポプラの秋』に比べると若干落ちるかな・・・。

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苗坊の読書日記
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2008.07.10 (Thu)

ABCDEFG殺人事件   〜鯨 統一郎〜

abcdefg.jpg


ミステリーYAシリーズも21作品目終了。

鯨さんの作品だし、
わりと面白く読めるかな?と思ったけれど、
ちょっと合わなかったかも。
面白くないわけではないけれど・・・。

主人公の堀アンナは
両親を亡くし、かわいがってた愛猫にも先立たれた18歳の女の子。
探偵社に勤務してはいるものの
所長からはきついことばかり言われる毎日。
過度のストレスからか耳が聞こえなくなるが・・・

安楽椅子探偵は存在するが、
安楽椅子そのものが推理する話し・・・。
アンナはその推理に手を貸しているような状態なので
主人公なんだけどな・・・という
フラストレーションがたまってしまいました。

耳が聞こえなくなったアンナは
そのおかげで固形物の声を聴くことができるようになる。
そのために安楽椅子との交信も出来るようになり、
難事件を解決していくんだけれど
何だか展開が甘すぎませんか?
という気分になるのは自分だけだろうか?

同じミステリーYAで書いた『ルビアンの秘密』の方がまだ面白かったかな、と思う。

何だかもったいないなぁ〜と思った作品でした。
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2008.07.07 (Mon)

ラブコメ今昔   〜有川 浩〜

lovecome.jpg


有川さん新作。

自衛隊を舞台に様々な恋愛模様が繰り広げられる。
が、予想していたより甘くはなかったです。
もちろん甘甘な展開ばかりだと
疲れてしまうので
このくらいが自分にはちょうどいいかも。

個人的には
『軍事とオタクと彼』が一番かな。
オタク自衛官、いいじゃないですか。
なんか自衛官だって人の子だ、(当たり前だけど)と思った。
これが一番甘甘だったかも。
結局甘甘な話が好きみたいだな・・・。
ヤバイな・・・

『ラブコメ今昔』に出てくる千尋が非常に気に入らなくて
表題作なのに
この主人公はないよな・・・と思ってたんだけど、
最後のシーンで、あっ、千尋かわいいかも・・・と思ってしまった自分・・・。
そしてその千尋と吉敷の関係が描かれた『ダンディ・ライオン』で
いやぁ〜、やられましたね。
いいじゃん、千尋・・・
あ・・・ダメな自分・・・。

『秘め事』には自衛官やその家族の辛さも描かれていて
やはり甘甘な話しだけではないんだよな。

ところどころに挟まれる、自衛官の自衛官としての誇り。
正直自衛官には複雑な思いもあるんですけど、
しかし、それはそれ。
あくまでも自衛官礼賛という話としてではなく
上質のラブコメ作品として読ませていただきました。

おもろかったですよ、やっぱり。

有川さんも朱美ちゃんのような人なのだろうか・・・。

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はちみつ書房
ゆるゆる読書
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2008.07.06 (Sun)

窓の魚   〜西 加奈子〜

blindfish.jpg


4人の男女。
それぞれが恋人同士、といってもいい関係。
1泊の温泉旅行。
その一晩の出来事をそれぞれの視点から眺める。

そこで分かるものは・・・

お互いが
一緒だと思いながら
実はお互いがそれぞれのことを分かっていない、
一緒にいながら
実は一人ぼっちだという事実。

何だか淋しい関係を見せ付けられたような、そんな気分。

そして彼らの物語の中に挟まれるある事件の話し。
一見繋がりのないような話だけれど、
実はそれぞれが微妙に絡んでいたりする。
その事件の顛末は明らかにされないのが
不満であるのと同時に不思議な余韻を醸し出し、
それでいて読む者が
勝手に解釈できる余裕というものを作り出している。

4人の行く末が何だか明るくないような、そんな気がする。

11:03  |   西加奈子  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.07.04 (Fri)

きみが見つける物語(放課後編)

kimiafter.jpg


昨日に引き続いての『きみが見つける物語』は
放課後編。
放課後、というとやはり学生の放課後、ってことだと思うんだけど、
ちょっとそれとは違った雰囲気。

星新一さんの作品なんかは
ぜんぜん放課後っぽい話ではないし、
どちらかというと短編SF。
学生も出てこないし、
学校も出てこないし、
不思議なはなし。
なのに、放課後編に入るから
何を基準に選んでいるのかまったく不思議な短編集です。

でも、星さんの作品はよかったし、
浅田次郎さんの『雛の花』という話しもすごく好きです。

ここに出てくる主人公の祖母のように
(というか祖母が主人公のような気もするけど)
凛としたたたずまいで人生生きていきたいなぁ〜、などと
感じました。

放課後とはまったく関係ないような
作品群でしたが
なかなかの作品集だったと思います。
22:28  |   アンソロジー  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.07.03 (Thu)

きみが見つける物語(スクール編)

kimischool.jpg


あさのあつこ、恩田陸、加納朋子、北村薫、豊島ミホ、はやみねかおる、村上春樹
6人の短編を集めたアンソロジー。
スクール編とあるだけに学校を舞台にした短編ばかりですが、
紹介文には
いまどきのフレッシュな名作だけを厳選した超豪華ラインアップ
とあるんだけど、
フレッシュ・・・
どうもそんな気はしない。
作家さんだってフレッシュとはいえないベテランの方が多いし。
読者と選んだ、ってあるんだけど、
その読者って・・・いったい・・・
10代のための、と銘打ってある割には
10代をターゲットにした作品群でもないような気が・・・

まぁ、自分的には好きな作家さんの短編が多かったので
作品的には「当たり」だとは思ったんですけどね。
ちょっと宣伝文句が・・・・

それぞれの作品が収められている元作品も読んでみたくなりました。
21:26  |   アンソロジー  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.07.01 (Tue)

ニート   〜絲山 秋子〜

neet.jpg



きっついなぁ〜。
全ての作品に登場してくる男たち。
ヘタレな男いれば、
ニートの男もいる。
変態男もいて、読んでて何だかやるせない気持ちになってしまった。

『ニート』とその後日談の『2+1』、『愛なんていらねぇ』に登場する
女たちもどうだかな〜?
何だかんだ言いつつ
どちらも自分を中心に考えてそうな
人物たちでした。

ただ『へたれ』に出てくる
男の気持ちはなんとなく分かる気もする。

が、なんとなく自分とは遠い世界に住んでいる人のような
そんな思いを抱かせる話ばかりだった。
22:37  |   絲山秋子  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.06.30 (Mon)

ドラママチ   〜角田 光代〜

dramamachi.jpg


マチ  町ではなくて待ちだったんだね。

女はいつも待っている。
恋の予感だったり妊娠だったりプロポーズだったり。
自分から行動することはないにしても
待ち焦がれている女たちの様々な想いに
ちょっと感心したり引いてしまったり。

男だって待っている。
女だって待っている。
お互いが歩み寄っていかなければ
ただ待つだけでは
何も始まらないような気もするんだけど。

結局この物語の女性たちは
待っているものを手に入れることが出来たのか?
その答えは
この物語の女性たち本人しか分からないことだろう。

しかし、
待つという行為だけでは、
今以上の幸せにはめぐり合えないんじゃないか、と
ふと、思った。
20:10  |   角田光代  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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